【検証】ハイブランド服のレンタル「AnotherADdress(アナザーアドレス)」ってどうなの? 実際に試してみた
かつて、シンデレラは舞踏会に着ていく服がないと泣いていた。そこに魔法使いがやってきて素敵なドレスを用意してくれたわけだが……。
現代に生きる私はロケットニュースのイベントに着ていく服がなくて泣いていた。せっかくステージに上がるんだもの、綺麗なおべべが着たい……だけど、そんなちょっとしたパーティー仕様の服が1着もない!
服のレンタルについて調べていたら出てきたのが「AnotherADdress(アナザーアドレス)」だった。
運営はデパートの大丸松坂屋で、自分で選んだ服を借りられる。しかもラインナップはハイブランドばっかりだって。そんないい話ある?
・デパートのハイブラ服が借りられる
アナザーアドレスは、大丸松坂屋が運営する洋服のサブスクレンタルサービス。320を超えるデザイナーブランドの中から、サイトをみて自分で好きな服がレンタルできる。
・ライトプラン 毎月1着 5940円
・スタンダードプラン 毎月3着 1万2430円
・スタンダードプラン+ 毎月5着 2万2000円
の3つのコースがあって、洋服のレンタル期間は1ヶ月(延長で最長3ヶ月)。気に入った服は割引価格で買取もできる。
以前、自分が登録していた洋服のサブスクレンタルは、スタイリストが自分に似合いそうな服を選んで送ってくれるタイプ……つまり、自分で服を選ぶことはできなかったので、借りたい服が選べるっていうのが嬉しい。
しかも、アナザーアドレスのサイトに並んでいるのはY’sとか、マルタンマルジェラ、フィリップリム、マルニなどのハイブランドばかり。これが約6000円でレンタルできるって話がうますぎんか……?
・どんな服があるのか
ハイブランドの服とはいえ、まじで外に着ていけないような派手な売れ残り服とかばっかりだったらどうしよう……と思いつつ、サイトをチェック。
イベントにちょうどいい華やかなワンピースが着たいので、それに絞って検索してみた結果……。
レンタル可能なワンピースが3000着以上と、検索結果が多くてびっくり! しかもいろんなテイストがある……
モードなものから、フェミニンなもの、カチッとしたスタイルなどなど……。どれも素敵でいいじゃない。
しかも……参考価格が掲載されているのだが、定価5万〜10万がざら! ひええ……自分だと絶対買えない。こんな高い服を本当にプラス料金なしで貸してくれるのだろうか?
・憧れブランド「ミュベール」があった
で、レンタルできる服の中に、昔からずっと憧れていた……けど、試着する勇気が出なかった「ミュベール」の服があるのを発見。
現在、あまりにも太りすぎているので「あなたが、これを……?」と思われそうで、試着がお願いできなかったのだ。
アナザーアドレスは自分の身長と体重などを入力すると、服のサイズが適正かどうかを判断してくれるVirtusize (バーチャサイズ)に対応しているため、web上で簡易的に試着ができる。
恐る恐る見てみたところ……サイズがいけそうな華やか系ワンピースがけっこうあったので、レンタルすることに。
ちなみに、過去に同じ服をレンタルした人からの口コミも見られる。レンタルした人の身長と体型も出てくるので、参考になるし、けっこう口コミが多くてびっくり。
ていうか、月1着のライトプランで登録したものの、気になる服が多いのでできればもう1着レンタルしたい。……と思ったら、レンタルチケットが1枚4620円(税込)で追加できた。ありがてえ。
というわけで、憧れのミュベールのワンピースを2着レンタル!
1着10万超えのコートだろうがドレスだろうが、プラス料金を取られることは無し。ちなみに汚損などが心配なときは550円で補償サービスをつけることも可能。高い服、汚したら怖いもんね。
・注文の翌々日に到着
服が届いたのは、注文した日の翌々日の午前中。思ったよりかなり早いのでびっくりした。
ちなみに、13時までの注文なら最短で翌日に服が届くらしい(地域による)。アマゾンみたいだな。
服は衣装ケース型のバッグにハンガーにかかった状態でシワにならないように届いた。
返却時もこのバッグに入れて返す形。
実は気になっていたのは、ハイブランドの服とはいえ何度もレンタルされていると着用感などが目立つのではないか……ということだった。
ところが、青いワンピースは過去に2回ほどレンタルされたことがあるようだが、届いたものはほぼ新品同様。
さすが百貨店がやってるレンタルだけあるなあ……。しかし、いったいどんだけ高い技術のクリーニングをやってるんだろう。
いっぽう、ラベンダーのワンピースは『ロングライフアイテム』といって、目立った使用感はないけどよ〜く見たらキズやシワがある洋服という括りだった。
このロングライフアイテムは70%OFFで購入できるほか、状態が気になった場合は1回の注文で何点でも返品申請が可能となっている。
注意書きは「目立たない程度のシワ」があるとのこと。届いたものを見ると……そもそも素材がクタッとした麻で、元からピンシャキじゃないので余裕で許容範囲だった。
そして、どちらもサイズは問題なし! ちなみに、サイズが合わなかったら数日以内に返品申請も可能。
ラベンダーの方を会社に着て行ってみたけど、とにかくカワイイのでテンションがあがる! 私のような太った女が汚い事務所でミュベールのかわいい服を着て申し訳ない気持ちはあるが……。(服についてるシワは私が一日行儀悪く過ごしていたからです……)
古沢から「そのワンピースかわいいですね」と褒められたので、わかる人にはこの良さがわかるんだね。へへん。
さて、ロケットニュースのイベント当日にはもうひとつのヒラヒラしたブルーのワンピースを着て行った!
生地に光沢感があったのと、フリルが多いデコラティブなデザインだったので華やか度が上だったのだ。
私だけ派手な服装だったらどうしようと思ったが、蓋を開けてみたら完全なる杞憂だった。イベント慣れしている佐藤パイセンはポールダンスの衣装のような服装にメイクばっちり、亀沢さんもゴスロリ風の服で華やか! 私は地味顔なんで、ヒラヒラのついたワンピ華やかにしといて正解だった。
衣装のおかげもあってか、いつもより堂々と話せた気がする……!
・いい服を着ると気分がアガる
唯一、欠点があるとすれば、人気のブランドの服やバッグなどはレンタル中が多くて借りられないこともある……ってことと、そのブランドの最新コレクションの服などはレンタルには来てなさそうってことぐらいだろうか。
特にハイブランドのバッグは人気でほぼレンタル中。
しかし、数シーズン前の服であっても、ハイブランドの服は質がいいし、トレンドを取り入れつつ独自の哲学を持ってデザインされているので、古い服という感じは一切しない。
高い服をお得に借りられてラッキーってこと以上に、やっぱりいい服に袖を通すと気分が上がるなあという実感があった。
なんでも値上げ、値上げで生活が苦しくなるばっかりだし、ついファッションへの支出が後回しになることも。そうなると高い服って手が出しづらくなるし、いざ買いに行こうってときも「服を買いに行く服がない」なんてこともある。
あとは買うのを躊躇するような色やデザインにチャレンジできるのもレンタルならでは。
オフィスカジュアルはもちろん、3月から4月に必要になるフォーマルウェアも借りられるし、個人的にはめちゃくちゃおすすめです!
参考リンク:AnotherADdress
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
screenshot:AnotherADdress