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【インタビュー】THE RAMPAGE川村壱馬ついにソロデビュー!零 待望の1st Single「Enter」リリース!!

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零(C)塩崎亨

THE RAMPAGEの川村壱馬がバンダイナムコミュージックライブの音楽レーベル・MoooD Recordsからアーティスト「零」(よみ : レイ)として2025年1月29日(水)に待望の1st Single「Enter」をリリースした。

零 1st Single「Enter」(※提供画像)

アーティスト名義「零」には、川村壱馬が、アーティストとして零から再出発するという想いが込められており、過去の経験を尊重しながらも新たなフィールドへ挑戦していくことへの決意と未来への可能性、さらには川村壱馬/零が持つ神秘的な美しさを表すにふさわしい名義となっている。

そんな川村壱馬改め零にソロデビューの感想、1st Singleの作成秘話、そして今後について語ってもらった。

零 1st Single「Enter」(※提供画像)
零 1st Single「Enter」(※提供画像)


──ソロでデビューすると聞いたときの感想を教えてください。
零「聞いたときという感じではなくて。というのも、ソロでやることになったもともとの発端は自分なんですよ。アイデア含めてHIROさんには以前から相談していたんです。それが実現に向けて動き出したのは2023年の秋。僕がずっと走り続けてきて疲れてしまい、一瞬活動を止めた時期があったんです。その後THE RAMPAGEの活動でタイに行ったのですが、そのときHIROさんのお気遣いで、ふたりで食事をさせてもらいました。自然とソロの話になって、自分が生きている中で何に憤りを感じているかとか、その想いを表現するためにも自分にはラップが合っていると思うという話をさせてもらいました。ラップって強い言葉で想いを伝えるじゃないですか。僕はその手法で世の中を変えたいと思った。そういうことをHIROさんに改めて話させてもらって。HIROさんも考えていてくださったようで、そこでガッチリハマって、具体的に動き出しました」

──ソロをやりたいというのはいつごろから考えていたことなのでしょうか?
零「デビュー前からです」

──そのころから、ソロでやるならラッパーで、ということも?
零「ラップは好きでしたが、当時はただソロで立つということしかイメージできていなくて。ソロとしてのアーティスト像はグループの活動の中で見つけていけたらと思っていました」

──実際にTHE RAMPAGEとして活動をするなかで、自分にラップが合っているなと感じたり、ラッパーとして想いを伝えていきたいと思ったりするようになったのはどのようなタイミングですか?
零「デビュー曲の『Lightning』でラップをしているのですが、そのころから感じてはいました。あとは山彰さん(山本彰吾)がヒップホップに詳しくて、いろいろヒップホップについて教えてもらっていくうちに。それまでは漠然とラップしか知らなかったのですが、ヒップホップのカルチャーを知るために映画を見たり、国内外のラッパーをディグったりして、いろいろ調べていくうちに『ヒップホップってやべえわ』と気付きました。ラッパーって、飾っていなくてすごくリアルで。僕自身もそういうアーティストでありたいと。もちろん表現として、外見を着飾ったりファンタジックにしたりすることもありますけど、歌詞も含めて、言っていることや生き方は全部リアルでいたいと思いました。そう思ってからは、THE RAMPAGEのレコーディングでもいろいろなラップを試してみるようになって。そうやってどんどんラップやヒップホップへの理解と技術を深めていきました」

──そうしてソロアーティスト・零としてのデビューシングル「Delete / Enter」が完成しました。「Delete」は作詞作曲をご自身で手がけられていますね。
零「はい。THE RAMPAGEでもラップパートのリリックを書くみたいなことはやってきましたが、今回は1曲まるまるだったのでかなり大変でした。締め切りもかなり伸ばしてもらって、限界まで待ってもらいました。それくらい、ソロとして最初の作品だし、妥協したくなかった。伝えたいことがたくさんありすぎるからこそ余計に最初に何を言うかは重要だなと思って」

──伝えたいことがたくさんある中から、<お前らも生きる未来「良くしたい」とは思わないもんか?>というメッセージを込めた楽曲にしたのはどうしてだったのでしょうか?
零「そのテーマを決めるのにすら本当に時間がかかったんですけど……。一発目だからこそ、自分が零としてこの先どのようなことを伝えていきたいのか、どういう活動理念でやっていきたいのかを証明したいと思った。そのときにいちばん伝えたいことが、世の中への想いでした」

