ウワバミは夏に食べたい爽やかな風味と食感が特徴!【野草・山菜・きのこ図鑑】
ウワバミソウ イラクサ科
夏に食べたい爽やかな風味と食感
河川の上流域の水辺や岩肌から湧水があるところ、山道の法面の雨水が湧き出すところなど水しぶきがかかるような場所を好む。ときに大群生し、中に大蛇が潜んでいるように思えるためにウワバミソウと呼ばれる。食材としてはそのみずみずしさからミズと呼ばれることが多い。群落ごとに株のサイズが異なるため、大きな株の群落を見つけて採取したい。可食部は茎(葉柄)で、太ければ太いほど柔らかく、逆に細いものは余り食べる価値がない。東北日本では小指ほどの太さになるものが採取され、しばしばスーパーにも並ぶ。茎につくむかごも美味。
● 採れる場所:水辺
沢沿いや大きな河川上流部を歩いて見つける
水量が豊富なところに生えている株のほうが大きくなり、また気温が低いほうが大きく育つようなので、大きな河川上流部の沢筋のようなところを探すと良質のものが見つかる。太ければ太いほど赤みが強くなり、同じ仲間のアオミズに対して「アカミズ」と呼ばれる。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