鶏の旨味を極めた一杯!ラーメン激戦区・六甲道の『麺や一芯』で出会う“素材を味わう”ラーメン 神戸市
ラーメン激戦区と呼ばれ、日々ラーメン好きが集う街「六甲道」。その南端に位置する『麺や一芯』(神戸市灘区)は通をも唸らせる“究極の一杯”が味わえる名店です。「ラーメンでこんなに感動することってある!?」と思うほどの体験が待っていました!
グルメな知人に「おすすめのラーメンは?」と聞くと即答されたのがこのお店。「絶対一度は食べたほうがいいよ!」という声に背中を押され筆者はこの日初訪問。店内に入るといい香りが漂い、胃袋がきゅっと締め付けられます。
同店では常時提供される定番メニュー6種に加え、その時々に異なる味を楽しめる「別メニュー」を数種提供。かなりの品数に驚きますが、すべては「常連さんに新鮮な気持ちで楽しんで欲しい。また自分にもすごくいい勉強や刺激になるんですよね」という店主・松重さんの意欲溢れる思いから。
初心者の筆者が「まずは定番メニューを!」とオーダーしたのはこちらの「鶏しょうゆラーメン」。
運ばれてきた瞬間にふわっと広がる鶏の香りに自然と深呼吸。濃い目ながらも澄んだスープ、つるりとした麺、そして美しいチャーシュー…シンプルながらも胸に刺さるビジュアルに思わず唾を飲みます。
スープをひと口味わうと、たちまち広がる凝縮された鶏の旨味に驚き!化学調味料を使用せずに仕上げるため、素材の旨味をしっかりと感じられるよう、スープのベースには大量の信州黄金シャモの丸鶏と鶏ガラ、水のみを使用。
キリっとした醤油の奥深さ、さら体を駆け巡るような衝撃的な鶏の旨味と濃厚さを感じるスープは唯一無二。なのに後味はすっきりとしていて、純度の高い鶏のおいしさをまるごと味わっている感覚です。
自家製の平打ち麺は絹のように滑らかな口当たり。麺の瑞々しい食感とスープがまるで溶け合うように一体化し、次から次へと喉を通ります。
五臓六腑に染み渡る旨味のオンパレードはまさに感動の一言!一度食べると忘れられないおいしさに、「絶対一度は食べたほうがいいよ!」という言葉の本当の意味を知る筆者。
お次にいただいたのは「パイタンラーメン」。こちらのスープでは大量の鶏ガラ、もみじ(鶏の足)をべースとし、さらにコクを加えるために豚骨を追加。圧力を加えしっかりと攪拌:乳化させたという黄金色のスープに期待が高まります。
なめらかな口当たり、濃密な味わいはさながらポタージュのよう。しかし後味は雑味やしつこさを感じない軽やかさもあり「クリアな濃厚白湯」というイメージ。
「鶏しょうゆ」とは異なり、淡路島産の玉ねぎがトッピングされ、爽やかな香りとシャキシャキ食感がアクセント。「濃さ」は感じるものの、重たくなりすぎないよう計算された一杯です。
ほかにもより濃さを楽しめる「濃厚パイタン」や、あの名店仕込みの「汁なし担々麵」なども要チェック。その時々に提供される"気まぐれ的な存在"の別ラーメンについては公式Instagramで告知されているそうですよ。
「こんなにもおいしいラーメンがあったなんて…」と、一度味わうと誰かにおすすめしたくなること間違いなしの究極ラーメン。数々の名店で研鑽を積んだ松重さんの食材への真摯な向き合い方。そして"素材を活かすラーメン"という信条が、一杯一杯にしっかりと息づいています。
場所
麺や一芯
(神戸市灘区浜田町3-4-5)
営業時間
11:00〜14:30
18:00〜21:00
定休日
木曜日、不定休