三条市立大学で初めての卒業式 卒業生「ほかの大学では得られなかった経験を、仕事に活かしたい」(新潟県三条市)
学生たちは大学生活の最後を、帽子を投げるハットトスで締めくくった
三条市立大学(新潟県三条市)で3月22日、卒業式が執り行われ、学生70人がキャンパスを旅立った。同学は2021年に開学し、今年初めて卒業生を送り出す。
22日昼に行われた式典で、アハメド シャハリアル学長は「4年前の入学式では、発明家である丹羽保次郎氏の『技術は人なり』という言葉を紹介し、良い技術は良い人からしか生まれない、と話した。皆さんがこの言葉を胸に刻み成長した姿を見て、とても誇りに思う」と卒業生たちへ語りかけた。
そして、これからの人生ではチャレンジ精神と学び続ける姿勢、そして感謝の気持ちの3つを大切にしてほしいと語り「皆さんの歩む道は決して平坦ではないかもしれない。しかし、本学で培った考える力、創造する力、挑戦する力があれば、どんな時代でも道を切り開いていける。これから社会の第一線で活躍する皆さんが本学の誇りとなり、新たな歴史を築いていってくれることを確信している」とエールを贈った。
三条市立大学のアハメド シャハリアル学長
卒業式の様子
式典の後には卒業生全員を三条市の未来創造大使に任命する任命式があった。また卒業生たちはキャンパス入口正面の「アカデミックステップ」から帽子を投げるハットトスで大学生活を締めくくった。
栃木県から進学してきた学生は「すべてのことが自分たちからスタートしたので、いい経験ができた。特に、学園祭で実行委員長を務めたことが思い出に残った」と4年間を振り返る。卒業後は都内のコンサルティング会社へ就職が決まっており「ほかの大学では得られなかった経験を活かし、仕事で発揮したい」と力強く語った。
三条市立大学地域連携キャリアセンターによると、就職希望者59人全員の内定が決まっている。このうち県内で就職する人が26人で、うち8人が三条市内で就職する。なお、就職内定者のうち県外出身者が33人、県内出身者が26人で、うち三条市出身者が1人。また、大学院などへ進学することが決まっている卒業生は8人だった。
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