──ではそのテーマが決まってからはスムーズに?
零「いや……。そこからも時間はかかりました」

──THE RAMPAGEでもラップは書いてきたと思いますが、そこまで大変だったのはどうしてだったのでしょうか?
零「先に曲のベースができたのですが、その曲があまりにもカッコ良くて。そこに自分のラップが乗ったときにカッコよくなるのか? というプレッシャーが大きかった。その時点で完成され過ぎていて」

──あまりにもカッコ良くなったというトラックは零さんとJUGEMさんによる共同制作。トラック作りはどのように進めていったのでしょうか?
零「最初にJUGEMくんに世界観を伝えて曲のベースを作ってもらって、そこに乗せるメロディをふたりで考えたという感じです。でも、最初に伝えた世界観も、曲調はさまざまで。ゴリゴリのヒップホップから、神秘的なバラードまで、とにかく零でやりたいことや伝えたいことに合うリファレンスを何十曲も投げて、そこからJUGEMくんがいくつかデモを作ってくれて。その中でも特に良かったのがこの楽曲です。曲が短いのもあえてなんです」

──今の時代の音楽の聴かれ方を意識しましたか?
零「そうです。でも流行っているからというよりは、そうしたほうが伝わりやすいかなと思ったので。あと自分自身も長い曲は『長ったるいな』と思うから。Aメロ、Bメロ、サビがあってDメロで一度下がって……みたいなJ-POP王道の構成はもういいやと思って。それよりも、ずっと平坦でサビがあるみたいな、洋楽っぽい曲にしたいなって」

──とにかく大変だった曲作りを経て「Delete」という楽曲が完成しましたが、今はどのような心境ですか?
零「安心しました。マジで、安心しました……」

──もうひとつの表題曲「Enter」はTVアニメ『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』のオープニング主題歌。担当することを聞いたときの心境を教えてください。
零「メチャクチャうれしかったです。アニメは自分の好きなものだし、アニメ主題歌って自分に合っているなと思いました。普通のラッパーって、たぶんそんなにアニメの主題歌ってやらないと思うのですが、僕はアニメがルーツとしてある。僕だからできることなのかなって。アニメの主題歌であってもフェイクを歌うつもりはないし、アニメに関わるとか自分の好きなことに関わらせてもらえるということは大事にしていきたいと思っていて。それを提示する最高のタイミングになったなと思いました」

──ずっとアニメやゲームがお好きだと公言されてきているので、零さんがアニメの主題歌を担当することは、受け取るこちらとしても納得でした。一方で、アニメがお好きだからこそ、アニメ主題歌を手がけるということに対してプレッシャーはなかったですか?
零「プレッシャーはなかったかもしれないです。アニメの主題歌って、刺さらないときは全然刺さらないし、でも心に残るときは残る。シンプルにそういうものだと思っているから。個人的にアニメの主題歌は、その曲をあとから聴いて、当時のことを思い出すくらいでいいのかなと思っています。作品に対してリスペクトを持って、作品に寄り添う。それ以外に求めるものはないのかなって。『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』は作品自体がすごくおもしろいからこそ、曲は本当に寄り添うだけでいいなと」

──「Enter」は書き下ろしですが、『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』という作品のどのようなところからインスピレーションを受けて作り始めたのでしょうか?
零「まずは原作のアニメ化される部分を繰り返し読みました。そして、主人公のユークと、彼が所属するパーティ『クローバー』のメンバーが感じていることや、関係値を描きつつ、前向きな曲にしたいなと思いました」

──前向きにしたいと思ったのはどうしてですか?
零「作品自体にネガティブ要素があまりなかったというか……少なくとも自分が実際に読んだときに、ネガティブなものをあまり感じなくて、気持ちが良かったんです。そういう、自分が作品に触れた印象も反映されたのかなと思います」

