インバウンドで新宿御苑の花見はどうなってる? 行ってみたら意外にも…
インバウンド需要で海外からの旅行客があふれる日本。
日本の春といえば桜……ってことで、3月〜4月は特に外国人観光客が増えそうな予感がする。
コロナ禍で花見ができなかった時期が数年続いたので、日本人の花見欲も盛り上がってるわけで……。上野公園などは連日、花見で賑わう様子が報道されている。
さて、花見のメッカである新宿御苑はどんな感じなのか? 実際に見に行ってみることにした。
なお、新宿御苑の園内は商用利用の撮影禁止のため、園内の画像はないので悪しからず……。
・開花宣言直後の御苑
まず大前提として2025年の花見シーズンは土日の入場が事前予約制になっているので要注意。
3月29日、30日、4月5日、6日の10時〜16時の入場はネットから事前予約が必須である。
私が御苑に行った日は、開花宣言が出された翌日の3月25日。平日の夕方ごろである。
新宿御苑は広大な敷地なので
・新宿門
・大木戸門(おおきどもん)
・千駄ヶ谷門
と、門が三ヶ所ある。
まずは新宿駅・新宿三丁目駅に近い「新宿門」を見てみた。ここは正門的な位置付けなので、ピーク時には大行列になる。
3月25日時点では、賑わってはいるものの、まだそこまで人は多くない印象。外国の人で混雑しているとかもない。
いっぽう、新宿御苑駅から近い「大木戸門」は空いていた。混雑時はこっち側から入る方がスムーズかも。
千駄ヶ谷門は時間の都合でチェックできなかったのだが、こちらも新宿門よりは空いているのではないかと予想される。
・園内の様子・開花状況
で、実際に園内に入ってみる。開花宣言も出たし行楽日和だったんでめちゃくちゃ混雑しているのを覚悟していたのだが……。
思ったよりも人が少ない……!
芝生のエリアなども、ポツポツとシートが置かれている程度で、みんなのんびり過ごしている。平和!
ちなみに、園内のソメイヨシノはまだ二分咲程度だけど、早咲きの桜は見頃を迎えている。
見渡す限り桜が満開!って感じではないのだが、あちこちで桜が咲いているのだ。
早咲きの寒緋桜や陽光などの品種はピンクの色が濃く華やかな印象なので、これはこれでとっても良い……!
海外の方や、若い人たちが楽しそうに桜の木のそばで写真を撮っていたぞ。
実は新宿御苑は桜が約70品種約900本と非常に多く、1月から4月下旬にかけて長い間、花見が楽しめるようになっているのだ。
3月は寒緋桜や枝垂れ桜、3月下旬からはソメイヨシノ、そして4月は八重桜が満開になる。
一番混雑する3月下旬から4月上旬を外しても、十分に花見が楽しめるのだ。
・なにより敷地が広大
さらにいえば、新宿御苑の園内はめっちゃくちゃ広い。
たしかに新宿門から近い芝生広場や桜の木が集まった場所は混雑するのだが、ぶっちゃけ、奥に行けば空いてる場所はいくらでもあるし、休憩スペースやお茶できる場所もたくさんある。桜もいろんな場所に点在している。
「御苑混んでる」というSNSの投稿は入り口付近の情報じゃないかな……と予想。
事前に見どころが書かれた園内マップをダウンロードしておくと、スムーズに花見が楽しめると思う。
大人数の花見だと場所取りが難しいかもしれないけど、2〜3人で歩きながらのんびり桜を見るくらいなら楽しめる気がする。
ただ、広すぎて園内で迷子になるレベルなので、人との待ち合わせが難しいという難点はあるかも。
そもそも、御苑は入場料がかかる(大人500円)ので、無料で入れる上野公園とか井の頭公園の混雑に比べると、園内に入ってしまえば快適に過ごせる……というのが個人的な感想である。
・混む時間を外すのも手
ちなみに、3月15日〜9月30日までは
開園:9時〜17時30分
閉園:18時
となっている。
開園直後の9時とか16時以降の入園を狙うのも、混雑を避けてゆっくり花見を楽しむ手かなと思う。
ざっくりまとめると
・平日を狙う
・人が少なそうな門から入る
・マップを事前にダウンロードして奥の方に行く
・ピークタイムを避ける
・3月の早咲きの桜や4月中旬の八重桜を狙う
このあたりを意識すれば御苑のお花見を攻略できる……と思う。
あくまでも、3月25日時点の状況なので、花見のピーク時期はまた事情が変わるかもしれないので悪しからず……。
くりかえすけど、土日に行く方は事前入場予約を忘れずに!
参考リンク:新宿御苑
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.