解禁直後の愛知川で渓流エサ釣り満喫【滋賀】21cm頭にニジマス5匹を手中
滋賀県東近江市を流れる奥永源寺漁協管内の愛知川は、積雪のため1週間遅れて3月8日に渓流釣りが解禁した。そこで解禁から5日目の12日、成魚放流された残りニジマスを狙ってみた。
愛知川で渓流釣り
奥永源寺漁協管内の釣りポイントは、愛知川本流と支流の御池川、神崎川、茶屋川がある。各支流は山奥まで数多くの谷川の流れが枝分かれしており、釣り区域は広大で放流量も多い。
今シーズンは積雪のため本流筋だけにニジマス成魚200kgが放流されて部分解禁となった。解禁日には150人ほどが入川し、良い人は40匹の釣果だったようだ。
小雨のなか、ゆっくり出発。三重県側から国道421号線を走り、石榑トンネルを抜けて滋賀県に入ると雨はやんだ。三重県側には全くなかったが、滋賀県側の道路脇には残雪が続いていた。
黄和田キャンプ場前へ
各ポイントを下見していくと、水量は多く水位は20cmほど高い。神崎川は濁りがないが、本流は薄く濁っている。解禁5日目と不安定な天気が手伝って釣り人は少なく焦る必要はないので、道の駅・奥永源寺渓流の里で休憩してから漁協事務所に到着した。
掲示されているニジマスの放流場所と量をチェックする。どのポイントも攻められて厳しい状態だろうと考え、放流量が一番多い黄和田キャンプ場(現在閉鎖中)前でのんびり拾い釣りしようと専用駐車場に移動した。
20cm級ニジマス顔見せ
昼前に下流側の左岸に入渓。ブドウムシを刺して手前から流芯へと仕掛けを流していくが反応はない。立ち込んで右岸流を探っても目印は動かない。沈み石の周りを流すと目印が止まった。根掛かりかなとサオ先を少し持ち上げると、コンコンコンと待望のアタリでヒット。ギュンギュンとサオを引き込む快引を楽しみ、20cmのニジマスをキャッチして一安心。
移動しながら沈み石周りを狙うがアタリは続かず静かな時間が流れるだけ。だが、河原に生えるネコヤナギの膨らんだ綿毛に癒された。
何気なく石と石の間に仕掛けを入れると目印が震えた。サオを立てるとグイグイ引きが伝わって2匹目をゲット。こんな所に潜んでいたのか。小雨がシトシトと降りだしたが、ミミズエサで石の間を集中的に攻めると連発して気分は最高。
5匹手中で楽しめた
アタリが遠のくと、どんどん釣り上がっていく。ゴロゴロと不規則に並んだ大小の石を、ザーザーと白泡を立てながら乗り越えている急流は仕掛けが入らないので移動する。最後に石裏を粘って釣ってニジマスをゲット。午後4時すぎにサオを納めた。
ニジマスの釣果は19~21cm5匹だったが楽しめた。これから雪解けが進み全域でサオが出せるようになると渓流本番だ。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年4月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。