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SePT独舞シリーズ最新作にジャグラー目黒陽介が登場~ながめくらしつ目黒陽介独演『ライフワーク』

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目黒陽介独演『ライフワーク/初演』 (2022) 現代座ホール

SePT独舞 vol.24 ながめくらしつ 目黒陽介独演『ライフワーク』が、2025年3月7日(金)~3月9日(日)に東京・シアタートラムで上演される。

SePT独舞は、注目の振付家・ダンサーのソロダンスを上演し、好評を博してきたシリーズ。2025年3月のシリーズ最新作に登場するのは、現代サーカス集団ながめくらしつ主宰の目黒陽介。2022年初演のレパートリー作品『ライフワーク』を、国内外で活躍する3名の現代音楽ピアニストを日替わりゲストに迎えて上演する。

黒い壁の前に佇むひとりのジャグラーが、投げては落ち転がるモノたちと向き合い、対話を重ねながら、様々な情景を紡ぎ出してゆく。目黒が今持てるすべてを突き詰め、削ぎ落し、磨かれた先にある詩的で私的なジャグリングの演技に、生演奏ならではの音楽が時に寄り添い、時に呼応するように重なり、観客の心と記憶にさまざまな情景を紡ぎだしていく。初演より3年が経過した目黒自身の変化とこれまでの再演を経て、日々発酵するように熟成してゆく本作の現在を、五感と心で体験してみてはいかがだろうか。

目黒陽介独演『ライフワーク/初演』 (2022) 現代座ホール ©川並京介

■目黒陽介(演出・出演)コメント

2008年にながめくらしつを結成してから演出家として活動を続けてきました。コロ ナ禍の影響もあり、また単純な時の流れもあり、それまで一緒に活動していたアーティストのほとんどが他の地域へ移住してしまいました。

「自分には、いったい何が残っているんだろう?」と、自身のプレイヤーとしての存在 意義に疑問を抱く時期がありました。それを乗り越えて創作が始まったのが、この『ラ イフワーク』です。自分が一生続けていきたいジャグリングの演目を5つ選んで構成したこの作品は、振付を変えながら今回で4度目の上演になります。

私は3月で40歳、ジャグリングを始めて26年になろうとしています。会場となるシアタ ートラムは、10年前に初めて公演をした劇場であり、自分にとって特別な場所です。常に新しい挑戦を求められるこの劇場で、今回、自分にとって一番の挑戦を迎えます。どうか劇場に足をお運びください。

目黒陽介

■『ライフワーク』作品略歴

コロナ禍を経て変化した世界を冷静に見つめ、目黒陽介自身が1人のジャグラーとして原点に返り「1名のジャグラーとミュージシャンが1つの舞台美術のみで演じる」という構想のもと、約2年の歳月をかけて創り上げられた ソロの現代サーカス舞台作品が『ライフワーク』。冠されたタイトルの言葉通り、目黒の”ライフワーク”としても一 生をかけて、回を重ね、少しずつ変化させる作品でもある。ミニマムな構成の中にカンパニーの持ち味が濃縮された本作は好評を博し、2022年6月の東京都小金井市・現代座会館での初演後は、同年10月に「FESTAまつもと2022」(長野県松本市)で1度目の再演、2023年9月に「豊岡演劇祭2023フリンジ【セレクション】」(兵庫県豊岡市)として2度目の再演を行った。そして2025年の3月に、7年ぶりとなるシアタートラムで、錚々たる振付家・ダンサーが名を連ねてきた世田谷パブリックシアターの「SePT独舞」シリーズ最新作として3度目の再演を上演する。

目黒陽介独演『ライフワーク/初演』 (2022) 現代座ホール ©川並京介

■目黒陽介略歴

10代からジャグラーとしてプロの世界に飛び込み、国内外の大道芸フェスティバルやライブ、舞台公演等で活躍。その経験の中で集団での創作や演出を志すようになり2008年に結成したのが「ながめくらしつ」。国内では稀有な日本の現代サーカスジャンルをけん引する演出家兼プレイヤーとして精力的に活動してきた実績が評価され、座・高円寺『ひとり・ひとり』(2021/座・高円寺)、「FOCA『悟空〜冒険の幕開け〜』関連 パフォーマンス」(2021/世田谷パブリックシアター)等の演出を担うほか、2024年には音楽劇『空中ブランコのりのキキ』サーカス演出監修、日本ソーシャルサーカスの草分けであるSLOW LABELが開講する「SLOW CIRCUS ACADEMY第3期」ゲストディレクター、彩の国さいたま芸術劇場が設立したシアターグループ「カンパニー・グランデ」スタジオ・ワーク講師等も務めている。

■ゲストミュージシャン略歴

演奏@7日|八坂公洋 Kimihiro Yasaka[ピアニスト]

長崎県佐世保市出身。カナダ・モントリオールを拠点に活動。12歳から本格的なピアノの指導を水谷玲子氏に受ける。長崎大学入学後、カナダの名門マギル大学に編入、ピアノ科で学部と大学院共に橋本京子教授に師事。在学中、「若く優れたピアニスト」とニューブランスウィックでのソロリサイタルの際、音楽雑誌等で報じられた。優秀な成績が認められ、ジェフリーキャンベル奨学金、ルブカ・コレッサ・アワード、エレンバロン奨学 金、そしてヤマハカナダ奨学金を受賞。2014年イタリアで行われたIBLA GRAND PRIZEにて入賞。

八坂公洋 ©Alexandre Paskanoi

演奏@8日|菊池 智恵子 Chieko Kikuchi[ピアニスト]

茨城県水戸市生まれ。ボストン、ニューイングランド音楽院にて修士課程およびアーティストディプロマを取得後帰国。河合ピアノ社主催のリサイタルで日本デビューの後、クラシック以外の演奏活動も積極的に始める。現在は、KAGERO、SaraGraceʼs OneHotNight、mahol-hulのピアニスト。ほか、ライブサポートピアニストしてTomy Wealth、ATATA、赤坂晃、出口陽などのライブ参加、及びレコーディングピアニストとして活動中。

菊池 智恵子

音楽監督/演奏@9日| イーガル Ygal[現代音楽作曲家・ピアニスト]

現代音楽作曲家/ピアニスト。コンサートや舞台作品、現代サーカス、バレエ、映画等に楽曲を提供し、国内外問わず活動を行っている。現代サーカスカンパニー「ながめくらしつ」では作曲と演奏、大道芸ユニット「AYACHYGAL」「マカロニと世界」ではピアノを担当、ソロでもピアノ芸を開拓し活動するなど、ジャンルを飛び越えてゆく活動の幅が評価され、ラジオ、テレビ、雑誌でも取りあげられている。シリアスな芸術作品から宴会芸まで軽々と飛び越えてゆく音楽が魅力。ソニーオーディオ大賞優秀賞、JSCM作曲賞入選など。音楽監督を務める『ライフワーク』には初演から参加し約70分にわたる本作品の全楽曲を手掛けている。

イーガル

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