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愛犬と室内で暮らすためにできる6つのケガ対策とは 見落としがちな事故の危険性から予防法まで

わんちゃんホンポ

犬と室内で暮らすためにできるケガ対策

犬と室内で暮らしているという家庭は多いことでしょう。安全に思える室内ですが、実は様々な事故やトラブルが起こる場所でもあるので注意が必要です。

1.床を滑りにくいようにする

最近では多くの家庭で床材にフローリングが使用されていると思います。見た目はおしゃれで掃除もしやすいため、快適に過ごせる空間になくてはならないものですが、犬にとっては注意が必要なものでもあります。

フローリングは犬の足にはどうしても滑りやすく、転んで怪我をしてしまうことが少なくありません。

また、滑りやすい床では、余計な力が股関節やひざ関節、腰(椎間板)にかかってしまい、徐々に炎症や脱臼、ヘルニアなどを引き起こすこともあるでしょう。

そのため、犬が生活するスぺースでは、カーペットやコルクマットなどを利用して愛犬が滑りにくいように対策をしてあげてください。

さらに、滑りにくい加工が施されたフローリング材や、ペットが舐めても安全な滑り止めワックスなどもあるので、ぜひ活用しましょう。

2.床やテーブルに物を置きっぱなしにしない

犬の室内の事故で非常に多いのが、「誤飲」や「誤食」だと言われています。

チョコレートやアルコールなど、人間用の食べ物の中には犬が食べると命に危険を及ぼすようなものもあります。しかし、そのにおいにつられて愛犬が口にしてしまうことは不思議なことではありません。

また、たばこの吸い殻やボタン電池、食べ物が入っていた袋などに興味を持って、つい口にして飲み込んでしまうこともあります。

犬は気になったものを口に入れるということがめずらしくなく、特に子犬の場合はその傾向が強いため、犬がいる場所で犬が届く場所には、物を置きっぱなしにしないようにしましょう。

3.電気コードやコンセントを保護する

前述の通り、犬は気になったものを口に入れたり噛んだりすることが多いため、室内では誤飲誤食に気をつける必要があります。

それと同様の理由で気をつけたいのが、家電などの電気コードやコンセントです。電気コードをおもちゃのようにして遊んだり噛んだりする犬は少なくなく、コンセント部分に興味を持つ犬もいます。

使用中のコードを噛めば感電してしまう恐れもあるので、非常に危険です。

不要な電気コードはコンセントから抜くようにし、犬がコードを気にする様子があればカバーをつけて感電対策をしてください。

4.留守番中はゲートやケージを活用する

家の中では階段など高い場所から落ちたり、キッチンで刃物に触れてしまったりと様々な危険があります。

そのため、犬にとって危険があると考えられる場所には、ゲートをつけて自由に行き来できないように対策しておくことが大切です。

特に留守番中など飼い主さんが犬の様子を見ていられないときは、ゲートやケージを利用して犬の行動する範囲をある程度制限するといいでしょう。

狭いとかわいそうだと思う飼い主さんもいるかもしれませんが、留守番中の犬は基本的に寝て過ごすことが多いので、ベッドのほかに、体を伸ばしたりトイレをしたりできる程度のスペースがあれば問題ありません。

5.網戸の状態でひとりきりにしない

換気のために窓を開けて網戸の状態にしておくことはめずらしいことではありませんが、ベランダや庭に続く掃き出し窓は網戸のままにしておくと、犬が突き破ってしまう危険性があります。

網戸は爪でひっかけば破けますし、大型犬がぶつかれば簡単に外れしまう仕組みです。そのため、外に気になるものがあったとき、犬が網戸を突き破って外に出てしまうことがあるのです。

外に出て脱走してしまったり、マンションの上階であれば落下してしまったりする恐れも考えられます。重大な事故につながる可能性もあるので、犬がひとりで過ごしているときは窓をきちんと閉じるか、網戸用のロックを使って犬が出られないように工夫してください。

6.浴室に入れないようにする

洗濯に利用したり防災対策として活用したりするために、お風呂にお湯をためている家庭は少なくないようです。しかし、そのような状況で犬が浴槽に落ちて溺れてしまう事故が起きているため、くれぐれも注意が必要です。

あたたかいからと言う理由で浴槽のふたに乗ろうとする犬がいますし、飼い主さんが入っている浴室に興味を持って入ってしまう犬もいます。

しかし、犬が浴槽内に落ちると、ツルツルと滑って自力で脱出することができない場合が多いため、非常に危険なのです。

飼い主さんの目が届かないとき、犬が勝手に浴室に入ってしまわないようにしっかりと扉を閉めておいてください。

まとめ

今回は、愛犬と室内で暮らすためにできるケガ対策について解説しました。

自宅では愛犬にも楽しく快適に過ごしてほしいものですよね。

しかし、犬にとって人間社会にあるものは、様々な危険をはらんでいることを覚えておきましょう。

愛犬の性格や行動を予測して、危険要素を取り除き、怪我や事故などのトラブルを防いでください。


(獣医師監修:寺脇寛子)

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