Yahoo! JAPAN

「結婚するわけがない。観察対象としては面白い」美意識ゼロな恋人に冷めた目を向ける50男【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

コクハク

結婚なんてあり得ない(写真:iStock)

「冷酷と激情のあいだvol.234〜女性編〜」では、シングルマザーとして子育てと仕事を両立させる洋子さん(47歳・仮名)が、アプリで出会った恋人、トモキさん(50歳・仮名)との関係に抱く思いをお届けしました。
 モテを自負する洋子さんは、あえて地味な見た目にこだわり、男性たちを虜にしてきたと話す一方で、恋人から一向に結婚の話が出ないことを不満に感じています。トモキさんはふたりの関係をどう考えているのでしょうか。

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

50歳、誰が誰と結婚するって?

「え? 結婚ですか? いや、すいません。全然考えてないです。なんで俺が結婚するんですか? 誰とですか?」

 戸惑った様子で、こう話し始めたトモキさん。今はアプリで知り合った親しい女性がいるものの「結婚前提で付き合っている恋人ではないです」とキッパリ。

見ていて痛々しい

イライラするなあ(写真:iStock)

「あ、もしかして洋子と結婚するのかって話ですかね? う〜ん、多分それはないですね。

 えっと、洋子とはアプリで知り合ったんですけど、とにかく押しが強い女性なんですよ。自分を優秀だと思い込んでいるところもあり、見ていて痛々しいんですよね。

 ほら、50手前くらいの女性で、たいした実績もないくせにわかったようなことを言う人っているじゃないですか? まさにそれです。話していてイライラするときも、しばしばです。

 俺は結婚願望ゼロなわけじゃなくて、うっすらとはありますけど…。でも結婚したいってほど気持ちが盛り上がった相手とは、残念ながら出会えていないんですよね。そんなわけで、洋子を結婚相手として見たことはないです。

 男としての生理現象もあるから恋人はいたほうがありがたくて…。そういう意味ではちょうどいいタイミングで出会ったのが洋子って感じです」

【読まれています】初夜は入籍初日。再婚した夫の要求に絶望する39歳女性「まだ4カ月、でも離婚したい」

体目当てではないけど

それしかすることがない(写真:iStock)

 洋子さんとの関係について、きちんとした恋人関係なのかと尋ねてみると「まぁ、そういうことになるんでしょうね」と歯切れの悪いトモキさん。

「あの〜、ほんと申し訳ないですけど。洋子は外見に無頓着すぎて…。美意識が致命的に低いんですよね。

 だから一緒にいると恥ずかしいときもあります。それなりの場には連れて行きにくいですし、ちゃんとしたレストランにも誘いたくない。

 だから会うとホテルへ直行がいつものパターン。体だけは重ねちゃってます。

 別に体目当てで付き合っているわけじゃないですけど、それしかすることがなくて。まあでも、生理現象を定期的に収められるから、ありがたいです」

とにかく勘違いがひどい

付き合ってあげてるの(写真:iStock)

 トモキさんは今すぐに洋子さんと別れる気もないけれども、ずっと付き合い続けるつもりもないとのこと。今は深く考えずに、月に2回程度会う関係が続いているそうです。

「とにかく自意識過剰というか、勘違いタイプというか。

 シングルマザーで苦労してきた自分は誰よりも優れている、と思い込んでいる女性だから、一緒にいて疲れるのは確かです。

 それに“付き合ってあげている”感も最近強くて…。何様なのかなと腹立たしいときもあります」

自意識が暴走している

もっと身なりに気を使ってよ(写真:iStock)

 苦々しい表情でトモキさんは続けます。

「だったらもうちょっと身なりも整えてくれればいいのに、洋服はペラッペラで安っぽいし、肌も汚い。髪もいつもボサボサなんですよ。

 無頓着と、ナチュラルって違いますよね。それをはき違えていて、偉そうにしているから、観察対象としては面白いですけど…。

 妻にしたいとは全く思えないですよ。

 顔を見るのが月に2回程度だから、なんとか我慢できていますけどね〜。俺が他にいいなと思える女性が現れたら、そっちに行くかもしれないです。

 この年齢になってまで、女性とゴタゴタ揉めるとかドロ沼破局とかしたくないんで、俺からは洋子に何も言わないですけどね。内心では、そんな感じで冷めた目で見ているってとこですかね。だから結婚とか絶対にないです。

 っていうか、そもそもそういう気持ちで付き合っていないのに、洋子の自意識がまた暴走しているんだな〜って呆れています」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

(並木まき/ライター・エディター)

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【ピアノ音楽の調べ~バロックから近現代へ~】フランスで生まれたふたりの作曲家の作品を連弾で|新潟市中央区

    日刊にいがたWEBタウン情報
  2. 「ほっともっと」が「のり弁バーガー」など発売!弁当がワンハンドで味わえるバーガーに

    おたくま経済新聞
  3. テレビで見ているドキドキの瞬間を体験♪三宮で「格付けチャレンジ2025」初開催 神戸市

    Kiss PRESS
  4. 『初めてオムツを履いた犬』が…想像以上に『挙動不審になってしまう光景』が41万再生「おしり歩き可愛すぎるw」「うちも同じだった」共感も

    わんちゃんホンポ
  5. 【2人分で約200円の節約レシピ】「さばポンご飯」はお茶漬けにアレンジしてもおいしい

    毎日が発見ネット
  6. 【厚揚げは全部コレでよくない?】「米が何キロでもイケる」「コスパもボリュームも文句なし」ワンパンで作れる激ウマおかずレシピ

    BuzzFeed Japan
  7. 【鶏むね2キロパックを買った皆様、安心してください】「さっぱりコクうま!」3日連続でも飽きない節約おかずレシピ

    BuzzFeed Japan
  8. パック中のママが猫を抱っこしてみたら…『まさかの反応』が可愛すぎると爆笑の声続出「すごいw」「思わず笑ってしまった」と7万再生

    ねこちゃんホンポ
  9. 堀ちえみ、人間ドックでの血液検査の結果を報告「標準値も厳しめなのだそうです」

    Ameba News
  10. 【古事記の楽しみ方】中つ巻の面白い読み方とは?【眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 古事記の話】

    ラブすぽ