タックル1本で仕事終わりに癒しの時間を!「しごおわフィッシング」のコツとポイント
釣り好きなサラリーマン必見! 釣り好きの、釣り好きによる、釣り好きサラリーマンのためのストレス解消法!! それが「しごおわフィッシング」です。
既に、読者のみなさんのなかには「しごおわフィッシング」の先輩が多いと思いますが、僭越(せんえつ)ながら私流をご紹介したいと思います。
私流「しごおわフィッシング」のコツ
まず「しごおわフィッシング」とは何かというと、仕事終わりに釣りに行くことの略称です。お察しの通り若者言葉ではありますが、近年耳にすることも増えたのではないでしょうか。日々のストレス解消法として、私から読者のみなさんに提案したい釣りスタイルの一つです。
ところで「しごおわフィッシング」当日、仕事の始業前と終業後とで、釣りたい釣りモノが変わってしまうことがあるかもしれません。私はそうならないよう、ターゲットとなる魚種の選択は終業後に置いておきたいタイプです。
そんな私が気を付けている「しごおわフィッシング」のコツは、以下の5つです。
(1)タックルは釣りジャンルに対して1本に限定すること
(2)ジャンル別でタックルケースを作っておくこと
(3)車には3~4ジャンルのセット(タックルとケース)を積んでおくこと
(4)実釣は短時間で済ますこと
(5)本格的に楽しむのは休日の前日だけにすること
たとえば、始業前はライトゲームの気分で用意していたのに、終業後はバス釣りがしたくなったなど、せっかく楽しみにしていた釣りを前にタックルを持ち合わせていなかったことで少し残念になることが多々ありました。なので、1本(1セット)でよいので、複数の釣りジャンルの準備をしておくのがオススメです。
また、タックルボックス1つに複数ジャンルのさまざまな道具をまとめていると、使ったあとの手入れや持ち運びにも時間が掛かるため、貴重な実釣時間が少なくなったり、時合を逃すことにもつながりかねません。タックルケースごとに釣りジャンルを分けておくことをオススメします。
そして一番重要だと思うのが、明日の自分のパフォーマンスに大きく影響を与えないようにすることです。怪我や寝不足などはもってのほか。本格的に「しごおわフィッシング」を楽しむのであれば、次の日は休暇を取るなども選択肢の一つです。明日も仕事があるならば、早めに切り上げることも大切です。
「しごおわフィッシング」にオススメの釣りジャンル
「しごおわフィッシング」では、身軽さと道具の少なさが重要です。釣行から帰ったあと、片付けや手入れに手間が掛かると、少し面倒な気持ちになります。道具は少なく手入れがかんたんであれば、疲れて帰ってきた自分でもすぐに後片付けに取り掛かることができるのです。
そんな「しごおわフィッシング」に、私が思うオススメの釣りジャンルをご紹介しましょう。
バス釣り
私同様、「しごおわ」アングラーとよく出会う釣りモノの一つが「バス釣り」です。私が勤める会社に近いフィールド(ダムや池)では、仕事終わりの18時ごろには多くの釣り人で賑わっています。
この日はベイトタックル1本と決め、タックルケースには高比重のルアーのみ入れておきました
バス釣りはタックルとルアーがあれば成立するうえ、比較的釣果が出やすい釣りモノの一つです。持参するルアーはタックルケースに収納しやすく、身軽さでいえばトップクラスに向いている釣りでしょう。職場や自宅の近くに海がない方にもオススメです。
ホバストの釣果がよかったためスピニング1本で数釣りを楽しみました
似たようなタックルでねらえるナマズ釣りも面白いですねライトゲーム
ジグ単やプラグでねらえる身近なターゲット「メバル」
2つ目は「ライトゲーム」。その名前の通り、小型のルアーを用いた小~中型までの魚種がターゲットとなる釣りです。「アジング」や「メバリング」など、さまざまな釣りがあり、バス釣りと同じくタックルとルアーさえあれば成立する釣りジャンルです。
私流「しごおわ」のライトゲームでは正直、ターゲットはなんでもいいと思っています。仕事終わりの癒しとして釣れてくれる魚ならなんでもいい…。ただ1尾だけでも、引きを味わわせてくれる、そんな魚がいればいいのです。
ライトゲームサビキとマイクロジグでねらう「多点掛け」も面白いのです
個人的には細めのラインを使用した、小型の魚でもスリルを感じられるタックルが好きです。ねらうタナ、ルアーウェイトやカラーのチョイス、細かな誘い、そこからヒットまで持ち込む楽しさ、掛けたあとのタックルのしなり、鳴り響く愛用リールのドラグ音…。そんな要素だけで今日の疲れが吹き飛んでしまうのが、ライトゲームの素晴らしさなのです。
