名古屋城|すだちの香りと幅広麺に癒される、名古屋能楽堂近くで味わえる夏限定の涼やかきしめんランチ
名古屋城を訪れたあと、ふと立ち寄りたくなる和モダンなお店。
場所は「名古屋能楽堂」の1階。伝統と現代が交差するこのエリアに、静かにたたずむ一軒の食事処があります。
今回のお目当ては、夏限定のきしめん。
爽やかな香りと美しい見た目に惹かれて訪れたら、期待をはるかに超えるやさしさと上品さに出会いました。
名古屋・能楽堂横で出会う、涼やかな一杯。季節限定のきしめんで、夏のごほうびランチ「蓬左<hōsa>(ホサ)」
和の趣と現代の洗練が融合した店内空間
場所は、「名古屋能楽堂」の1階にあります。
店構えはまるで上質な旅館のよう。大きな瓦屋根と暖簾が印象的で、初めてでもふらりと入りやすい雰囲気です。
中へ足を踏み入れると、木の温もりを感じる家具や間接照明が心地よく、広々とした店内は落ち着いた大人の空間。
一枚板のカウンター席、モダンな格子が印象的な窓辺のテーブル席など、どこに座っても静かに時間が流れるような空気感があり、思わず長居したくなる居心地の良さです。
スタッフの方もとても丁寧で、観光客にも優しく対応してくれるのが印象的でした。国内外からのお客さまも多く、名古屋の「おもてなし」を感じられる場所でもあります。
夏限定のごちそう「すだちのきしめん」は目にも涼やか
●すだち香るきしめん 1,000円(税込)
今回いただいたのは、夏限定メニューの「すだち香るきしめん」。
運ばれてきた瞬間、思わず見惚れてしまうほどの美しさ。透明感のあるお出汁に浮かぶ、薄くスライスされたすだち。きしめんの白と、すだちの緑、そしてトッピングされた紫の花がなんとも上品なコントラストを描いています。器の模様で湯気のように見えますが、冷たいきしめんです。
まずは出汁をひと口。
これが想像以上にやさしい味。すだちの爽やかさはあるのに、酸味が強すぎることはなく、香りだけがふわりと鼻を抜ける感じ。
まるで夏の朝の空気のように、清々しくて静かな味わいです。飲み進めるほどにじんわり身体に沁みわたるようで、まさに“ごくごく飲める”やさしさ。
そして、主役のきしめんは、コシのあるつややかな平打ち麺。ひと口食べれば、その弾力とコシに驚きます。
もっちりとした食感の中にも歯切れがあり、口の中でふわっと広がる小麦の風味が心地よい。お出汁との相性も抜群で、噛むほどに出汁の旨みと麺の味が調和していきます。
小鉢にはこちらも名古屋名物の「どて煮」。甘辛い「どて煮」がすだちきしめんの酸味のほどよいアクセントになって、甘さが引き立っていました。
すだちの爽やかさと、きしめんのコシ、そして繊細なお出汁。すべてが絶妙なバランスで成り立っており、「夏にしか味わえない一杯」として、ぜひともおすすめしたい逸品です。
名古屋らしさ満載のメニューと甘味処も魅力
もちろん、「蓬左<hōsa>」さんの魅力はすだちのきしめんだけではありません。
店頭ののぼり旗にもあったように、こちらのお店では「ひつまぶし」も人気。香ばしく焼かれた鰻とふっくらごはん、そしてお出汁をかけて味わうスタイルは、観光客だけでなく地元の人にも評判です。
さらに、食事だけでなく甘味処としての利用も可能。和スイーツや抹茶ドリンク、季節のあんみつなど、どれも丁寧に仕上げられていて、食後のひと息にもぴったり。能楽堂の観覧後や、名古屋城の観光の帰りに立ち寄るのにも最適な立地です。
なお、白玉などのスイーツは13時からの提供になるので、甘味を楽しみたい方はご注意ください。
観光とセットで楽しみたい、名古屋の「静」のごちそう
名古屋といえば、味噌煮込みうどんやひつまぶしなど、こってり系の名物も多いですが、ここ「蓬左<hōsa>」さんで出会えるのは、そんな名古屋の“やさしい一面”。
すだち香るきしめんは、暑い季節にこそ訪れたい一杯で、食べ終わったあとも心がスッと整うような感覚が残ります。
能楽堂の見学や、名古屋城の散策のあとに、少し静かな場所で身体を癒したくなったら、ぜひ、「蓬左<hōsa>」さんの暖簾をくぐってみてください。
きっと、あなたの夏の思い出を一段と涼やかに彩ってくれるはずです。
INFORMATION
店名:
蓬左<hōsa>(ホサ)
住所:
名古屋市中区三の丸1-1-1 名古屋能楽堂 1F
営業時間:
11:00〜17:00(L.O. 16:30)
12月29日〜1月1日
夜間(17:00 - 21:00)の営業も行います。
※夜間の営業は、10名様(お1人様8,800円(税込))よりご予約承ります。
Web:
https://www.hosa.nagoya/
一人当たりの予算:
¥1,000~¥2,000
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