安全・安心な暮らし支える 旭区・権藤区長インタビュー
2025年の始まりに、本紙では旭区の権藤由紀子区長に新春インタビューを行った。権藤区長は2年後に迫ったGREEN×EXPO2027の機運醸成や、鴨居上飯田線・保土ケ谷二俣川線の整備などについて展望を語った。(聞き手/本紙・澤口厚)
--まずは昨年の振り返りをお願いします。
「多くの地域・団体の皆様が、地域の交流や体験の機会を大切にしたいという思いで、様々な取組・活動を進めていただき、人と人とのつながりを共に育んでいくことの大切さを実感した一年でした。
一方で、元日の能登半島地震、夏の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)など改めて安全・安心への思いを新たにした一年でもありました」
25年の重点事業
--旭区における25年の重点事業や課題は。
「旭区内では、GREEN×EXPO2027開催に向けた動きに加えて、今年12月までの開通を目指す都市計画道路の鴨居上飯田線・保土ケ谷二俣川線の整備や、令和15年度完成予定の鶴ケ峰駅付近連続立体交差事業など、未来に向けたまちづくりを着実に進めています。
安全・安心への取組として、旭区に37カ所ある地域防災拠点や各自治会町内会等による防災訓練などの取組を支援するとともに、”みんなで生き残るための取組”を分かりやすくまとめた『旭区ご近助マニュアル』や、最近注目の”在宅避難”への準備をまとめた『旭区版在宅避難リーフレット』などを活用して、自治会町内会などを対象に出前講座を実施するなど、『自助』『共助』の意識醸成と地域防災力の強化を目指します。
地域課題の解決に向けて、旭北地区では1月末まで、希望に応じてルートやスケジュールを柔軟に組み合わせるデマンド交通実証実験を、鶴ケ峰駅と本宿東部・川島町西地区の間では2年間の予定で小型バス運行実証実験を行うなど、『住み続けたいまち』の実現に向けて、地域・企業・団体などと連携した取組を進めていきます」
巨大アート作品展示へ
--GREEN×EXPOまで残り2年となりました。
「GREEN×EXPO2027は、自然、花や緑、農と共生・共存した、持続可能で一人ひとりが心の豊かさを感じられる暮らしを世界に向けて発信していく万博です。開催地元区として、区民の皆様に未来の暮らしを体感いただけるよう、そして区内外で旭区の魅力に共感していただけるよう、区内74の企業・団体の皆様と旭区推進協議会を立ち上げ、認知度向上と機運醸成を進めています。
今年3回目となる『旭オープンガーデン』は、地域の皆様が手入れしている素敵なお庭や花壇を会場に、4月4日から5月11日まで開催します。昨年は、旭区の中学生がプロのデザイナーと50年後の未来をデザインするワークショップを開催し、今秋には、500名以上の親子が制作に参加した巨大アート作品を鶴ケ峰駅ホームでお披露目する予定です。多くの方にGREEN×EXPO2027を知ってもらい、楽しみに参加してもらえるよう取り組んでいきます」
街の魅力、多くの人に
--区民へのメッセージをお願いいたします。
「これからも区民の皆様の安全・安心な暮らしをお支えし、旭区の”豊かな自然”と”都市の暮らし”が共存した魅力を多くの方に知っていただけるよう、取組を進めてまいります。引き続きご理解とご支援をどうぞよろしくお願いします」