※あくまで個人の感想です
ライトロックフィッシュ
タケノコが美味しい時期に遊んでくれる「タケノコメバル」。ワームやジグなどなんでも釣れるため、アタリが多く面白いターゲットです
私がハマっていたのが「ライトロックフィッシュ」。ロックフィッシュは根魚のことをいいますが釣れる魚種はさまざまで、大型のゲストが釣れたりするのも魅力の一つです。また、エギングロッド・シーバスロッド・バスロッドなど専用のタックルでなくても釣りが成立することが、近年ライトロックフィッシュの愛好者が増えている理由でもあります。
ライトロックフィッシュのルアーはジグでもワームでもよく、自分が釣りたいセッティングを選び、好きな釣り方を選べることが楽しいトコロです。
スペシャルゲスト「マゴチ」。河口エリアや砂地があるポイントではよく釣れますエサとルアーのハイブリット(?)もアリ
巷で流行りだしている「エサとルアーのハイブリット」という釣りジャンルも「しごおわフィッシング」にオススメなジャンルの一つ。ここまでルアーフィッシングばかり紹介してきましたが、やっとエサ要素の登場です。
釣果が厳しいときの救世主「エサヘッド」。ハリの特性でエサをキープで強度も十分です
私はライトゲームを始めた当初はワームでの釣果が乏しく、何度もエサに頼ってきました。ジグヘッドアオイソメ、ジグヘッドオキアミ、ジグヘッドシラサエビ…さまざまなハイブリットにチャレンジしてきました。しかし、釣具屋さんに行ってもハイブリット専用の仕掛があまりないな…と思っていたところでした。
そんな矢先、一昨年にハリがいかにも“エサ釣り”なジグヘッドが発売されたのです。それが「エサで遊ぼう エサヘッド(ハヤブサ)」という、流線ケン付バリ(よく投げ釣りで使われるハリ)を採用したエサ用ジグヘッドです。しかも昨年は、その「エサで遊ぼう」シリーズに3種の仲間が加わりました。
昨年新たに発売された「エサで遊ぼう エサスプーン ブレード」と「エサで遊ぼう エサヘッド スピナベ」で根魚無双
少し脱線しましたが、「しごおわフィッシング」の前に釣具屋さんでエサを買うだけで、現場に直行できるかんたんな釣り。それが、この「ハイブリッド釣り」なんです。オキアミ、虫エサ、魚の切り身など、ねらうターゲットによってエサとルアーを選び、短時間で手軽に、貴重な1尾を釣り上げてみてください。
最後に宣伝みたいになってしまってスミマセン…(笑)。
余裕があれば料理も楽しむ
40cm超えのアジが釣れたため晩酌に。このサイズになると刺身が取れるから嬉しいですね
ところでモチロン、釣りの楽しみ方として「食べる」ことも魅力の一つですね。
私は次の日が休みの場合は釣れた魚を持ち帰り、自分用に調理したり、ご近所にお裾分けしたりしています。身体の健康のためにも魚は食べた方がよいでしょうし、単純に料理が好きで魚料理をよくしています。刺身だけでも部位や熟成日数で味は変わりますし、盛り付けをすれば仕事終わりの気分転換にもなります。
注意としては、本格的に盛り付けるとかえって疲れてしまうので、大葉や大根のツマなどは「家にあれば使う…」くらいの軽い気持ちで調理。できるだけ手間が掛からないように作るのをオススメします。
家にあったネギだけ使ったメバルのお造り。本格的にできなくてもネギ1本あれば様になります
といったわけで、あくまで私流ではありますが「しごおわフィッシング」の楽しみ方やオススメポイントを紹介させてもらいました。
好きなことをするのは、仕事や学業などにおいて自分のパフォーマンスを上げることにつながります。人は心身ともに休息がないとストレスが溜まってしまいますし、身体だけでなく心が気付かないうちに疲れていることもあるでしょう。たった一度きりの人生。1日のうち2~3時間くらい、自分の楽しめる時間があるのはよいことだと思うのです。……とカッコつけて書いてみましたが、かんたんに言えば「仕事終わりに好きなことをしてもイイじゃないか!」というだけ(笑)。日々頑張っている読者のみなさんに、そう伝えたかったというワケです。
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レポーター
プロフィール:よつを
2000年生まれの釣具メーカー・ハヤブサ若手社員。現在は営業から開発に代わり、挑戦の日々を過ごしている。小学生のころからの釣り好きが高じて学生時代は釣具屋で働き、入社後は未経験の釣りに挑むことを目標に新しい知識を付けていく毎日。2児のパパとして、子どもとファミリーフィッシングを楽しんでいる。