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太古の恐怖と生命の神秘が、スクリーンからあなたを襲う! この夏の大本命『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を劇場で体感せよ【アニメファンのための映画ガイド 第1回】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

毎シーズンの新作のチェックに追われている、アニメファンの皆さんーー気づけば「洋画」はちょっと後回しになっていませんか? 食わず嫌いで、あの圧倒的な映像体験を選択肢から外してしまうのは、あまりにもったいない!

今の日本のアニメにも、ハリウッド映画から受け継がれた“遺伝子”が確かに息づいています。その逆もまた然り。互いに影響を与え合う両方の世界を知ることで、あなたの映像体験はもっと豊かになるかもしれません。

本連載では、数ある作品の中から、今一番観るべき“旬”の洋画を厳選してご紹介!「洋画も気になるけど、どれから観れば…」という、忙しいアニメファンのあなたにこそ読んでほしい企画となっています。

記念すべき第一回は、これ以上ないほどふさわしい一本。まさに“遺伝子”が物語の鍵を握る、あの大人気シリーズの最新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』。30年以上にわたるシリーズの歴史を受け継ぎつつ、全く新しい次元へと舵を切った作品です。

 

 

【写真】『ジュラシック・ワールド/復活の大地』に宿る“遺伝子”【アニメファンのための映画ガイド】

新たなる舞台と禁断のミッション

物語の舞台は、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後の世界。かつて地球を闊歩した恐竜たちは再び絶滅の危機に瀕し、赤道近くの熱帯地域に隔離されていました。

そんな中、人類の心臓病を根絶する特効薬の鍵が、ある3種の巨大恐竜のDNAに秘められていることが判明します。

その貴重な遺伝子サンプルを採取するため、腕利きの秘密工作員ゾーラ(演:スカーレット・ヨハンソン)率いる精鋭チームが向かったのは、かつてインジェン社が秘密裏に研究を進めていた禁断の孤島「サン・ユベール島」。そこは、地図に載らない危険な生物たちが闊歩する、文字通りの“ロスト・ワールド”だったのです。

 

楠大典さんら吹替声優の熱演に注目!

今作でメガホンをとるのは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でその手腕を世界に知らしめたギャレス・エドワーズ監督。そして脚本には、あの記念すべきシリーズ1作目『ジュラシック・パーク』を手掛けたデヴィッド・コープさんが28年ぶりに復帰。この事実だけでも、往年のファンならずとも胸が熱くなるのではないでしょうか。

また、主演には『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ヨハンソンさんを迎え、マハーシャラ・アリさん、ジョナサン・ベイリーさんといった実力派が脇を固めます。

 

 
さらに、日本語吹替版も見逃せません。主人公ゾーラ役に松本若菜さん、古生物学者ヘンリー・ルーミス博士役に岩田剛典さんが参加するほか、水瀬いのりさん、小林千晃さん、高山みなみさんといったアニメファンにも馴染み深い声優陣が集結。

特に、小野大輔さんが演じる一筋縄ではいかないキャラクター・マーティンの存在感や、楠木大典さんが声で体現するダンカンの頼もしさは、吹替版ならではの大きな魅力となっています。

 

 

魂を揺さぶる大迫力! これぞ劇場で体感すべき“恐竜スペクタクル”

今作の最大の魅力は、なんといってもその圧倒的な映像体験にあります。美しくも恐ろしい孤島の風景、そして、まるで生きているかのように画面内を暴れ回る恐竜たちの鬼気迫るクオリティ。大画面に映し出される巨大な恐竜の姿と、地響きのように体の芯まで伝わる重低音の咆哮は、家庭のテレビでは決して味わうことのできない、本能的な恐怖と興奮を感じさせてくれるはず。

次から次へと襲い来る危機、いつ誰が巨大な顎に飲み込まれるかわからない緊迫感。登場人物たちの鬼気迫る演技も相まって、息つく暇もないジェットコースターのようなスリルを味わえるでしょう。

 

作品に込められた、深淵なる「生命」のテーマ

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後の世界を舞台にした今作は、ストーリーも非常に斬新。

シリーズに一貫して流れる「遺伝子という神の領域に、人が足を踏み入れることの危険性」というテーマは、今作でさらに深く掘り下げられます。特に注目すべきは、遺伝子操作によって生み出された“ミュタードン”の存在。私たちが知る恐竜とはかけ離れた、まるでSFホラー映画『エイリアン』を彷彿とさせる異形の姿は、生命を弄ぶことの愚かさと、そこから生まれる底知れぬ恐怖を観る者に突きつけます。

 

 
「生命は必ず道を見つける」

しかし、描かれるのは恐怖だけではありません。本来は生き残れないはずの恐竜たちが環境に適応し、繁殖している姿は、この作品を象徴する言葉通り、生命そのものが持つ神秘と力強さを描き出しています。この生命への畏敬と、それに伴う禁忌という両極のテーマが、物語に新たな深みを与えているのです。

 

恐竜たちが暴れ出す! スクリーンでしか味わえない体験がここに

今作は、観る世代によって異なる楽しみ方ができる、懐の深い作品でもあります。

前述したSFホラーのような不気味な雰囲気や、生命倫理を問う重厚なテーマは、大人の知的好奇心を強く刺激するでしょう。監督がシリーズの原点を「ファミリー映画のふりをしているホラー映画」と捉えていることからも、今作が単なるパニック・ムービーに留まらない作品であることが分かります。

 

 
一方で、スクリーンを所狭しと駆け巡る恐竜たちのカッコよさ、そして恐ろしさは、子供たちの心を鷲掴みにすること間違いありません。もちろん、T-レックスをはじめとするスター恐竜たちもファン待望の形で登場してくれます。

一方で、人によっては好みが分かれるかもしれない点が、物語の中心を新たな脅威である“ミュタードン”に据えていること。これまでのシリーズに登場した、おなじみの恐竜たちの活躍を期待しているファンは、若干物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、シリーズの歴史を知らない新しい観客にとっては、またとない入り口となっているのも事実だと思います。ここから始まる壮大な物語への期待感も膨らむ内容となっています。

壮大なスケールで描かれる生命のドラマと極限のサバイバル・スリラー。その咆哮と躍動をぜひ劇場でご堪能ください!

 
[文/失野]

 

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