【異論は認めない】秋だ! マッシュルームの季節だ!! スーパーで死ぬほど安く売ってたので「マッシュルームの一番ウマい食べ方」を教えよう!!!
秋はマッシュルームの季節! しかしながら、エノキやシメジほどは頻繁にマッシュルームを食べる習慣のない日本において、マッシュルームは “ちょっと高いキノコ” である。それがオオゼキで山盛り箱入り500円で売られているのを見つけた! 今年は豊作なのだろうか?
私にはかつてヨーロッパを放浪していた時期があって、アッチはマッシュルームが非常に安価。私にとって貴重な栄養補給源だった。くる日もマッシュルームを食べ狂い、私はついに“最高のマッシュルームの食べ方”に到達したのである。懐かしいなぁ。
久々に大量のマッシュルームをゲットしたので、最高のマッシュルームの食べ方……やっちゃおうかな!?
・マッシュルームと私
ヨーロッパ諸国を放浪していたころ、金が全然無かった私は基本的にパンを食べていた。特にフランスやスペインはバゲットが激安で超おいしい。飽きもせずパンを食べまくっていた。
そして次第に栄養の偏りが気になりだした私は「1日1食は野菜を食べること」を心がけ始めたのである。
そこでエースとして活躍したのが安価なマッシュルームであった。ドミトリーや民泊でやりくりしていた恩恵として、基本的にキッチンが使えたのは幸いだった。
私がヨーロッパ放浪中に作成したマッシュルーム・プレートをいくつかご紹介しよう。
白身魚とズッキーニとマッシュルームの素焼き。
マッシュルームとタコのトマト煮込み。
マッシュルームとエビのパスタ。
マッシュルームのミートソースがけ。
レンジしかない環境で作った、マッシュルームと色々をチンしたやつ。
う〜〜む。スーパーで5個入り200円とかするマッシュルームをチラ見するたび、マッシュルームを惜しげもなくジャンジャン使っていたあのころが懐かしく思い出される。日本のマッシュルーム消費が爆発的に増えることを願ってやまない。
・最高のマッシュルームの食べ方
ってことで当時を思い出しつつ、私が最後に行き着いた最高のマッシュルームの食べ方、とくとご覧あれ。
マッシュルームは水で洗わないほうがおいしい。土や汚れが付着している場合はふきんなどで拭きましょう(とインターネットに書いてました)。
大きめのヤツは半分〜4分の1くらいにカットしておく。マッシュルームは中までしっかり火が通っていなくても食べられるが、「ん……?」って気持ちになるので個人的には火が通っているほうがオススメだ。でも加熱しすぎもダメよ!
まず熱したフライパンにバターを1かけ。即マッシュルームを投入。
ちょっとシンナリしてきたら……
追いバターを1かけ。いい感じに焼き目がついたら塩コショウをふって……
完成!
調理時間5分『マッシュルームのバター焼き』!!!
・マッシュルームって最高
このオチを受けて「はいはい、そのパターンね」とお思いの読者もおられるだろう。特殊な調理法を匂わせておいて実は超シンプルでした〜! という、ありがちなヤツだ。人によっては「チッ」とか言うのかもしれない。そこはすみません。謝ります。
が、しかし! 一般的な日本人の生涯摂取量をはるかに超えたマッシュルームを食してきた私をして「なんだかんだ結局コレが最高にウマい」と言わしめているのが、この『マッシュルームのバター焼き』なのである。
実際のところ日本でマッシュルームといえば薄切りにしてピラフやらパスタの一部とするのが主流なので、このような食べ方を体験したことがない人も意外と多いのではなかろうか? 厚切りのマッシュルームはエリンギほど硬くなく、シイタケほどモチャモチャしていない。
淡白でありながら噛めば噛むほどに染み出すうまみが凝縮したソレは、まさに“キノコ王”の名にふさわしい風格だ。これを「森のステーキ」と呼ばずして何と呼ぼう? ウマい……とんでもないウマさなのである。
なおマッシュルームは加熱するとすぐに水分(うまみ汁)を放出し始める。バターも徐々に固まり始めるので、この料理のポイントは “なるべく早く食べること” だ。覚えておこう!
それからマッシュルームは比較的早く傷んでしまうのが玉にキズ。使いきれなかったぶんは薄切りにして冷凍がオススメ。
レトルトカレーにそのままぶち込んでフライパンで加熱すれば……
あっという間に『マッシュルームもりもりカレー』の完成だ! 他にもミートソース、ラーメン、みそ汁なんかともよく合う。意外と万能なのだ、マッシュルームは。
こんなに使ってもまだ残っているなんて、なんて素敵なマッシュルーム人生なんでしょう。マッシュルーム・シーズンは始まったばかり。運が良ければお得にゲットできるので、その際は絶対にバター焼きを試してみてくれ!!!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.