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スタバ「伊勢 内宮前店」の瓦が凄すぎる! / 店舗裏の仕様はマジで誰も気づいてない可能性

ロケットニュース24

ここがおはらい町か。伊勢神宮内宮から伊勢街道沿いに続く、景観が良い感じのエリアだ。平日だというのに凄く賑わっている。年配の日本人と、アジア系の外国人が多い印象。

今回の目当ては、この通りにあるスタバだ。この手の場所にある他のスタバの例にもれず、ここの店舗も特徴的な外観をしているらしい。

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・スタバ

ということでやってきましたスタバの「伊勢 内宮前店」。ざっくり言えば木造の町家みたいなデザインだが、これは伊勢市に古くから見られる切妻造という屋根の形状に、屋根の合わさる様子が三角に見える側の壁面に入口を設けた妻入りという様式。

この通りの建物は、大半が切妻屋根の妻入りか、入母屋屋根の妻入りとなっている。景観保全のために一定のルールがあるのだろう。スタバもそれに沿っているのだと思われる。

看板もだいぶ控えめだ。他の店舗を見た感じだと、看板については配色や形状に気を使えば、けっこう強気に出しても良さそうに思える。恐らくスタバは自ら控え目に行くことを選択したのだろう。

セイレーンも低めの位置に、白い壁に掘られたレリーフのような感じで配置されている。暖簾の模様はなんだろう。青海波みたいなヤツだ。

全体的に主張が控えめなので、ここまで歩いてくる段階ではスタバここにありとアピールしてこない。しかしいざ正面に差し掛かると、即座にそこがスタバだとわかるようになっている。

まるでクレイモア地雷みたいな指向性だ。この様な場においては優れたやり方だと思う。

・近代的

中に入ってみよう。1階はスタバのテンプレ的なレジのあるカウンターのみ。飲食スペースは2階にある。階段を上り、通りの方を見るとこんな感じ。

思ったよりも奥行きがあって広い。ちなみに後ろはこうだ。窓の外は駐車場&普通の住宅街。

最も人気であろう、伊勢街道に面した座席はこんな感じ。外からのビジュアルは古風だったが、内部は近代的な仕上げだ。

窓からの眺めはこんな感じ。

・瓦

さて、なかなかいいスタバだった。それでは店から出て、軽く辺りを散歩して帰ろう……おや? 入った時は気付かなかったが、よく見たら面白い鬼瓦だぞ

もっとよく見たいな。こんなこともあろうかと超望遠レンズの用意がある。どれ、もっとアップに……すげぇ! めっちゃ作り込まれてるやんけ!!

瞳とか眉毛もあるし、実は二重だぞこいつ。セイレーン鬼瓦に気付く人はそれなりにいるが、顔面がここまで作り込まれているという事実には、ワンチャンまだ誰も気づいていなかった可能性

そして巴瓦には実のなったコーヒーノキだろうか。こちらは別の部分にも採用されている。

さらに1階の軒先部分の屋根の鬼瓦は、より立体感のあるコーヒーノキだ。誰の目にも留らぬ可能性すらある場所だが、スタバはこだわっている!

ほら、あそこにもコーヒーノキが……ちょ、待てよ。正面から見えていたセイレーン鬼瓦の後方に、もう1つ別の鬼瓦があるぞ……!!

どうやらスタバ「伊勢 内宮前店」には、正面から見える屋根から少し後方に、少し高くなった別の屋根が隠されていたようだ。こっちの鬼瓦は……嘴が短すぎるし翼も大きすぎる気がするが、ハチドリだろうか?

この手のモチーフで選ばれがちな鳥といえば鷹や鷲だが、ここはスタバだしな。スタバで鳥といえばハミングバード。つまりハチドリ。でもやっぱ様子が違うので鷲か鷹かもしれない。

ほぼ見えないということで、一般的な鬼瓦を使っていてもおかしくない。セイレーン鬼瓦は100%特注品で高いだろうしな。巴瓦はコーヒーノキ。

ということでスタバの「伊勢 内宮前店」。単に切妻・妻入りスタイルというだけでなく、瓦までこだわり抜かれた建物だったことが発覚! 伊勢神宮にお越しの際は、ぜひスタバで鬼瓦のセイレーンの顔を双眼鏡や望遠鏡でご覧ください。

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ところで建物には裏手側の屋根にも鬼瓦はあるのだが……絶対に予想できない仕様なので、ぜひ見に行きつつドリンクも買って、スタバに還元してくれ。違う動物がいて、ぶっちゃけ裏の方が面白い

参考リンク:スターバックスコーヒー
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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