よみうりランド開園60周年を祝し、期間限定で新旧観覧車が日本で唯一のツイン運行
2024年に開園60周年を迎えた「よみうりランド」では、新しい観覧車「Sky-Go-LAND(スカイゴーランド)」のオープンや、特別なイルミネーションイベント「よみうりランド ジュエルミネーション2024」が開催されるなど、来園者を楽しませる内容が盛りだくさんだ。本記事では特におすすめしたい見どころをいくつか紹介しよう。
1つ目は、新観覧車Sky-Go-LANDだ。この観覧車は、車椅子のまま乗車できる広々とした室内や、季節を問わず快適に楽しめるよう冷暖房を備えている点が特徴で、誰もが楽しめる設計となっている。また、観覧車には483灯のフルカラーLEDが取り付けられ、季節やイベントごとに多彩な光の演出が行われる。
新観覧車のオープンに際し、よみうりランドの代表取締役社長の溝口烈は、「コロナ禍では既存の大観覧車をワーケーション用に利用したことがあるので、さらに居心地の良くなった新観覧車を社長室にしようとも考えています」と冗談交じりに魅力を伝えた。
また、Sky-Go-LANDの向かいには、1980年のオープン当時「東洋一の大観覧車」として注目を集めた「大観覧車」が悠々と回る。この大観覧車は44年間にわたり、多くの人々に一生の思い出を提供してきたが、2025年1月13日(月・祝)をもって役目を終える予定だ。それまでの約2カ月半の期間限定で、日本で唯一の「ツイン観覧車」が楽しめる貴重な機会となっている。
2つ目の見どころは、2024年で15シーズン目を迎える人気イルミネーションイベント「よみうりランド ジュエルミネーション2024」。こちらも開園60周年を祝う特別な仕様に。今年のテーマは「LIGHT is LOVE~ダイヤモンド60セレブレーション~」。よみうりランドと来園客が共に築いてきた60年の絆を、世界で一番硬い物質とされるダイヤモンドに例えて名付けられた。
日が沈み空が暗くなる17時を過ぎると、園内のイルミネーションが一斉に点灯する。日中の雰囲気とは一転して、色とりどりの光が園内を幻想的に彩る。園内の至る所が光で演出されているが、中でも「アクアエリア」内の「波のプールエリア」で行われるドラマチックな噴水ショーは見逃せない。
高さ15メートルの巨大リングを中心に、音楽に合わせて238本の噴水がしなやかに踊る姿は圧巻だ。また、レーザーや炎も演出に加わり、コンサート会場さながらの迫力が感じられる。
ジュエルミネーションを手がけたのは、日本における照明デザインの第一人者であり、東京タワーのライトアップを通して東京の夜景に革新をもたらした石井幹子。「光は浴びるものです。自分の目でその美しさや優しさを感じに来てください」と、石井は光に対する思いを語った。
一つ一つ特注で制作したというイルミネーションの色彩は、実際に近くで見ると非常に繊細で、隣り合う色と色の組み合わせが美しい情景を生み出している。
本格的に寒くなる前に、園内を歩きながらジュエルミネーションを楽しむのもいいし、寒さが厳しくなってきたら暖房が完備された暖かい新観覧車の中から「大観覧車」とともにイルミネーションを眺めるのもまた趣があるだろう。
同園を出たら、駅までの帰り道にはぜひ「ゴンドラ スカイシャトル」に乗ることをおすすめする。輝く園内を上空から堪能した後に広がる東京の夜景とのコントラストは息をのむほど美しい。記念すべき60周年の光景を、ぜひその目に焼き付けてほしい。