特技を生かして地域参加 認知症当事者の中野さん
認知症になっても特技を生かせる生活へ--。市内在住で1年ほど前に認知症と診断された中野祐美子さん(77)が3月14日、並木の音楽デイサービス「メロディーズ」でコンサートを行った。
同施設の管理者でミュージシャンのPAPAS源太さんと「白いブランコ」や「高原列車は行く」などを披露した。施設利用者たちも音楽に合わせて体を揺らしながら、中野さんと一緒に歌声を響かせた。
「歌うのが好き」
中野さんは幼い頃から歌が大好きで、実力を買われ地域の祭りで歌を披露することもあった。
「一人っ子で、近所に小さい子どもがいなくて親も共働き。歌うことしかすることがなかった」
認知症と診断されてからも歌への情熱は変わらず、市内の認知症カフェなどから依頼を受けて歌い続けている。「歌っているときが一番楽しい。もっとみんなの前で歌って一緒に歌えればいい」と笑顔で話す。
中野さんの活動を支えているのは地域密着型デイサービス「BLG相模原」。利用者のことを「メンバー」と呼び、メンバーたちがボランティア活動を通して地域社会に参加できるようサポートしている。
中野さんもBLG相模原のメンバーの一人で、活動の場作りや依頼者との調整を同施設に支援してもらっている。
管理者の伊藤知晃さんは「特技や趣味、経験を持っているのに生かせないのはもったいない。地域で活躍してほしい」と話す。
中野さんへの歌の依頼はBLG相模原【電話】042・816・2277へ。