口癖を意識すると気持ちも変わる!「ポジティブな人」がよく口にする“4つの口癖”
ふだんよく口にする言葉には、その人の心理があらわれるといわれています。ポジティブ思考の人は、どんな言葉をよく口にしているのでしょうか? 『自分らしく輝く人生を送るために ごきげんに生きる55のカギ』著者の横田麻里子さんに、ポジティブな人がよく口にする「4つの口癖」について教えていただきます。
教えてくれたのは……横田麻里子さん
未来思考プランナー。教育業界の編集者として約11年間勤務し、「大切な人たちの人生を応援したい」という想いから金融機関に転職。パラレルキャリアでは、「女性活躍」「子育て支援」「キャリア支援」を軸としたライフプラン・キャリアプラン・マネープランなどのイベント企画運営や、講師・取材・ライター・コーチ・パーソナリティとしても幅広く活動する。4歳からの趣味は人生計画。
「ポジティブ」ってどんな状態?
著書『自分らしく輝く人生を送るために ごきげんに生きる55のカギ』で、人生を後悔しないように生きるためのヒントを紹介している横田麻里子さん。ものごとをポジティブに変換するコツや習慣を綴っていますが、「私自身は、根っからのポジティブ人間ではなく、後天的なポジティブなんです」とおっしゃいます。そもそも、どういう状態が「ポジティブ」なのでしょうか?
横田さん 「うれしい、楽しいという前向きな感情も、いやだ・うらやましいなどの後ろ向きな感情も、すべて受け止められることが『ポジティブ』だと私は考えています。いやだ、怖い、もやもやするといったネガティブな感情から、私たちはつい目を背けがちですが、ネガティブな気持ちにふたをしていると、もやもやした感情を抱えたまま生きていくことになります」
横田さん 「私はそうしたもやもやした感情を『心の雑草』と表現しています。心の雑草が生えたらすぐ抜くのではなく、『嫌だったよね』『悔しかったね』と負の感情をしっかり味わって、『あのときはああすることが最善だった』『次はこうならないようにしよう』と変換することこそ、真のポジティブなのだと思っています」
ポジティブな人がよく口にする「4つの口癖」
「ネガティブな感情を味わって向き合うことで、ポジティブな思考に変換しやすくなる」と横田さん。思考は言葉にあらわれるといわれていますが、ポジティブ思考の人はどんな言葉をよく口にしているのでしょうか? 横田さんに教えていただいた「4つの口癖」を紹介します。
【口癖その1】「ありがたい」
日常は“奇跡”の積み重ねです。朝起きて、ごはんを食べて、仕事をして、人と会話する。そんな当たり前の日常に感謝をすることで、心にゆとりが生まれて、世の中の美しさが見えてきます。もし周囲から厳しく意見されることがあったとしても、相手は、あなたが厳しい事実を受け止める度量があると判断して口にしているのかもしれません。ネガティブな言葉や出来事も、「言ってもらえてありがたい」「あの時点で気づけてありがたい」と受け止めると、もやもや、くよくよした気持ちを前向きに切り替えられます。
【口癖その2】「すばらしい!」
自分にも、まわりにも、ハッピーになる言葉を届けることで、ごきげんな状態をつくることができます。ごはんをつくれたら「すばらしい!」。1日働いて帰ってきたら「すばらしい!」。些細なことでいいので、自分に、まわりに、どんどん“褒め言葉”のシャワーを浴びせましょう。
【口癖その3】「おかげさまで」
相手への感謝を伝える「おかげさまで」は、仕事の場でも、プライベートの場でも使いやすい言葉のひとつ。自分一人でできることは限られているので、無理して自分をすり減らすよりも、まわりを頼っていいときもあるかもしれません。裏を返せば、まわりの人にとっては難しくても、自分は難なくできることもあるということ。得意なことで補い合って、「おかげさまで」「ありがとう」の気持ちを交換しましょう。
【口癖その4】「じゃあ、どうする?」
ものごとが想像通りに進まないときってありますよね。そんなときに使いたいのが「じゃあ、どうする?」という言葉。逆境に立たされたときでも、状況を受け入れ、「じゃあ、どうする?」と自分に問いかけることで、次の一手が見えてきます。
それでもくよくよするときは
ポジティブな人がよく口にする言葉を4つ紹介しましたが、そうはいってもどうにも気が滅入ったり、くよくよしたりするときもあるでしょう。ポジティブな言葉を口にするほどの余力がないときは、どんなふうに対処したらいいのでしょうか。
横田さんは、「私はそんなとき、時間を決めてくよくよします」と話します。
横田さん 「『これから15分くらい落ち込むから、いまは一人にしてね』と家族に伝えて、思いっきり落ち込みます。時間がきたらいったん区切りをつけて、少しずつ気持ちをフラットな状態に戻していきます」
横田さん 「夫からよく言われる『それって悩んで何か変わるの?』という言葉を思い出すこともあります。悩んでも仕方がないことをくよくよしても時間がもったいないし、そうでない悩みなら、紙に書き出すことで、解決策が見えてきます。いずれにしても、悩んだ過去があるから、いまの自分がある。そう思うことで、起きた出来事は正解にしていきたいと思っています」
前向きな気持ちも、後ろ向きな気持ちも、すべて受け止めるのが究極の「ポジティブ」なのですね。今回ご紹介した口癖を日々の生活に取り入れてみることで、少しずつ思考が変化することもあるかもしれません。次回は、「自己肯定感が高い人がやっていること」について教えていただきます。
saita編集部