”美食の国フランス” フランス大使公邸で行われたバゲットコンクールを満喫!
10月下旬、広尾の閑静な住宅地にあるフランス大使公邸で行われた【フランス美食の余韻 2024】に今年もお招きいただきました。
フランス大使館 貿易投資庁(ビジネスフランス)が行うフランスの高級食材や飲料の商談展示会 Food Experienceで、今年が第3回になります。
試食させていただいた「ドラジェ・レイノー」さんは南仏プロヴァンスで1956年に創業。
糖衣がけナッツ“ドラジェ”の伝統製法を受け継ぐ無形文化財企業だそう。
今回はドラジェの他にチョコレートがけのお菓子もいただきましたが、ソーテルヌのレーズンを使ったものは高貴な香りが印象的でしたし、アーモンドチョコもイタリア産の大粒のアーモンドが他では見ないサイズでした。
私が特に気に入ったのはトルコ産ピスタチオにキャラメリゼしてチョコレートをかけたもので、お塩をアクセントにしていて甘さの中に引き締まる感じがクセになりました。
こちらは日本未入荷のため、インポーターさんが見つかって日本で買えるようになると嬉しいです。
「トロワ・エル・エス」さんは“人々に新しい味覚を提供したい”と考えて創設された企業です。
「お酒を飲めない人も肩身が狭くならずにお酒を飲む人と一緒に楽しめる飲料なんですよ」と説明を受け、お酒を飲めない私が飲んでみると、鼻腔を抜けていく華やかな天然フレーバーの香りの良さに気分が高揚していき大変美味しかったです。
ベースにハイビスカスの抽出液を使い、現在は4種類のフレーバーがあるそうです。
アルコールフリー、人工着色料・人工甘味料・人工香料フリー、100%オーガニックなドリンクです。
こちらも日本未入荷のため、いいインポーターさんとの出会いがあったら嬉しいです。
「ドミニク・ドゥーセ」さんは鈴鹿サーキットで第1回F1日本グランプリが開催された1987年に来日、鈴鹿を拠点に本物のフランスの味を提供されていて、すでに店舗やイベント出店、オンライン販売などがあるのでご存じの方も多いですよね。ノルマンディーに工場を持ち、イズニーの乳製品を使った生地でカヌレ、クッキーなどの焼菓子やパン等を製造。
高品質のフィナンシェ生地、クッキー生地、パイ生地等を輸入し日本で成形&焼成することで価格を抑えて提供できるのだそう。
カヌレはカルディでも販売されているそうで、高級イズニーバターやラム酒をしっかり感じられるお味です。
フレンチバゲットコンクールにも試食(審査)参加
「フェット・デュ・パン (Fête du Pain)-フレンチバゲットコンクール」大使館版が今年初の試みとして日仏商事さんの協力で開催されました。
出場シェフのお名前をパンの写真と共にご紹介。
「BOULANGERIE AZUR」(仙台市宮城野区) 伊藤シェフ
「株式会社ル・スティル VIRON丸の内店」(東京都千代田区)鵜池シェフ
「央製パン堂」(千葉県流山市)梅澤シェフ
「gonno bakery market」(東京都江戸川区)権野シェフ
「神戸屋レザンジュ たまプラーザ」(横浜市青葉区)山本シェフ
形、クープの入り方、クラムの気泡の感じなど見た目だけでもそれぞれの違いがはっきりと出ています。
香ばしい香りやクラストのパリッと感、クラムの加水の感じやくちどけの違い、食べた後の余韻をバゲット単体で味わったあとは、今回ブース出店されている企業様からのバターやジャムをつけてみます。
バターをつけるとまた相性の良さなどがあり、どれも甲乙つけがたく皆さん自分の中の一番を見つけるのに悩まれていました。
試食に添えられていたこちらのバターナイフ(商品名:ブレックファーストナイフ)は同じく出店ブランド「OPINEL(オピネル)」さんのもの。
お恥ずかしながらこちらのブランドを初めて知りましたが、約20cmと長く柄が太いので安定感があります。
ナイフの上部は丸く、ジャムの瓶の中身をしっかり掬いだせること、下部には刃がついているのでパンやベーコンなどカットしながら食べられるという優れもの。
自宅で魚肉ソーセージをパッケージのままカットしてみたのですがスパッと切れ味も良く感動!
フランス一般家庭はもちろん世界中の一流ホテルやレストランで使われ、料理家、登山家、芸術家に愛される逸品だそうで、検索してみるとキャンプやアウトドアで使われている方が日本では多いようです。
気になるバゲットコンクールの結果は?
大賞は「BOULANGERIE AZUR(ブーランジェリー アズール)」伊藤祐太シェフ
特別審査員賞は「gonno bakery market(ゴンノ ベーカリー マーケット)」権野亮介シェフ
に決まりました。
おめでとうございます!!
本当にどのパンも美味しかったので、ぜひ皆さんもお店に足を運んでみてくださいね。
ちなみに私個人は「央製パン堂」さんの香ばしい香りと、嚙んでいくと甘みが感じられ軽い口どけの良さがいいなと感じたのと、「BOULANGERIE AZUR」さんのクラストのバリっとハードな芳しさに反したクラムの高加水の感じが特に印象に残りました。
バゲットは料理と一緒に食したり、好きな具材でサンドイッチにしたり、硬くなったらフレンチトーストにしたりと幅広く楽しめるのも魅力です。
フランスの食文化を感じるバゲット、食欲の秋に美味しく味わいましょう!