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女性のセルフプレジャーはなぜ浸透しない? パートナーとの性交渉とは別物だと考える理由

コクハク

デザイン byえぽ

 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
「セルフプレジャー」という言葉をご存じでしょうか? わかりやすく言うと、「女性の自慰行為」のことです。

【解消されない夫婦のモヤモヤ】

 男性の自慰行為が当たり前のように語られる一方で、日本では女性のセルフプレジャーがまだまだ浸透していません。

 性的な話題として避けられがちで、抵抗感を抱く人も多いかもしれません。

 しかし、浸透しないのはそれだけが理由なのでしょうか。

「自由時間」が1日1時間未満の主婦が約半数

【調査概要】 『フェリシモMAMA部』調べ ママの自分時間について実態調査 対象: 20 ~ 44 歳の女性535 名 方法:インターネットリサーチ 期間:2019 年2 月25 日~ 2019 年2 月27 日

 大手通信販売会社のフェリシモが20〜44歳の女性535人を対象に実施した調査では、平日に「自分時間が1時間未満」と答えた母親が45%を超えていることがわかりました。

 特に専業主婦家庭の女性は48.8%で、約半数が自由時間を1時間も確保できていない現状です。

 未就園児を育てる専業主婦であれば仕方ないのかもしれませんが、これが長期間続くと心も体も疲弊してしまいます。

 かくいう私も、朝から家事に追われて、出勤し夕方まで仕事。帰宅するとまたすぐに子どもたちの宿題のチェックをして、食事の後片付けをして…自分のための時間なんてほとんど残りません。

 忙しい日常に追われながら、「やりたいこと」よりも「やらなければならないこと」が優先される毎日です。

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セルフプレジャーは心と体の癒し

貴重な自己ケアの時間(写真:iStock)

 多忙な日々を過ごす中で、自分のために時間を使い、自分をいたわることは、とても大切です。その中の一つの選択肢として、セルフプレジャーがあっても良いのではないでしょうか。

「セルフプレジャーなんて恥ずかしい」と感じる方もいるかもしれませんが、決して恥ずかしいことではありません。

 ポイントは、自分を大切にする時間を意識的に持つこと。セルフプレジャーでなくても、趣味や好きなことに没頭する時間も同じ効果があります。

 セルフプレジャーは日々の悩みやストレスから一瞬解放される大切な癒しの時間です。長年セックスレス状態の私にとって、自分の体に触れる行為は貴重な自己ケアの時間になっています。

 最近はかわいいデザインのグッズも増え、「試してみたいけど恥ずかしい」と思う方でも気軽に手に取れるようになっていると思います。

セックスとは別物として考える

自分のための行為だから(写真:iStock)

 セックスレスの悩みを抱える女性から、「セルフプレジャーをするのは虚しい」といった声を聞くことがあります。セックスレスの事実が、セルフプレジャーへの抵抗感や虚しさを生むのかもしれません。

 しかし、私はセルフプレジャーとセックスは全く別物として捉えるべきだと思っています。セルフプレジャーは完全に「自分のための行為」であり、他人のためのセックスとは違います。

 自分を癒し、自分を許してあげるための時間です。快感を得ることに罪悪感や虚しさを感じる必要はありません。

 むしろ、自分自身を大切にする行為として受け入れてほしいと思います。誰かに話す必要もありません。

 自分だけの、特別な癒しの時間として楽しめばいいのです。セルフプレジャーは、「気持ちよくなりたい」というシンプルな欲求からくる行為ですから。

自分を大切にするための「ひとり時間」

自分をリセット(写真:iStock)

 家庭を持っても「自分だけの時間を持つこと」は、決して贅沢ではありません。特に主婦業や育児に従事していると、自分を「誰かのために何かをする存在」として捉えてしまいがちです。 

 しかし、そうした日々の中で自分自身を後回しにしてしまうと、心の余裕が失われてしまいます。

「ひとり時間」は自分をリセットし、エネルギーを取り戻すための貴重な時間です。その時間があるからこそ、「また明日からがんばろう」と思えるモチベーションにもなります。

 私はセルフプレジャーをおすすめしますが、それに限らず自分の欲求の赴くままに時間を使う「ひとり時間」をぜひ意図的に作ってみてくださいね。

(豆木メイ/フリーライター)

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