上野駅にできた新潟の寿司チェーン「立喰寿司 佐渡弁慶」が良い感じ! サッと食って新幹線に乗る的なスタイル
2025年4月24日に、上野駅のエキュート上野に新潟県のローカル寿司チェーン「佐渡弁慶」が、立ち食いスタイルの新しい店舗をオープンさせた。その名も「立喰寿司 佐渡弁慶」。
寿司チェーンは地方ごとに色々と特徴があるからな。はたして新潟から来た佐渡弁慶はどのような寿司を食わせてくれるのだろう。実際に食べに行ってみたぞ!
・公園改札
エキュート上野ということで、つまり改札内である。ちょうど上野駅を利用したタイミングでないと、入場料を払う必要がある。その点で行くハードルは少し高いかもしれない。
店舗の場所は公園改札の近く。三代目たいめいけんの隣だ。トップの写真の通りに、外からでも一目で寿司屋だと分かる感じなので、迷うことは無いだろう。
私が利用したのは週末の15時。駅内の他の店舗と同様に、「弁慶」もそれなりに行列ができていたが、10分ほどの待ち時間で入ることができた。
立ち食いなので、全てカウンターだ。約10人くらいは入れる感じだろうか。1人分のスペースに注文用のタッチパネルと醤油などがセットされているスタイル。
メニューは、大手チェーンの都市型の店舗のような品数は無いものの、記事内で全て掲載するには多すぎる程度に豊富。まあ基本的な寿司はきっちり揃っている印象だ。
価格のラインは100円前後から、お高いものまで幅広い。
なるほど……ワサビの有無やシャリのサイズも選べるのか。
・うまい
とりあえず、初手では佐渡っぽい寿司を食べたいところ。ということで選んだのが以下4種。
「佐渡サクラマス」は名前に佐渡と入っているので外せない。そして佐渡と言えばブリだし、両津湾のイワシ漁も有名だしな。あ、銀鱈は美味そうだったので選んだだけです。
オーダーは全て、目の前で寿司シェフが握り、カウンター上のイイ感じの皿に乗せられる。
まずは「トロいわし」だ。おぉ、良いサイズだぞ。これだけは大手チェーンの倍くらいあるな。
見た感じ、脂のノリも素晴らしい。食べてみたところ、これは当たりだ……! トゥルントゥルンで、肥えたイワシの良さを存分に味わえる。
これはきわめて個人的な考えなのだが、イワシは比較的入手しやすく年中どこでも食べられるが、しかし味に質の良し悪しがすぐに出るがゆえ、イワシが不味い寿司屋は他の寿司も全部駄目くらいに思っている。このイワシは良いイワシだ。
続いて「佐渡サクラマス」。養殖のブランド魚だが、こちらも値段相応に美味い。銀鱈も炙り加減が程よくウマかった。これは良いなぁ。気分が良くなってきたぞ。
それじゃあ次は、絶対試さねばならぬマグロと、ちょっと面白そうな「煮イカ」を。あとはコハダもいっておこう。
まずマグロだが、こちらは極めて普通。スシローや はま寿司などと大差ない。1貫220円はちょっと高いかもな。純粋に企業の仕入れ力の差が出ているのだと思う。
予想通りに面白かったのは「煮イカ」。都内の他のチェーンと比べて珍しいと思う。硬くなりすぎていない仕上がりで、イカの味が濃くうまかった。
最後は再びサクラマスとイワシに、エビとえんがわをオーダー。
この「炙り赤エビ塩」はお勧めだ! 表面は香ばしい炙りフレーバー。内側はプリプリで、甘みが濃く、エビを食べている実感が脳に染みわたる寿司だった。
二度目のサクラマスとイワシは、最初のが美味かったので上振れ個体かもしれないと考えたからなのだが、2度目もおおむね最初と同じ感じだった。特別に当たりを引いたわけではないのだと思う。
ということで、上野駅にできた新潟のローカル寿司チェーン「立喰寿司 佐渡弁慶」。店舗の回転率もよく、手ごろな値段でサッと素早く寿司を食える、なかなか良いスポットだった!
値段ではなく、ネタの種類で気になる寿司だけを12貫選んで2332円。価格的にも大手寿司チェーンと大差はないだろう。
立地に駅の改札内という縛りはあるが、例えば新幹線に乗る前の食事として良さそうだ。アルコールも提供しているので、軽く寿司と酒をキュッとキメてから旅行や出張をスタートする的な。
参考リンク:エキュート上野
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.