JR西日本が大阪・関西万博アクセス駅の弁天町に新駅舎 万博会場内にはオフィシャルストアも(大阪市港区、此花区)
大阪・関西万博(正式名・2025年日本国博覧会、4月13日~10月13日)開幕まで2カ月を切った。大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)への会場アクセスを、Osaka Metro(大阪メトロ)とともに受け持つJR西日本は、玄関駅・大阪環状線弁天町駅の新しい駅舎の使用を2025年3月1日から開始する。
弁天町は大阪環状線で大阪(駅)から9分、天王寺から10分。大阪メトロ中央線に接続する。JR利用客は、地下鉄に乗り換えて会場最寄りの夢洲に向かうのが、一般的なアクセスルート。JRは高架上の線路下に駅舎がある。JR線路上部には、メトロ中央線が走る3層構造だ。
万博に向けた駅改良では、これまでの南北改札の間に新駅舎を建設し、新しく中央南口改札と中央北口改札を設ける。新設のエレベーターは、これまでの11人乗りから17人乗りに大型化。上り・下りエスカレーターも整備する。
メトロ中央線への乗り換えルートでは、段差なしで行き来できる連絡通路を整備。移動制約がある来場者も、安全・快適に会場入りできるように工夫する。
JR西日本の万博輸送では、もう一つのアクセス駅になる、ゆめ咲線(桜島線)桜島駅に万博臨時出場口を2025年3月24日から開設する。桜島駅から万博会場(西ゲート)までは、直通シャトルバスが結ぶ。
万博会場内にオフィシャルストア
JR西日本グループは、万博会場内に公式店舗を開設する。店舗名は「オフィシャルストア西ゲート店 JR西日本グループ」。店舗スペース約500平方メートルで、桜島駅からのシャトルバスが発着する西ゲートの交通ターミナルに近接する。
店内は、近未来的なイメージにデザイン。鉄道企業らしさを感じてもらう取り組みとして、駅や車両で使われていたヘッドマーク、つり革をアート状にディスプレイする。
オフィシャルストアでは、万博ロゴマークなどをあしらった公式ライセンス商品を販売。訪日外国人客の来店を意識して、記念のみやげ品を数多く取りそろえる。
店内にお目見えするのが、AR(拡張現実)を活用したフォトスポット。新幹線車両N700Sと万博キャラクター・ミャクミャクをあしらった記念フレームで写真を撮影できる。
オフィシャルストアは、JR西日本グループでコンビニエンスストアや駅売店を展開する、ジェイアール西日本デイリーサービスネットが運営する。
記事:上里夏生