小田原市内店舗全27種 顔が見える「魚屋カード」 イベントなどで来店訴求
小田原市内の鮮魚店や干物店の情報がこのほどカード化され、イベントなどでの配布が始まった。なじみでないと入りにくい雰囲気もある個店を身近に感じてもらい、来店のきっかけづくりとして考案されたものだ。
地魚の消費拡大などに取り組む「小田原地魚大作戦協議会」(田川修三会長)と市水産海浜課が製作したカードは全27種。市場で魚を仕入れている卸売市場買受人組合メンバーの鮮魚店や干物店が対象となっている。
カード表面には店名と店主らの顔写真に加え、「地魚愛用店!地物にこだわってます!」(魚伊三)、「お料理の献立をご相談下さい!」(魚竹)など、個性あふれる意気込みが盛り込まれている。裏面は店舗写真やホームページの紹介、アクセス方法に地図なども掲載し、来店への訴求が図られている。
カードは小田原漁港で3月29日に行われた「小田原・早川みなとマルシェ」で初めて配布された。会場では魚屋エリアマップのパネルとともにカードが掲出され、来場者は顔写真を見ながら、市の担当者らと会話をしながら気に入ったカードを入手していた。
同協議会の副会長でカード製作発案者の一人、市川将史さんは「まちの魚屋は、入るのに勇気がいると言われるが、顔が見えると安心感が伝わる。カードをきっかけに店に来てもらい、小田原が誇る魚屋の文化が残っていけば」と期待を話す。カードは今後も市内のイベントなどで配布を行っていくという。