ミキサーなしで作る「大葉ジェノベーゼ風」。あとから風味をプラスで120%楽しめる!
ミキサーなしで作れる。大葉のジェノベーゼ風ソース
調理時間:5分
ミキサーなしで作る大葉のジェノベーゼ風ソースは、ミキサーを洗う手間がないこと、大葉の食感が感じられること、きれいな緑色がキープでき、香りがとてもよいことなどメリットがたくさんあります。
また、本レシピはナッツや粉チーズなどを使わないシンプルなレシピで、その分大葉そのものの風味を最大限に引き出せてとてもさわやか。あとから具材をプラスしてアレンジもしやすいですよ。手軽に作れるのでぜひトライしてみてください。
材料(作りやすい分量)
大葉:25〜30枚
にんにく:1片
オリーブオイル:60cc
塩:小さじ1/2杯
コツ・ポイント
大葉の水気をしっかり拭くと傷みにくい
大葉はよく切れる包丁で細かくカットするとオイルと馴染みやすく香り高く仕上がる
すりおろしにんにくを加えて香りをプラス。粉チーズやナッツなしでもおいしく作れる
オリーブオイルとにんにく、塩が均一になるまでしっかり混ぜることで、とろりとなめらかに仕上がる
作り方
大葉を洗ってカットする
大葉はよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
【ポイント】
大葉の水気をしっかり拭き取ります。傷みにくくなります。
茎をカットし、切り口から葉先に向かってくるくると巻きます。
細かい千切りにします。
カットした大葉を90度向きを変えます。
そのまま端からカットすると、細かいみじん切りになります。
【ポイント】
大葉はよく切れる包丁で細かいみじん切りにします。香り高く仕上がり、ミキサーなしでもオイルとよく馴染みます。
調味料を混ぜる
ボウルににんにくをすりおろします。
塩とオリーブオイルを加えてホイッパーでよく混ぜます。
【ポイント】
塩が溶けるまでしっかり混ぜます。オイルとにんにく、塩が均一になるまでしっかり混ぜることで、とろりとなめらかになり食材に馴染みやすくなります。
1を加えて混ぜて完成です。
シンプルだからこそあとで風味づけできる!
左:粉チーズ/中央:すりごま/右:くるみ
大葉のジェノベーゼ風ソースには、粉チーズやすりごま、くるみなどを加えるとコクが増し風味付けをすることができます。大葉のジェノベーゼ風ソース大さじ3杯に、粉チーズやすりごまなら大さじ1杯。くるみは10gほどを刻んで加えます。どれもあと入れでOKですよ。
粉チーズは濃厚な風味やコクを感じられ、しっかりとした味わい。濃いめの味付けが好みなら粉チーズがおすすめです。すりごまを入れるとまろやかさがアップしますが、あっさりとしていて食べやすいです。冷奴やそうめんなどにも合いますよ。
くるみはコクと香ばしさをプラスできます。コリッとした食感も加わり、ドレッシングにうってつけです。くるみ以外に、アーモンドやカシューナッツ、松の実でも作れるのでお好みのもので作ってみてください。筆者はよくくるみを使います。松の実よりも手に入りやすく、あっさりしつつもコクが増します。くるみの歯ごたえも楽しくておすすめです。
材料 / 分量※ソース大さじ3杯に対して / 味
粉チーズ / 大さじ1杯 / 濃厚で風味やコクが増す
すりごま / 大さじ1杯 / まろやかさがアップしあっさり
くるみ / 10g / コクと香ばしさがプラスされ、食感が楽しい
大量消費にも。大葉のジェノベーゼ風ソースの保存方法
冷蔵保存する際は、清潔な保存瓶に入れてオリーブオイル適量をたらして、表面を覆います。オイルでコーティングすることで大葉の色や風味が落ちるのを防げますよ。保存期間は5日ほど。冷凍する際は、フリーザーバッグに入れて平らにして保存します。約1ヶ月保存可能。使うときは必要な分だけ折って取り出してしばらくおくとすぐに解凍できますよ。
パスタだけじゃない。大葉のジェノベーゼ風ソースの活用方法
大葉のジェノベーゼ風ソースはさまざまな活用方法があります。イチオシはパスタです。ゆでたてのパスタを大葉のジェノベーゼ風ソース大さじ3杯程度を和えるだけ。味見をしてパスタのゆで汁を少量加えて濃さを調整し、物足りない場合は塩を振ります。お好みでは粉チーズを加えると濃厚な味わいになりますよ。
パスタ以外に、じゃがいもやブロッコリーなどの温野菜と和えたり、サラダのドレッシングにしたり、冷奴にたらしたり、パンに塗ってとろけるチーズをのせてトーストしたりしてもおいしいです。鶏肉や豚肉、魚介類を焼いてからソースをかけるだけで立派なメインディッシュになりますよ。
魚介類ともよく合うので、たこやいか、えびなどを和えてマリネ風にするとお酒によく合います。我が家では家庭菜園で大葉が大量にできたときに、このソースを作って保存しておきます。育ちすぎた大葉も細かく切ってソースにしておけば、使い道が豊富で重宝しますよ。
「大葉のジェノベーゼ風ソース」のQ&A
Q1. 大葉はどのくらいの大きさに刻めばよいですか?
大葉はよく切れる包丁でなるべく細かく刻むようにします。大葉の香りがさわやかで、風味よく仕上がりますよ。また大葉が口に残ることなく、口触りがよくなります。また合わせるパスタや野菜、肉、魚介類などの食材とよく絡み、見た目も美しく仕上がります。
Q2. オリーブオイルは何を使えばよいですか?
オリーブオイルは、大葉の風味を生かすため、香りが控えめなピュアオリーブオイルを使います。エキストラバージンオリーブオイルでも構いません。生食できるオリーブオイルを使用してください。
Q3. オリーブオイルはほかの油でも代用できますか?
オリーブオイル以外の油でも代用できます。米油や香りが控えめな太白ごま油、グレープシードオイル、サラダ油などがおすすめです。オリーブオイルよりもあっさりと仕上がります。ただし、通常のごま油は風味が強いのでおすすめしません。
Q4. にんにくの量は調整できますか?
本レシピで示しているにんにくの量は目安です。好みに合わせて調整可能ですよ。多くするとパンチが出るので、肉料理や濃厚な味わいにしたいときにおすすめです。少なくすると大葉の風味が際立ち、あっさりと仕上がりますよ。
Q5. 1人分/1食分作りたいです
大葉が5〜10枚のように、少し余っていたり、1食分だけ作りたかったりする場合は、塩ひとつまみ、すりおろしにんにく小さじ1/4杯、オリーブオイル大さじ1杯ほどを混ぜて作ります。少量で作ると混ぜにくく、味がなかなか決まらないおそれがあります。塩は味見をしながら加えてくださいね。塩分は料理の仕上がりに合わせてあとから調整可能なので、少量ずつ加えるのが成功の秘訣です。
ミキサーなしでも絶品「大葉ジェノベーゼ」は使い道豊富
ミキサーなしで作る大葉ジェノベーゼ風は、汚れ物が少なく手軽に作れてとても便利です。大葉が大量にできたときや手に入るときに作っておくと、さまざまな料理に使えて重宝しますよ。にんにくを加えることで旨味が増し、大葉のさわやかな香りが広がって和え物やサラダの味わいがワンランクアップします。見栄えも良く、おもてなしにも向いていますよ。そうめんやそばにはそのままで、パスタには粉チーズを加えると、シンプルながらコクを感じられておすすめです。
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ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)