3年間必死に耐えたビジネス禁断愛。「責任とって」離婚した不倫相手に入籍を迫る44歳女性【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
44歳、不倫相手がやっと離婚した
44歳の香織さん(仮名)は、3年間の不倫の末に7歳年上の不倫相手が離婚をしたそう。
不倫をしていた頃から「離婚をしたら、私を妻にして!」と相手の男性であるコウイチさん(仮名)に話をしていたのに、なかなか結婚へと進まない関係に苛立っています。
「私の年齢を考えれば、すぐにでも結婚をしてもいいと思うんですけど。コウイチさん、ヒドイですよね!?
3年間もコウイチさんに貴重な時間を捧げてきたんだから、ちゃんと責任をとってもらいたいのに。
私が『いつ入籍するの?』って聞いても、答えをはぐらかされてばかりです」
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肩身の狭い思いをしつつも待っていた
香織さんはコウイチさんと仕事上で出会い、当初は不倫をするなんて思ってもいなかったとのこと。
しかしひょんなタイミングでふたりきりで食事に行く機会があり、その夜に体を重ねてからズルズルと3年も続いてしまったと言います。
「コウイチさんには娘さんがひとりいて、養育費もきちんと払っていくって聞いていますが、そもそも彼は高収入なので結婚後の生活にもそこはあまり不安視していません。
それよりも3年間ものあいだ、私はじ〜っと彼の離婚を待っていたわけですから、早く責任をとってほしい、それだけなんです。
私は40歳を過ぎてもまだ婚歴がないので、親も心配しているんですよ。地方出身なので、まわりの友人はみんなママになっているし、親戚を見渡しても結婚をしていないのは私くらい。
不倫をしているあいだにも、親から何度か地元でのお見合いの話をされました。
でも私はコウイチさんを信じていたので、親には『仕事が楽しいから、結婚は考えられない』って嘘を言ってお見合いは断ってきました。
そういうのもコウイチさんは知っているんですから、1日も早く責任をとってほしいんです」
入籍だけでもいいから
香織さんからコウイチさんに将来について直談判をしても一度も明確な答えは返ってこず、離婚をしてから半年以上が経過。
今は「結婚式や新婚旅行はしなくてもいい。入籍だけでも早くしたい」が香織さんの望みだとか。
シングル生活を謳歌したいのはわかるけど
「もうね、別居婚でもいいって思っているんです。
離婚が成立してやっと自由な身分になったから、シングル生活を謳歌したいのかなって気がしなくもないので…。本当は一緒に暮らしたいですけど、彼は身軽な生活の良さを知っちゃって、今すぐには再婚したくないのかもしれないなって。
でも、その間に私はまたひとつ、ふたつと年齢を重ねていくので、とりあえずちゃんと“形”にだけはしておきたいんですよね。
別居婚でもいいっていうのは、私なりの譲歩です。そういう譲歩を受け入れずに、のらりくらりと結婚話をかわすコウイチさんはズルいし、ヒドイですよね!?
いったいいつになったら、結婚の話が前に進むのか…。先が見えなくて毎日にウンザリです」
◇ ◇ ◇
このまま時間だけが過ぎていくことに、強い焦りを抱いていると話す香織さん。では、お相手であるコウイチさんは、ふたりの将来についてどう考えているのでしょうか。
次回に続きます。
(並木まき/ライター・エディター)