上越市立三郷小学校が152年の歴史に幕 児童や地域住民ら出席し閉校式典
2026年3月末で閉校する新潟県上越市の市立三郷小学校で2025年11月8日、閉校記念式典が開かれた。児童や教職員、保護者のほか地域住民なども出席し、152年の歴史に思いをはせ、地域の学びやとの別れを惜しんだ。
《画像:閉校記念式典で校歌を合唱する全校児童》
同校は1873年(明治6年)に創立。1949年のピーク時には333人だった児童数は近年は減少が続き、本年度の全校児童は44人となり、来年4月に南本町小学校に編入統合される。同校によると、これまでに約3万人の卒業生が巣立った。
上越市主催の式典には約190人が出席し、佐藤吉弘校長が「三郷小は開校当初から、地域文化の中心や住民の融和の拠点として常に地域から手厚い支援をいただいてきた。152年の歴史に幕を下ろすが、子どもたちは三郷の地で学び体験したことを胸に新しい環境でも立派に活躍してくれると確信している」とあいさつした。
《画像:閉校記念式典であいさつする佐藤校長》
式典では、私財を投じて同校の創立に尽力するなど上越の教育に貢献した地元出身の渡部健蔵氏の功績や学校行事など、1年をかけて撮りためている閉校記念映像の一部が披露された。最後に児童や出席者で校歌を合唱し、子どもたちを育み続けた学校に感謝した。
式典後には、閉校記念文化祭や記念碑の除幕なども行われた。
《画像:約190人が出席した閉校記念式典》