──作詞はいかがでしたか?
零「タイアップということで、割り切る部分も出てくるんだろうなと思っていたのですが、実際に書いてみると自分の感じていることからほとんど外れなくて。ただ、作品に絶対に寄り添いたいと思っていたので、たとえば『踊る』という字を、原作で使われている『躍る』にしたり、セリフから取ってきたり、クローバーだから『四つ葉』という言葉を入れたり。あと、始まりの英語詞の部分では、光の中をひとりで歩くよりも暗闇をみんなで歩いたほうがいいということを歌っているのですが、それはまさにユークとクローバーメンバーのこと。そのフレーズ自体は原作には出てこないのですが、彼らのことを考えていたら自然と出てきたフレーズ。そういうことは要所要所に入れています」

──書き下ろしということで、「Delete」とは全然作り方が違ったと思うのですが、書き下ろし楽曲を作ることはおもしろかったですか?
零「おもしろかったです。普段はしない作品の楽しみ方もできたし。しかも作品サイドのスタッフさんから『テレビで使われるのは1番だけだから、2番以降は好きにしてください』と言われましたが、どうしてもそういう気持ちになれなくて」

──1番は完全に作品の気持ちで作ったからですか?
零「はい。だから別物として考えることがどうしてもできなくて。2番のアプローチこそラップにしましたが、リリックは作品へのリスペクトを最大に示したいと思って、そのまま作品に寄り添ったものにしました。とはいえ、たとえば〈どんなマイナスさえもプラスに変え上げてく階層〉はユークたちがランクを上げていくことを表現していますけど、自分にも当てはまるなと思って採用したし、そうやって上手く自分の気持ちも当てはめながら作れたかなと思います」

──曲調やタイトル含めて「Delete」と「Enter」で正反対なのもおもしろいですよね。
零「そうなんです。これもおもしろい話で。タイトルははじめ、対照的なものにするつもりはなかったんです」

──そうだったんですか!?
零「はい。『Enter』のタイトルは先に決まっていて。『Delete』は曲ができ上がって、タイトルをどうしようかと話していたときにJUGEMくんがふと『Delete』とかいいんじゃないですかって言ってくれたんです。あれは神でした。何かを消すって、再構築していく手前の段階なわけで。断捨離などもそうですが、何かを捨てるから何かが入ってくる。この曲は、この世を再構築するくらいの気持ちで書いたので、ちょうどいいなって。しかももう一曲は『Enter』だから、その感じもおもしろいなと思ってこのタイトルにしました」


──そんな零らしい2曲が入ったシングルが完成しましたが、今作はご自身にとってどのような1枚になりましたか?
零「もう明日にでも発売してほしいです(笑)。それくらい、このうえなく満足しています。伝えたいことはこれ以外にもたくさんありますが、まずは第一段として、自分の中でやりたいことが最大限にできたなという気持ちで、ほっとしています。音楽の聴き方は人それぞれで、リリックに注目する人もいれば、サウンドの聴き心地優先で聴く人もいると思います。どう聴いてもらってもいいので、聴いてくれた誰かひとりでも、その人の助けになれたらいいなと思っています。もちろん全員に届くとは思ってはいないです。でも届いた人には、これを受け取ったことで新たな価値観や新たな考えが生まれてくれたらなと思います」

──零としては、今後も聴く人に新たな考えや価値観が生まれるような音楽を届けていきたいですか?
零「まさしくそうですね。自分の苦しみを歌って同情を買うみたいなことはしたくないのですが、もし過去の自分と同じような悩みを持っている人の助けになるんだったら、そういうトライもいいかなと思いつつ……一番は、今の世の中に対する疑問や憤りなどをどんどん音楽にしていきたい。あとは愛情も、自分なりにリリックに落とし込んでいきたいなとは思っています。とにかくベースにあるのは、人の心に届くようにリアルなことを歌っていくということ。ソロでは今後も自分が歌いたいことしか歌いません」


<カメラマン&スタイリスト&ヘアメイク&ライター・クレジット>
・カメラマン
日本語表記:塩崎亨
英語表記:Toru Shiozaki

・スタイリスト
日本語表記:中瀬拓外
英語表記:Takuto Nakase

・ヘアメイク
表記:oya

・ライター
日本語表記:小林千絵
英語表記:Chie Kobayashi

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