【グランプリ受賞】「シン・茨城あげそば」を初めて食べてみたら…ご当地総選挙1位の実力を正直レビュー
先日、茨城県内を車で走っていたときのこと。ふと目に飛び込んできた看板に「シン・いばらきメシ総選挙」と大きく書かれていた。
いったい何だろうと停車して調べてみると、茨城の新しいご当地グルメを決めるイベントであることが判明。しかも、そのグランプリに輝いたのが五霞町(ごかまち)の料理とのこと。
ちょうど今、自分がいる場所がまさに五霞町――これは運命的だ!
ということで、グランプリの味を確かめに足を運んでみた。
・道の駅ごかへ
やってきたのは「道の駅ごか」。
国道新4号沿いにあり、茨城と埼玉の県境にも近いドライブの休憩スポットだ。農産物の直売所やフードコートが充実していて、地元の人も観光客も立ち寄る人気施設である。
目的はもちろん「シン・いばらきメシ総選挙2024」でグランプリを受賞した「シン・茨城あげそば」。
通常メニューとして提供されており、価格は700円。屋内のフードコーナーで販売されている。
注文後、待つこと数分……
豆乳が添えられていたことを不思議に思ったが、その意味は後ほど知ることになる。
メインの見た目は、名前の響きも相まって、まるで「シン・ゴジラ」みたいな迫力を感じる。五霞町のフードコーナーに現れた“ご当地グルメの怪獣”とでも言いたくなる一杯だ。
五霞町産の常陸秋そばを油で揚げてあり、そこに白菜、れんこん、大根、人参、オクラといった茨城県産野菜をふんだんに使った和風あんがかかっている。
・実際に食べてみた
見た目のインパクトはあるが、味はいったい?
まずはそのままひと口。
揚げそばのカリッとした部分と、とろりとしたあんが染みて柔らかくなった部分のコントラストが面白い。野菜もたっぷり入っていて見た目よりボリュームがある。
ただ、正直に言えば万人受けする味というより、好みが分かれるタイプかもしれない。
揚げたそばの香ばしさは良いのだが、後半になるとやや重さを感じる。私は普通のそばを食べる方が好きかも。
五霞に合わせてか、5つの味変が楽しめるようになっており、印象が変わるのも面白いポイント。
豆乳を加えるとマイルドに、ラー油を少し垂らすと一気に刺激的になる。
カレー粉を振ると和風あんがエスニック風に早変わりし、最後まで飽きさせない工夫が効いている。
いろいろとアレンジしながら、食べ進めていくが正直「おいしいーーー!」という感動ほどではなかった。
リピート必至というほどではないが、“ここでしか食べられない体験型グルメ”という意味では十分に楽しめる一品だと思う。
・食後のお口直しに
揚げそばを食べ終えたあと、さっぱりしたものが欲しくなり、同じ道の駅で販売していた梨のシャーベット(450円)を注文した。これが大正解。
茨城は梨の生産量が全国2位を誇るフルーツ王国で、今がまさに旬。
ひんやりなめらかなジェラートからは梨のみずみずしい香りが広がり、ほどよい甘さと爽やかな酸味が口いっぱいに広がる。
濃厚ながらも後味はすっきりしていて、暑い夏にぴったりのデザートだった。
・次回も開催予定あり
「シン・茨城あげそば」は、五霞町のアイデアと地元野菜が詰まったユニークな一杯だった。
揚げそばの食感、5種類の味変アイテム、そしてグランプリを勝ち取ったという話題性は、ここでしか体験できない、ご当地ならではの魅力がしっかりある。
五霞町を通る際はぜひ試してみてはいかがだろうか。
なお、「シン・いばらきメシ総選挙」は2026年秋にも開催予定らしい。
参考リンク:シン・いばらきメシ総選挙
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.