【上益城郡益城町】「おにぎり」が美味しいのはお米だけじゃない!!【Tresorトレゾール】
お米…高いですよねぇ。 5月に5㎏のお米を購入したのですが、4,000円超えていました。(1年前は1,500円で買えていたのに…。) 今やコンビニのおにぎりも200円前後ですよ。 身近なおにぎりがこんなことになるなんて思ってもみませんでした。 そんなおにぎりに思いをはせているとき、益城町で美味しそうなおにぎり発見しましたよ!
そう!おにぎりはおにぎりでもパンでできたおにぎりパン!!
おにぎりパンのあるトレゾールの場所
場所は益城町総合運動公園から車で1分(歩いても5分)。 「トレゾール」というパン屋。
駐車場も広いので車が停めやすいです。
パン屋の隣には宝自動車という車屋があるのですが、実はこちらもトレゾールの代表である德丸さんが経営されています。
(朝4時半からパン屋してそのあと車屋してと、なんさん働き者で驚きます!)
車屋とパン屋
トレゾールはパン業界20年以上の経験のあるチーフやパンの修行をされた奥様など、5人で意見を出しながらパン作りをされています。 「スタッフ5人いたら好みもあるし、好き好かんもある。」と言い、その中で自分の意見だけでなくみんなの意見を尊重しながら作っているそうです。 実は代表の德丸さんはもともと車屋なので、今まで料理経験やパン業界の経験もなかったそう。
パン屋さんを始めるきっかけは、40年以上前に福岡で出会ったパンの師匠とのご縁。 「師匠と仲良くさせてもらい車屋をしながらもずっとパン屋をしたい思いはあった」と語る德丸さん。 事態が大きく変わったきっかけは東日本大震災。東北でお店を構えていた師匠の店舗も被災しました。 年齢的なこともあるが、コッペパン屋なら一人でできる(たくさんのパンを売るのではなく、コッペパン1種類だけ販売する)ということで再建した、という話を聞き それならできるかもしれない!と一念発起。 しかしパン屋を形作るなかで 、やっぱりコッペパンだけじゃなくいろんなパンを作りたいと思って今のお店の形になったのだそう。 「食べ物が好きだから『こんなパンがあったら美味しいんじゃないか』という発想は人一倍あったんです。経験がないからこそ通常のパン屋さんなら使わない粉や配分を考えつく。作るのは難しいけど、旨ければそれが一番。」と話します。 車屋とパン屋の二足の草鞋も、パンの作り方も規格にとらわれない! 40年以上という長年のパン屋への熱い想い と、「パンの美味しさ一番」という消費者目線を大事にしてで営んでいるパン屋なんですね!
トレゾールの種類豊富なパンたち
お店の中に入るとパンのいい匂いがしてきます。 それもそのはず! お惣菜系からデザート系、可愛い動物モチーフのパンなど、たくさんの種類のパンがあるのです!
德丸さんがパティから手作りしている「俺のハンバーガー」をはじめ、総菜系も種類豊富。
クリームやデザート系の甘いパンもあります。
これだけの種類のパンをそろえるのは大変ではないかお尋ねしたところ 「(パンの種類が)多い方がお客さんも嬉しいだろうから。」とおっしゃっていました。はい!嬉しいです!!
子どもも車いす利用者も大歓迎なパン屋
そしてこのお店の棚、普通のパン屋さんと少し違うと思いませんか?
写真だとわかりにくいかもしれませんが、通常のパン屋さんより棚が低くなっているのです! これはお店の人の優しさが込められています。 「お子さんだって、車いすの人だって自分でパンを見て匂いも感じて自分で選びたいでしょう。棚を低くして見えるようにしているんです。お子さんをお持ちの親御さんはお子さんがパンを触らないようにと気を使います。でもうちはお子さんが触ってもいいと思っているんです。確かに他の人からしたら直接触れられたら嫌かもしれませんから、そのため大変な作業になりますがパンは熱が冷めたら一つ一つ袋に入れます。」 お子さんから車いすを利用する体の不自由な人も含め、誰でも来てもらえ楽しんでパンを購入できるように配慮されているのです。
さらに、お店の前には車いす用の駐車場があり、お店の裏にあるトイレも車いすの方でも利用できるようになっていますよ。どんなお客さんにもパンを楽しんでもらいたいという接客への心意気が違います!こんないろんな人の目線に立ったパン屋さん他にありますか!?
おにぎりパン
そんな数あるパンの中で一番最初に目につくのが、三角のフォルムが可愛らしいおにぎりパンです!お店の一番人気のパンになります。 どんな経緯でおにぎりパンが作られたのかというと、 「ゴルフが好きでプレーしながら片手で持って手軽に食べることができるパンがほしいと思って。」 というまさかのゴルフがきっかけでできたパンです。
こちらが実際のおにぎりパン。 お米のおにぎりと同じ三角で確かに手に持ちやすいフォルムです。 各味ごとにゴマや海苔などが目印でついています。 味は「鶏ハラミ塩焼き」「きんぴらごぼう」「鶏そぼろ」「ハンバーグ」「ピロシキ」「高菜とハム」「キャベツと若鶏の柚子コショウ」の7種類です。 気になる中身がたくさんありますね! それぞれご飯に合う具をいろいろ試してパンに合うものを厳選した具材なのだそう。 中でも一番人気は具材も手作りの「きんぴらごぼう」! お客さんがどんどん来て購入していたので、なくなる前にライターも急いで購入しました。
おにぎりパン以外の人気パン
おにぎりパン以外の人気パンも聞いてみました! それは「極(きわみ)食パン」!! お店がオープンする半年前くらいから試行錯誤してできた食パンだそう。
そしてもう一つ気になったのが「極ミニ食パン」! 来店したお客さんが「ミニ食パン今日はないですか?」と3人ほど尋ねていました。 30分の間に3人も尋ねるなんてよほど魅力的なパンなのでしょう。
写真では見た目は通常の食パンに見えますが、大きさは手のひらサイズです。 生地は極食パンと同じものを使用。 中にそれぞれ味が練りこんであります。 「最近は見た目重視のパンが多いけど、うちはこじゃれたパンは作れないけど食べたときになんか美味しいと思って思えるように味にこだわっている。とにかく消費者目線の美味しいパンを作っていきたい。」 その想いが極食パンには込められているんですね。
おにぎりパン実食!!
早速パンを食べるべく、購入して場所を移動。 ちなみにトレゾールではジュースやコーヒーも販売しているので、すぐに食べたいと思った方はパンと一緒に飲み物も購入できます。
パンを食べるなら気候がいいこの季節、外でゆっくり食べたい! ということでせっかくなので益城町総合運動公園へ。
ここは某人気漫画のキャラクター像があります。 しかもキャラクターは料理人。 その像の近くのベンチで食べてみました。
ちょっと買いすぎた?
お皿に乗せるとさらにおにぎり感が増しますね。 (「おにぎり感」っていう日本語初めて使いました 笑) 一番人気の「きんぴらごぼう」を頂きます。
パンの中にはぎっしりときんぴらごぼうが詰まっています!もしかして他も?
「肉そぼろ」も中を見てみると具がたくさん! 最近お店で売っているお米のおにぎりは具が少ないところがあるのですが…おにぎりパンは違いますね。 それではきんぴらごぼうのおにぎりパンを一口。 甘辛い味付けにゴマの風味、シャッキとした歯ごたえのあるゴボウと人参の食感。そして、なんといってもパンがしっかりした生地で弾力があり、甘辛旨いきんぴらごぼうの味を邪魔せず香ばしさも加わっています!これパンの弾力がある分お米のおにぎり以上に食べごたえもありますね。 德丸さんが言っていたその具材ごとに合うを追求したパンというのはこういうことなのですね。 パンの存在感がありつつ、具材に合い、しかも食べやすい! 総菜系のパンは生地がふんわりしすぎると具がこぼれたり手についたりして食べにくいこともあるのですが、おにぎりパンは形がしっかりしており具もこぼれにくい。 なおかつ具材が多いので、どこを食べても具材とパンが両方口の中にはいる。これはパンも具材もどちらも主役!日本人の主食お米に匹敵するおにぎりです!これは別のパンも気になる! 検討に検討を重ねた極食パンの小さいサイズ、人気の極ミニ食パン(コーヒー風味)も実食!
見た目シンプルなのですが、こちらも割ってみると…。
コーヒー風味のクリームが思った以上に練りこんであります! そして極食パンのふんわりとして少し甘みもある生地。 そこにコーヒー風味の少し苦甘いクリームがマッチします。 全体にクリームを感じることができるので、こちらのパンもどこから食べても最後の一口まで味わえますよ。これはお客さんがお店の人に尋ねてでも食べたくなる気持ちわかります! 人気のパンだけでなく、その他のパンも食べましたが甲乙つけがたい美味しさでした! ごちそうさまです!!
まとめ
おにぎりパンは持ち運びしやすく食べやすい、なおかつパンと具材の仕事が忙しい現代人にも、ピクニックでお出かけの親子にも、中高生の学校帰りや塾前とか、もちろんゴルフにもお勧めしたいパン! いろんなシーンにもってこいです。 実はトレゾールではまだまだ作りたいパンがたくさんあるそう。 「作りたいレシピはたくさんあるんですが時間が難しいんですよ。頭の中にまだたくさんありますよ!いろんな人に喜んでもらえるように、自分だけじゃなくてお店のみんなの意見も聞いてまだまだ面白いパンをつくっていきます。」と代表の德丸さん。 トレゾールのパンには美味しさと優しさが詰まっていますね。 これからのパンにもこうご期待です!