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海老名の“甲冑職人” ビナレッジで作品展示中 5月10日まで、着用体験も

タウンニュース

材料の厚紙を手にする川畑さん

海老名市のビナレッジで5月10日(土)まで、手作り甲冑が展示されている。展示企画の中心となり、重厚な15領の鎧の一部を作ったのが、川畑豊徳さん(79)だ。現代の"鎧職人"の自宅(市内社家)には制作途中の作品もあり、その苦労やこだわりを聞いた。

川畑さんは元金属成形加工や金型づくりなどに携わっていたモノづくりの経験者。14年前に市内で甲冑を作る人に出会ったのを機に、伊勢原手作り甲冑隊に入って工程を学んできた。

これまで作った作品は主に室町時代や戦国時代の鎧をモチーフにしており、真田幸村といった有名武将の鎧を自分流にアレンジした作品もある。素材は厚紙を2枚重ねて硬化剤を塗り、さらに色を塗り重ねたもの。穴には威(おど)し糸と呼ばれる緋色などの鮮やかな紐を無数に通してある。リサイクルした帯を使った部分もある。触るとプラスチックのように硬く、驚くほど軽い。1領完成させるのに約半年かかるが、苦労だとは思わない。自作の鎧を着用して、例年伊勢原の「道灌まつり」のパレードにも参加してきた。

海老名市での展示は3回目になる。中でも人気なのが、鎧の着付け体験(5月3日(土)から6日(火)。午前10時から午後3時)だ。昨年は会期中に100人以上が着用し、感銘を受けた3人が仲間に入って鎧づくりを学んでいるという。

会場は入場無料。(問)ビナレッジ【電話】046・259・8116

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