タオルをふわふわ長持ちさせる秘訣は、干す前に振るだけ!
生活の必需品、タオル!夏は特に手放せないですよね。皆さん、毎日使っているかと思いますが、その中でも、お気に入りのタオルがある!という方も少なくないかと思います。たくさん使うほど、擦り切れたり、ゴワついてきたり…なんだかんだ消耗品ではありますが、お気に入りのタオルを少しでも長く使いたい!という方も多いかと思います。特に夏は、炎天下で洗濯物を干すと、カラっと乾いてくれて嬉しいですが、タオルはカラカラになりすぎて、ゴワついちゃった…なんてこともありますよね。
ということで今回は、お気に入りのタオルをフワフワで長く使うための洗濯術を、洗濯ハカセこと神崎健輔さんに、教えてもらいました!タオルを長持ちさせる、すなわち、できるだけ使い始めに近いフワフワの状態を保つ、といった観点からお話を伺っています。
ポイント①新品のタオルは、使う前に洗う!
すべてのタオルに、必ずというわけではないですが、のりや、柔軟性分が付着している可能性があるので、洗うこと!ついたままだと、使ったときに水分や汗を吸い取りにくくなってしまいます。遊び毛がなどが付いている可能性もあり、他のものと一緒に洗うと、毛が付着してしまうこともあるので一旦、落とす方が良いでしょう。
★洗濯する際の注意点
神崎:ファスナーが付いているものなどに絡んでしまうと、傷む原因になるので、そういう物と一緒に洗わないとか、他のものとの接触を避けるような洗い方をすると、長持ちにつながるかと思う。ただ、ネットを使いすぎると、肌をこすったときについた皮脂や汚れがなかなか落ちにくいので、ほどほどに…。あとは、摩擦にも弱かったりするので、詰め込みすぎにも注意。
では、洗剤や柔軟剤はどうしたら良いのか。汚れをしっかりと落として、フワフワに仕上げたい時こそ、注意したい点があるそうです。
神崎:洗剤の入れすぎは厳禁。すすぎ残しがあると、ゴワゴワ感の原因になったりもする。すすぎにくいものでいうと、粉洗剤とかは生地に残留しやすかったりするので、粉洗剤を使ったりする際にはすすぎ残しに注意。柔軟剤に関しては、フワフワさせたいのはわかるが、タオルに柔軟剤を使うはやめた方が良い。柔軟剤の成分で吸水率が悪くなってしまったり、柔軟剤の成分は落ちにくく、ベタつきの原因にも。摩擦力が少なくなると、パイルの部分が抜けやすくなったり、タオルとしての機能が損なわれたりしかねないので、洗剤以上に、柔軟剤には注意。
※ただ、洗剤の他にも、地域によっては水質などの影響で、タオルがゴワっとしてしまったりすることがあるそうです。
★柔軟剤を使用せずにタオルのふんわり感を出すために、洗濯機の中へ入れるといいものは?
神崎:水質によっては、硬くなったり、白いタオルがミネラルで変色してしまったりすることがあるので、水が硬い地域は注意。柔軟剤の代わりにクエン酸を使うと、ふんわり感を出してくれる可能性がある。クエン酸は、洗剤カスを落としてくれたり、ニオイの制御に関しても優秀なので、部屋干しの際などにも良い。使い方は、すすぎのタイミングで投入。水30リットルで小さじ1よりちょっと少なめ。45リットルで、小さじ1くらいがちょうどいいと思います。
▼実際に、神崎さんのお住まいの地域は、水が硬く、ミネラル分の多い地域とのことで、その地域ならではの洗濯悩みもあるのだとか…そんな時にも助けてくれるのは、クエン酸!すすぎの際にクエン酸を入れることで、柔軟剤のような役割を果たしてくれるとのことでした。
★ふんわりとしたタオルに仕上げるための干し方は?
神崎:できれば、風の当たる外干しの方がふんわりとしやすい。できれば、干す前には2つ折りにして、バサバサと振りさばくとよりふんわりしやすい。洗濯機の中で、他のものとこすれて、パイルが寝ている状態になっているため、立てる必要がある。10~20回振りさばけば、基本的にはOK。やればやるほど良いが、だいたい50回くらいまでなら効果がわかる。室内干しをするなら、サーキュレーターを当てたりすればふんわり。
できれば乾燥機に入れるのが一番良い。乾燥機だと、パイルをうまく立てながら、乾燥させることができる。ただ、乾燥機に長くかけすぎると、逆に硬くなる原因にも。8割乾燥機で乾かして、2割を部屋干しするのが理想的な乾かし方です。
▼では、何回振るのがベストなのか…?
神崎さん、ご自身で実験した結果があるらしく…ベストは50回!それ以上は100回振ってもそんなに変わらず、腕が疲れてむしろ修行になるだけ…。とはいっても、10回~20回でも十分パイルが起き上がるので、最低限、これくらいの回数は振った方がオススメとのことでした。
★実際にスタッフも試してみました!その結果がこちら。
写真だと分かりにくいのですが…パイルの立ち具合は一目瞭然。50回振ったものがふんわりと仕上がりました。同時に筋トレ並みに腕もパンパンに…⁉ 運動不足だったスタッフにとっては一石二鳥でした(笑)
★色落ちについて。
神崎:タオルを使っていると、だんだんと色が薄くなっていくのが悲しいですが…色刺激の多い洗剤(漂白剤や洗浄力の強い洗剤・粉タイプなど)を避ける。紫外線による退色を気を付けて、天日干しなどを避ける。タオルを長時間の乾燥機による乾燥を避ける。ということが大事なのだそう。
▼そして、タオルを長持ちさせる大前提として、ヘビーローテーションをしないこと!
気を使って洗濯をしても、使う頻度が高いと、やはり、消耗しやすいので、他のタオルと合わせて使いましょうとのことでした!
ちなみに、タオルケットについても神崎さんに伺ったところ、基本的に洗濯の方法などは同じものでよい。ただ、干すときに広げたり、大きいものを振ったりするのは大変なので、臨機応変に対応してください!とのことでした。
いつも以上にタオルをたくさん使うであろうこの季節。お気に入りのタオルを、ちょっとでも長持ちさせる工夫の一つとして、ぜひ、参考にしてみてください!
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)