「“真っ当な青春映画”を撮影してみたい」日向坂46四期生×監督・熊切和嘉『ゼンブ・オブ・トーキョー』メイキング写真
人気アイドルグループ・日向坂46の四期生全員が出演する映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』が、10月25日(金)より公開される。このたび、熊切和嘉監督が、四期生11人と丁寧に話し合う姿を捉えた初のメイキング写真が解禁となった。
日向坂46四期生 × 監督・熊切和嘉
アイドルデビューからわずか2年の四期生にとって、本作は映画初出演となる。演技初挑戦の11人がメインキャストとして大抜擢され、東京を訪れた修学旅行生を等身大に演じる。今年5月に発売されたシングル楽曲「君はハニーデュー」で単独センターを務め、まもなく発売となる最新シングル「絶対的第六感」で藤嶌果歩とWセンターを務めるなど、次世代エースの呼び声が高い正源司陽子が、主演として映画を引っ張っていく。
監督を務めたのは、『私の男』『#マンホール』など数々の革新的な作品を世に放ち、最新作『658km、陽子の旅』が「第25回上海国際映画祭」のコンペティション部門において、最優秀作品賞を含む最多3冠に輝いた熊切和嘉。これまでの作品群とはまったく異なる青春群像劇を作り上げ、新境地を切り拓いた。脚本を務めたのは、『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズの福田晶平と、Netflixシリーズの『トークサバイバー』やSnow Man主演映画『おそ松さん』の土屋亮一。企画段階から11人に事前インタビューを行い、学生時代の思い出や、アイドルになる前のエピソード、東京への想いなどをヒアリング。それを基に、彼女たちのリアルな物語が盛り込まれた完全オリジナル脚本を作り上げた。
熊切監督の新たな挑戦、制作の裏側に迫る
熊切監督と言えば、2001年に『空の穴』で劇場映画デビューし、代表作には『私の男』(14年)や『#マンホール』(23年)など世に映画を届け続けている。『#マンホール』では、「第73回ベルリン国際映画祭」ベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待。同じ年に公開された『658km、陽子の旅』では「上海国際映画祭」最高賞の金爵賞を競う長編コンペティション部門で最優秀女優賞、最優秀脚本賞、作品賞の三冠を受賞するなど、作品性の高さが映画ファンを釘付けにしている。
本作の監督を務めた経緯は、『#マンホール』のプロデューサーから「ちょっとびっくりするような、熊切さんらしくない面白い企画があるのですが」と声をかけられたのがきっかけだという。もともとアイドルにはあまり関心はなかったそうだが、「『#マンホール』で、Hey! Say! JUMP(※)の中島裕翔さんと仕事をして、アイドルに対する考えが変わりました。アイドルの方ってこんなにプロフェッショナルなのかと感銘を受けまして。お芝居も取り組み方も、仕事に対する姿勢も素晴らしかったので、アイドルの方とまた仕事がしたいなと思っていたところへ、日向坂46のメンバーと伺い、興味が湧きました。私はこれまでクセのある映画ばかり撮っていましたので、“真っ当な青春映画”を1本くらいは撮影してみたいという気持ちもあり、挑戦することにしました」と、これまで撮ったことのないジャンルでも、熊切監督の色を随所に感じ取ることができる作品に完成した。
修学旅行というテーマについては、どうやったら彼女たちを活かすことができるかを軸に、部活モノやアクションモノという案も出た中で、<修学旅行に来た田舎の女子高生が東京を彷徨う>という案が生まれた。熊切監督は「高校の修学旅行で北海道から東京に来て、自由時間に初めて原宿へ行った時、めまいを感じるような記憶があったので、実感を持てそうな気がしました。たわいもないけど誰しもが身近に感じられる話ですし、1日だけの東京をさまようちょっとした冒険というのは映画のプロットとしてシンプルで面白くなりそうだなと直感的に思いました」と振り返っている。
メイキング写真では、映画初出演となる主演の正源司陽子や藤嶌果歩と丁寧に確認しながら撮影が行われた様子が捉えられている。熊切監督自身も挑戦となった作品だが、撮影中に台本にないことを監督からお願いすることもあったそうで、日向坂46四期生にとってもまた新たな挑戦となった。その中でも熊切監督のお気に入りのシーンは、羽川(藤嶌果歩)と辻阪(竹内希来里)の掛け合いシーン。撮影していても編集していても面白くて好きだそう。見応え十分な二人の演技合戦もお見逃しなく。
『ゼンブ・オブ・トーキョー』は10月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー