三浦の海業、漫画で平易に ブルーエコノミーの好事例を紹介
三浦市が推進する「海業」の取り組みを分かりやすく伝える「海業のひみつを発見!海業発祥のまち、三浦を訪ねて」と題した漫画がこのほど(公財)笹川平和財団海洋政策研究所(東京都)によって製作された。海洋資源を保全しつつ持続可能な経済活動を推進する「ブルーエコノミー」の好事例として同市の海業を紹介している。
石破茂衆院議員(当時)が発案
40ページのデジタルブックで日本語・英語版がある。今回作成されたのは、海業発祥の地である三浦市と、愛媛県南端に位置する愛南町が舞台の2作品。昨年夏ごろに開かれた自民党の水産総合調査会において、石破茂首相(当時は議員)が海業推進の一環として発案したことがきっかけ。海洋に関する課題の解決を目指し、政策提言や国際連携などを行う同研究所が製作を担当することになった。作中に登場する地元店などへの取材や市との調整を経て、3月末に発行された。
物語は都内から観光で三浦を訪れた夫婦が、市井の人々から海業の取り組みを教わっていくもの。うらりマルシェや城ヶ島、公民連携で進めている二町谷地区埋立地のリゾート計画、三崎マグロのブランド力強化のため、積極的に海外市場を開拓している水産会社などに触れながら、2人は海業や三浦市の魅力に気づかされていく。
教材活用も視野
市海業水産課によると今後、同財団が冊子として出版する場合、市内の小学校に頒布し、教材として活用することも視野に入れ検討を進めているという。「三浦の海業を市内外に知ってもらえるだけでなく、分かりやすく描かれている。今後は発信の機会を増やしていければ」と担当者は話している。
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