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「これでは自滅してしまう」お蔵入りDC『バットガール』のブレンダン・フレイザーが苦言 ─ 「商品化が進みすぎてる」「マイケル・キートンのバットマンも出てたのに」

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2022年夏に悲劇のお蔵入りとなったDC映画『バットガール(原題)』。約9000万ドルを投じて製作され、撮影も終了していたものの、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの新体制下で“損切り”の憂き目に遭っていたのだ。

この未発表映画で悪役を演じていたのは、『ザ・ホエール』(2022)でオスカー俳優となったブレンダン・フレイザー。米では、『バットガール』異例のお蔵入りを通じて、業界のシビアさに苦言を呈している。

「製品……、いやすみません、コンテンツですね。商品化が進みすぎて、市場では、試してみるよりも、燃やしてしまって保険金を得る方が割に合うということになってしまっている。失礼ですけど、これでは我々は自滅してしまいますよ。」

打ち切りとなった理由について、DCスタジオCEOのピーター・サフランは「リリースに値する作品ではなかった」と。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデヴィッド・ザスラフCEOもこれを「戦略的な決断」とした上で、「難しく、辛いものでした。会社にとって正しく必要な決断だったと思っています」と事情を。

しかし心血注いだフレイザーは、「映画丸ごと」が幻と消えた事実に今なお複雑な心境。「グラスゴーのプロダクションには4階分あって、僕もオタク心で美術部に忍び込んだものです」と撮影時の思い出にも触れつつ、「悲しいのは、小さい女の子世代に、“彼女は私みたいだ”って憧れられるヒロイン像を持たせてやれなかったことです」と無念。『バットガール』では、レスリー・グレイスが当時20代として数少ない女性単独ヒーロー映画で主演を飾るはずとなっていた。

さらに「マイケル・キートンもバットマンとして復帰したんですよ。あのバットマンが!」とフレイザーが言うように、本作ではマイケル・キートン版のバットマンが『ザ・フラッシュ』(2023)同様に登場し、マルチバースを結ぶキーキャラクターになるはずだったのだ。この大きな構想は実現されず、シリーズそのものは新DCユニバースに移行される運命となった。

もっとも、バットマン役を務めていたキートンはどこ吹く風。「どちらでも構いませんでした」「ギャラも良かったですから」と、としている。

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