備前あじさい寺「大瀧山西法院」で紫陽花が見頃!かわいい猫の副住職さんもご紹介
こんにちは! おか旅ライターの月子です。 今回は「備前あじさい寺」と呼ばれている大瀧山西法院におじゃましてきました。 美しい紫陽花や境内を流れる滝、そしてかわいい寺猫ちゃんなどをご紹介します。
「大瀧山西法院」とは
岡山県備前市にある「大瀧山西法院(おおたきさんさいほういん)」の起源は、奈良時代の754年にさかのぼります。
唐(中国)からお招きした鑑真大和上により開かれた、とても歴史があるお寺なのです。
現在はあじさい寺として多くの人々に親しまれており、その名の通り、色とりどりの紫陽花で境内が彩られています。
山陽花の寺二十四か寺 第14番
「大瀧山西法院」は山陽花の寺二十四か寺 第14番の札所でもあります。
山陽花の寺二十四か寺とは、第1番の広島県宮島・大聖院から西回りにめぐる巡礼となっており、10番から17番が岡山県にあります。
大瀧山西法院の紫陽花は、なんと約40種類・3万本もあるんですよ!
その他にも、春は桜やツツジ、秋にはモミジ、冬にはボタンなどが楽しめます。
紫陽花の開花状況等をご住職様がInstagramで発信してくださっていますので、ぜひご覧になってくださいね。
それでは、境内を巡って行きましょう。
自然あふれる境内
「大瀧山西法院」に到着すると、まず水の音と鳥のさえずりが耳に飛び込んできます。
境内には川が流れているんですね。そして、姿は見えませんでしたが、多くの野鳥がいるようです。
心地よい自然の音が迎えてくれて、自然に包み込まれたように感じます。
紫陽花の参道
本堂へと至る参道は2本あり、今回は階段がある小径から上っていきます。
さっそくカラフルな紫陽花が出迎えてくれました。
心洗われる花手水(はなちょうず)
小径を上がると、なんと美しい花手水が!
薄紫や水色、白の紫陽花が手水鉢に浮かべられており、心が洗われます。
本堂では期間限定公開の仏像も!
手水舎を過ぎると、本堂です。
本堂では、ご本尊の愛染明王様を拝むことができます。
愛染明王様は、煩悩から人々を守り救ってくださる、良縁成就などの仏様です。
また、期間限定で木造阿弥陀如来立像も一般公開されており、拝むことができました。
2024年は6月23日(日)までの公開となっておりますが、毎年あじさいのこの時期に合わせて一般公開されているとのことです。
【あじさいまつり】
開催場所:大瀧山西法院
開催期間:2024年6月15日(土)~23日(日)
開催時間:8:00~18:00
※土日は混雑しますので、平日のご来訪にご協力お願いします
石灯籠と紫陽花
愛染明王様と阿弥陀如来様を拝むことができたので、引き続き境内を散策します。
石灯籠と濃い色合いの紫陽花です。風情を感じますね。
神聖な雰囲気の滝
なんと、境内には滝があるんですよ! ザァァァァ…という滝の音、ひんやりとした空気。流れ落ちる清らかな水。
朱塗りの欄干がある弁天堂とともに神聖さを感じます。
大瀧山西法院の見どころの一つです。
滝とともに咲く紫陽花
滝の手前にも紫陽花が咲いていて、この時期しか見られない貴重な光景となっています。
ぜひ、この素晴らしい滝の風景を楽しんでくださいね。
滝の前の川を渡る
よいしょと大股で川を渡って、向こう岸に行けます。
滝の前を渡るのが怖い場合は、本堂の右後方から護摩堂に通じる道がありますので、無理せずにそちらのルートをお勧めします。
弘法大師様の下をくぐって厄払い
弘法大師様の像の下をくぐることができる「くぐり大師」です。
合掌して「南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)」と唱えながら3回くぐると、ご利益がいただけます。
護摩堂付近の紫陽花
弘法大師様像の先にある護摩堂付近で見られる紫陽花です。こちらは色の濃い赤紫や、青。
さまざまな色合いの紫陽花が楽しめますね。
色とりどりの紫陽花道
車で通れる参道を下っていきます。
道沿いに淡いピンクや水色、薄紫の優しい色合いの紫陽花が色とりどりに咲き誇っていました。
「大瀧山西法院」の紫陽花は、昭和55年頃から先代のご住職様が植え始めたそうです。
特別な肥料での色調整はされていないそうですが、実に様々な色合いで楽しくなります。
ベンチで一休み
広い坂道と、細い階段道の間に、紫陽花の広場があります。そこのベンチで一休み。
川の音に癒され、紫陽花を目で楽しみ、時を忘れていつまでも座っていたくなります。
こちらの他にも境内には本堂や護摩堂前、橋の上など多くのベンチをご用意くださっているので、歩き疲れたら一休みできますよ。
大瀧山西法院の様々なアジサイ
境内には色とりどりの紫陽花が咲き誇っており、目を楽しませてくれています。
特に印象的な紫陽花をいくつかご紹介します。
こちらは優しい水色のアジサイ。
爽やかな色合いに、清々しい気持ちになります。
白色のアジサイです。
シンプルながらも純粋な美しさで、他のカラフルな紫陽花とお互いに引き立て合っています。
ダンスパーティーという種類の紫陽花。
よく見る紫陽花とは花びらの形も枚数も違いますね。
楽しくなるような色あいの紫陽花です。
円錐形に花をつけるカシワバアジサイです。
清楚で品がある美しさを醸し出しています。
花びらの縁が白色になったユニークな紫陽花です。
一枚一枚の花びらに縁取りのデザインがされた、自然が生み出す芸術ですね。
かわいい寺猫の副住職さん
大瀧山西法院の副住職さんは、なんと猫ちゃん! かわいいでしょ!!
名前は「ゆず」ちゃん。
紫陽花の前で、撮影に応じてくれました。
ゆずちゃんは、4年前にお寺の敷地内で生まれていたのをお寺の方が見つけたそうです。
子猫は3匹いましたが、他の猫ちゃんはお寺のご親族や他のお寺の方に引き取られ、残ったゆずちゃんは今副住職をしています。
運が良ければ、境内をお散歩中のゆずちゃんに会えますよ!
大きな音を出したりするとビックリしちゃうので、優しくしてくださいね。
お土産や御守り
本堂では手焼きの瓦せんべいを売っていました。お土産にぜひどうぞ!
お守りもこちらで購入できます。
スマートフォンなどに何度も貼ってはがせる画期的な御守りがありましたよ。
愛染明王様のご分身である御朱印
本堂でお声がけすると、愛染明王様のご分身である御朱印を頂くことができます。
また、ほわっとした色合いのかわいらしいお地蔵さまのしおりもいただきました。
交通アクセスとお願い
【大瀧山西法院】
所在地:岡山県備前市大内995
TEL:0869-66-9619
交通アクセス(車):山陽自動車道和気ICから約15分
交通アクセス(公共):JR香登駅からタクシー約10分
■お願い■
境内にある第一駐車場・第二駐車場、坂の下にも駐車場をご準備くださっていますが、台数には限りがあり、近隣の市道は地元の皆様の生活道路となっています。
特に紫陽花の開花期間中の土日は混み合いますので、平日のご参拝をお願いします。
おわりに
「大瀧山西法院」、いかがでしたでしょうか。
歴史あるお寺と美しい紫陽花、すがすがしい滝とかわいい猫ちゃんと魅力満載です。
紫陽花の見ごろは7月上旬まで続きますので、ぜひご参拝くださいね!