【挨拶って必要?】挨拶ムシする男性にモヤッ!もしかして……不審者だと思われてる!?<まんが>
私は家族3人暮らし。息子のヒロトは4月から新一年生になるので、春休みのタイミングで引っ越しをしてきました。私もヒロトもイチからの人間関係を築かないといけないので不安はありましたが、新しい生活が楽しみでもありました。そんななか、同じマンションに引っ越してきた、ヒロトと同い年のママと仲が良くなったのです。こんな幸運あるのでしょうか! 不安だった春休みも、おかげで退屈せずにすみそうです。ただひとつ、ママ友の旦那さんが気がかりではあるのですが……。
話をしてみると、なんと、ランさんも引っ越しをしてきたそう。 しかも息子のケントくんはヒロトと同じ年! ランさんは穏やかできれいな人で、年齢も近そうで……出会って早々意気投合しました。 新たな出会いに感謝。これからいろいろ楽しくなってきそうだな、そう期待したのです。 しかし私にはひとつ、気になることがあるのです。たまに会うその男性は、朝も夕方も会うことがあるのですが、こちらの挨拶をことごとく無視するのです。 後ろから声をかけても、正面から声をかけても、すれちがっても無視。
私、不審者だと思われているのかな? とも思いながら、私もなんだか意地になって、無視されても挨拶をし続けていました。 そんなある日、エントランスでランちゃん家族に会いました。そして、驚くべきことにランちゃんの隣にいたのはあの挨拶無視男だったのです。 そう、挨拶無視男はランちゃんの旦那さんだったのです。「ランちゃんの旦那さんですか? はじめまして、カオリです。ケントくんとうちのヒロトが同い年で、仲良くさせてもらってます」 お互い自己紹介をして、これで顔見知りになったわけです。これからは当然、挨拶が返ってくるものだと思っていたのですが……。
自己防衛のために挨拶をしない人たちがいることは知っています。とくに若い女の子たちはそうしているんですよね。 しかし相手は男性で、こちらは子持ちの人妻。警戒されることもないはずです。 しかも、自己紹介をする前ならなんとなく挨拶をしないのも納得できますが、自己紹介をしても無視は続きました。 これはもう三択だと思います。 「自己防衛のために挨拶しない」 「旦那さんに嫌われている」 「ランちゃんが家で私の悪口を言っている」 そういった疑心暗鬼で頭がいっぱいになってしまうのでした。
ママ友の義両親に挨拶するも華麗にスルー!……あんたらもかーいッ!
「いまからお義母さんが来るんだ~。あとでお義父さんも合流してうちでご飯食べるの。ちょっと憂鬱で」なんてランちゃんの話を聞いていると……ちょうどランちゃんのお義母さんが登場しました。 「こんにちは、お世話になっています」ランちゃんのお義母さんに挨拶を済ませて、お別れしました。お義母さんの登場でランちゃんに質問をする機会を逃してしまいました。 そしてその夜。コンビニにいった帰りに、ランちゃんの義両親に遭遇しました。昼間に会ったときに自己紹介もしているので、義両親とすれ違うときに挨拶をしたのですが……なんと無視。
無視された私は、絶望したまま家に帰りました。そんな私の様子をみた夫が心配して声をかけてくれました。私は、夫に事情を話します。 「早合点はよくないよ。とにかくランさんに話を聞いてみなよ。誤解じゃなかったとしたら、それはそれで、付き合い方を変えればいいんだから」 夫のアドバイスを受けて、私はランちゃんに話してみることにしました。
ランちゃんの旦那さんに加え、旦那さんの両親にまで挨拶を無視された私。これはもう、嫌われているどころの話ではないのかもしれません。 ランちゃんが義両親の前でも私の悪口を言っているということではないでしょうか。でも、そんなランちゃんが毎日のように私とヒロトを遊びに誘ってくれるのはなぜなのか? 暇だから? 子どもたちのつながりは大事にしたいから? 混乱していた私は、夫のアドバイスに従い、ランちゃんに一連の流れを相談しました。
<ランの気持ち>また旦那がやらかした……「挨拶して」と説得するも?
私の旦那のマサシは、挨拶をしないし、挨拶を返さないそうです。本人は「自分に言ったかわからない」「挨拶された? 気がつかなかった」と本気で言っているので悪気はありません。しかし相手にしてみれば「無視された」と思い気分は悪いですよね。前に住んでいたところでも、冗談のように何人かのママに「旦那さん、挨拶しないよね」と言われたので、マサシと「挨拶はしないと」と話し合ったことがあります。……それなのに、引っ越してきた今でもまだ挨拶していなかったようで……!?
「ケントが真似して誰にも挨拶しなくなったらどうするの?」と私が話しても、マサシは「何か困るの?」と言うので丁寧に説明する必要があると思いました。 「あのね、挨拶ひとつって思うかもしれないけれど、挨拶って大事なのよ」聞くと、マサシは会社でも挨拶を返していないようでした。
挨拶を返さないと起こりうるリスクと、挨拶をして損はないということをマサシに理解してもらうため一生懸命説明しました。 挨拶は「おはようございます」だけではありません。おはようございます。こんにちは。ありがとう。ごめんなさい。これが言えなくて、損をする人ってたくさんいると思います。 感謝したらありがとう、って言葉に出して。間違いを認めてごめんなさいって言うのは、大事だと思うのです。
私は挨拶はコミュニケーションのはじまりだと思っています。挨拶をしてから話をはじめますよね? その最初のコミュニケーションを拒絶したら、それ以上の繋がりは得られません。それどころか、こちらが無視をしたことにより拒絶されるでしょう。 私だってご近所の人が、にっこり笑顔で挨拶してくれたらなんだか嬉しい。逆にムスッとした人が挨拶を返さなかったら、なんだか嫌。 マサシはなぜそのことがわからないのでしょうか。
コミュニケーションは重要!気づいた旦那に変化……?
マサシが会社から帰宅したある日……「俺、いままで本当に損していたのかもしれない」などと言っていました。 わかってくれた嬉しさと、いまさら気づいたのかい! という気持ちが同じくらいあります。何はともあれよかったと、胸をなでおろしました。
「いままでごめんね〜! 旦那は悪気があって挨拶を無視していたわけじゃなかったみたいなの」 私は、勇気をだして指摘してくれたカオリさんにお礼を言いました。彼女の話では、その後、マサシはちゃんと挨拶を返すし、自分からも挨拶をしているようでした。
マサシは挨拶が耳に入らない、挨拶を交わさなくても何か用があれば話しかけてくる、特別自分に話しかけているわけではないから、挨拶はただの雑音……というものでした。けれど最近は、少し違うようです。 挨拶に関しては、いろいろな考え方があると思います。面倒だから挨拶をしないという考え方もあるかもしれません。けれど私は、マサシと「挨拶を大事にする子育て」をしていきたいです。 カオリさんとも、溝ができなくてよかったとホッとしています。