『コララインとボタンの魔女』15周年記念の再上映が米国で異例のヒット ─ ストップモーション・アニメ歴代記録も更新
スタジオライカ製作、ストップモーション・アニメーションによるダーク・ファンタジーの名作『コララインとボタンの魔女』(2009)が、公開から15周年を迎え、新たな興行収入記録を樹立した。
本作はニール・ゲイマンによる児童文学を『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)のヘンリー・セリック監督が映画化し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞でも長編アニメーション部門にノミネートされた。少女コララインは、退屈な日々を送る中、新居にあった小さな扉から“もうひとつの世界”に迷い込む。そこは楽しい世界に優しい両親がいる夢のような場所だったが、元の世界に戻ると家族が姿を消していて……。
2009年2月の初公開から15周年を記念し、米国では2024年8月15日から再上映がスタート。週末ランキングでは初登場5位にランクインし、再上映作品としては異例のスタートを切った。本公開から現在までの米国興収は累計1億778万ドルで、『チキンラン』(2000)を超えてストップモーション・アニメーション映画の歴代記録を更新。世界興収も『チキンラン』と『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(2005)に続いて歴代第3位となっている。
また、海外興収も5000万ドルの大台を突破し、累計世界興収は1億6473万ドルに到達。米によると、DVD・ブルーレイなどの収入およそ7000万ドルを含めると、製作費6000万ドルの約4倍もの収入に達しているという。
公開15周年を迎えてなお、根強い人気を証明している『コララインとボタンの魔女』。いずれ日本での再上映が実現することにも期待したい。
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