「廊下の収納」ってうまく使えてる!?簡単!すぐにマネできる収納術 #整理収納アドバイザー
廊下にある備え付けの収納。高さも奥行きもある収納の場合、「高いところは取り出しにくくデッドストックだらけ」「奥行きが深いからと何でもつっこんで収納してしまい、奥のものが取れなくなった」という事態になりかねません。今回は掃除用具等を入れている廊下収納を例に、取り出しやすくしまいやすい収納術をお伝えします。
【廊下収納】攻略の決め手は「動作を考慮した収納」
高さ方向で最も手の届きやすい位置は、腰高から目線の範囲です。
使用頻度や重さに注意して、何をどこに収納するかを検討しましょう。
奥行きについても取り出しやすい仕組みを作れば、“つっこむだけ”の収納から“使いやすい”収納に変わりますよ。
【廊下収納】下段:掃除用具は浮かせる収納で空間をうまく使う
スティック掃除機やほうき、モップ本体などの細長いものは、立てた状態で収納します。
軽いものは壁にフックを取り付けて壁掛けにすると、ちょうど取り出しやすい位置に設置でき、スペースの有効活用にもなります。
床に直接置くものを減らせば収納内の見通しがよくなり、清掃もしやすくなり一石二鳥です。
【廊下収納】中段:小物はボックスや空き箱を利用する
中段はちょうど目線の位置です。
ここには掃除機のアダプターや洗剤、雑巾のストックなど、普段の掃除でよく使う小物類を収納するのがおすすめ。
今回はドライヤーの空き箱の奥行きがぴったりだったので、100円ショップで購入した「貼れる取っ手」を付けてリメイクしました。
中身を入れて重みが出ても、取っ手をつけたことで引き出しやすくなります。
奥行きの深い場所の収納ボックスとしておすすめなのが、ニトリの「整理ボックス クラネ ロータイプ奥行伸縮」。
奥行きが最大48.1cmまで伸びる伸縮タイプで、収納場所に合わせてサイズを変えられます。
ボックスごと取り出せば、何がどこに収納してあるか一目瞭然で分かりやすいですね。
◆ニトリ 整理ボックス クラネ ロータイプ奥行伸縮
サイズ:幅13×奥行27.4〜48.1×高さ12.2cm
価格:¥799(税込)
【廊下収納】上段:ストック品は取り出しやすくボックスを活用する
高さがあり奥行きが深いので、踏み台を使っても奥までは手が届きにくい上段。
今回はトイレットペーパーやティッシュのストック品を収納するため、取り出しやすいように取っ手付きのIKEA(イケア)「SKUBB ボックス ホワイト」を使用しました。
ただし、中身を入れすぎてしまうと相当な重さになるので、取り出すときに不安定になります。
適切な量と重さを見極めて、詰め込みすぎないようにしましょう。
◆イケア SKUBB ボックス ホワイト
サイズ:幅31×奥行55×高さ33cm
価格:¥2,499(税込) / 3ピース
収納グッズを活用して取り出しやすい収納に
一般的に、廊下収納は設計上の余剰スペースを利用して作られることが多いので、寸法的に使いにくいケースもあります。今回のように高さも奥行きもある収納では、入れるものを厳選したうえで収納グッズをうまく取り入れるのがポイントです。
空間を上手に使って、出しやすくしまいやすい収納を目指しましょう。
◆整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター / 福島レイナ
子どもの頃から部屋の模様替えが好きで、大学では環境心理学を専攻。空間が人に与える心理的影響について学ぶ。
大学卒業後はキッチンのショールームでアドバイザーとして勤務。新築・リフォームのプランニングや展示会のナレーター、セミナー講師等も務める。
子育てのため退職してからは、自分と家族に使いやすい収納・動線を日々研究中。
4人の子どものママ。