『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第5話「ニャアンはキラキラを知らない」用語解説(黒い三連星、リック・ドム、ジェット・ストリーム・アタック、キケロガ、シムス大尉)
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の世界をより深く堪能していただくために、本稿では第5話「ニャアンはキラキラを知らない」に登場したキーワードを中心に、その背景や関連事項について解説します。
本作と、ガンダムシリーズの原点である『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)は、世界観を共有する部分が多くあります。両作品に散りばめられた繋がりや、それぞれの世界における技術・概念の違いをひもとくことで、『GQuuuuuuX』をより多角的に楽しんでいただければ幸いです。
また、本作をきっかけにガンダムの世界に初めて触れる方にも、わかりやすく魅力をお伝えできればと思います。
本記事はネタバレを含みますため、未視聴の方はご注意ください。
黒い三連星
黒いモビルスーツを操り、3機による連携攻撃を得意としていたことから「黒い三連星」と呼ばれる。
『ファーストガンダム』の前史「ルウム戦役」では、連邦軍の将軍を捕らえるなど大きな戦果を挙げた。
『ジークアクス』では、マッシュの退役によりチームは実質的に解散(と思われる)。残ったガイアとオルテガは、リストラされている。
ガイアとオルテガ
ジオン軍の黒い三連星のメンバー。
『ジークアクス』では、軍を追われ、ジャンク屋とクランバトルで生計を立てている。
マッシュ
『ファーストガンダム』では、アムロの操るガンダムに敗れて戦死。
『ジークアクス』ではマ・クベから戦力外通告を受ける前に退役し、政界へ進出。市長に当選するも、不倫スキャンダルが報じられる。
リック・ドム(MS-09)
宇宙適応型のドム。
『ファーストガンダム』では黒い三連星が愛用し、「ドム使い」として知られる。
『ジークアクス』ではシャリア・ブルも搭乗(第2話、赤いガンダムと共に登場)しており、4話劇中では「キシリア様の配下には優れたドム使いがいた」とシャリア・ブルより語られる。これは、おそらく黒い三連星を指していると思われる。
ジェット・ストリーム・アタック
黒い三連星による三位一体の波状攻撃。
『ファーストガンダム』では、ガイアが前衛、マッシュが中衛、オルテガが後衛を務め、目くらましを起点にした連携攻撃で相手を圧倒した。
『ジークアクス』では、二位一体による攻撃へと変化。第4話の戦闘では、ガンダムとドムの互いでジェット・ストリーム・アタック(波状攻撃)を仕掛け合う。
「これ、マチュの言っていたキラキラ」
同じ「キラキラ」という表現でも、色味が異なる。
マチュのキラキラはエメラルドグリーン基調、ニャアンのキラキラは紫または菖蒲色に近い。理由は不明。
「私が合わせなくていい、私の思う通りに世界が応えてくれる自由だ!」
ニャアンのセリフ。第4話前半ではマチュも「ジークアクスに乗っていると世界の方が私に応えようとしてくれる」と語っている。
この2人の言葉は、力と世界に対する姿勢の違いを象徴している。
ニャアンは「世界を従える」スタンス。力を得たことで自己を中心とした関係を築こうとする。マチュは「世界に応える」スタンス。世界との双方向的な関係を重視する。また、2人の服の脱ぎ方にもこの性格差が表れているように思われる。興味があれば第4話を確認してみてほしい。
さらに、もう一人のガンダムパイロット・シュウジは「ガンダムがそう言っている」という言葉からもわかるように、マチュに近いスタンスで世界と向き合っている。シュウジと他の2人の違いは、ガンダム(おそらくサイコミュシステム)との“対話”が成立している点にある。
なお、ガンダムはニャアンの自己中心的な行動も「面白い」と受け入れており、3人をそれぞれ認めていると思われる。
キケロガ(MAN-03)
『ファーストガンダム』では「ブラウ・ブロ」として登場し、シャリア・ブルが搭乗。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』にも登場し、シャリア・ブルがキケロガからゼクノヴァを目撃するシーンがある。
シムス大尉
シャリア・ブルと共にブラウ・ブロに搭乗した女性士官。『ファーストガンダム』では彼と共に戦死している。