倉敷ハロウィンアフタヌーンティー体験レポート ~ 「糀 Cafe dining ユーカリ」でほっこり優しいハロウィンスイーツを楽しみました
10月の季節のイベントといえば、ハロウィンが思い浮かびます。
仮装やいたずらを楽しむことが多いハロウィンですが、2024年は食でハロウィンを堪能する「倉敷ハロウィンアフタヌーンティー」というイベントが開催されました。
例年大人気のスイーツイベント・倉敷アフタヌーンティーが、10周年記念で企画したイベントです。ハロウィンとアフタヌーンティーのコラボレーションに惹かれて、筆者も友人を誘って行ってきました。
これまでとはひと味違う、倉敷ハロウィンアフタヌーンティーを紹介します。
倉敷ハロウィンアフタヌーンティーとは
倉敷ハロウィンアフタヌーンティーは、2024年10月2日(水)から11月4日(月・祝)まで開催されたスイーツイベントです。
毎年夏と冬に開催している倉敷アフタヌーンティーは、岡山県産のフルーツをふんだんに使用した倉敷ならではのアフタヌーンティーが楽しめるイベントです。2024年で開催10年目を迎え、10周年記念として倉敷ハロウィンアフタヌーンティーが企画されました。
ハロウィンをテーマにしたアフタヌーンティーということで、見た目も楽しい遊び心のあるスイーツが並びます。
これまでの倉敷アフタヌーンティーは、「夏はぶどうと桃、冬はいちごを使用する」という条件がありましたが、今回は使用するフルーツに指定がありません。
イチジクや柿、梨や栗など、秋ならではの岡山県産のフルーツが使われ、各店舗の個性がより輝くアフタヌーンティーとなりました。
どのお店も魅力的でしたが、一緒に行く友人がグルテンフリーに興味があったので、糀や米粉を使ったスイーツが楽しめる「糀 Cafe dining ユーカリ」に行ってきました。
「糀 Cafe dining ユーカリ」へ
事前に予約し、2024年10月18日(金)に「糀 Cafe dining ユーカリ」へ向かいました。
店内は、ドライフラワーなどの植物で彩られており、木のテーブルやイスにぬくもりを感じられます。日差しが差し込む明るい店内は居心地が良いです。
カウンター席もあり、ひとりでも利用しやすい雰囲気でした。
「糀 Cafe dining ユーカリ」のハロウィンアフタヌーンティー
最初に運ばれてきたのは、旬のぶどうを使ったゼリーと米粉クッキーのプレートと、温かいかぼちゃのポタージュです。
米粉クッキーは、ハロウィンらしくおばけとコウモリの形をしていました。おばけの表情がなんともかわいらしくて癒されます。
続いて、3段プレートのアフタヌーンティーが運ばれてきました。
お皿の上にぎっしりと並ぶスイーツに、思わず「すごい」と声が出てしまいます。華やかな見た目に食べる前からわくわくが止まりません。
スイーツや食事について、店員さんからひとつずつ説明がありました。
一番上のお皿には、モンブランパフェ・キャロットケーキ・梨とぶどう。秋の味覚が詰まっています。
白い十字架が描かれたキャロットケーキを見て、筆者は海外のお墓とドラキュラが思い浮かびました。
真ん中のお皿には、米粉のクッキーシュー・紫芋のバスクチーズケーキ・イチジクのタルト・カシスとチョコのムースが並びます。中心に置かれた小さなグラスには、白糀の甘酒が入っていました。
ムースは凍っているため、すぐに食べるならアイスとしても楽しめるそうです。
一番下のお皿には、塩気のある食事系のメニューが並びます。
トマトソースとイチジクをのせた米粉のパン・にんじんのキャロットラペ・ローストビーフのサラダ・エビの酒粕グラタンと、温かい料理から冷たいものまで品数が豊富です。
筆者はしょっぱいものが好きなので、食事系の品が充実しているのもうれしいポイントでした。お腹を空かしてきて大正解です。
驚いたのは、すべてのメニューに小麦粉が一切使われていないこと。小麦アレルギーを持つ人でも、安心してスイーツやクッキーを食べられるので、いろいろな人を誘いやすいアフタヌーンティーだと思いました。
糀や米粉を使用した身体に優しいスイーツたち
まずは、糀 Cafe dining ユーカリならではのスイーツを食べてみました。
最初に口にしたのは、綺麗なグラスに注がれた白糀の甘酒。
甘酒といえば、こっくりと甘いイメージがありましたが、白糀の甘酒は甘すぎず、ほど良い酸味のある味わいで飲みやすかったです。ひとくちサイズの提供でしたが、美味しくてついもう一杯飲みたくなってしまいます。
続いて、米粉のクッキーシューをいただきます。
シューの皮部分はさくさくと軽い食感で、なかのまろやかなクリームと相性抜群です。食べるまで「米粉特有の風味があるのかな?」と思いましたが、いわれないと米粉を使用していることに気が付かないかもしれません。
イチジクがのった米粉パンも食べてみました。米粉パンの紫色とイチジクのピンク色に、ほんのりハロウィンを感じます。
米粉パンはしっとりしていて、ぷちぷちとした食感のイチジクと非常に合いました。おつまみとしても食べたくなる一品です。
友人と「これも米粉で作られているんだ」「すごいよね」と会話も弾みました。
栗、ぶどう、イチジク。秋の味覚を楽しむ
倉敷アフタヌーンティーには欠かせない、県産フルーツもふんだんに使われていました。
ひんやりとしたぶどうのゼリーは、爽やかな甘さで口直しにもピッタリです。ナタデココとゼリーの食感の違いも楽しめます。
モンブランパフェは大粒の栗がのって食べ応え抜群。ほくほくとした甘さでまさに秋の味です。モンブランの下は、ほうじ茶ゼリーとパンナコッタと栗のムースの3層仕立てになっており、食べ進めるごとに味わいが変わります。
筆者が一番気になっていたのは、見た目が美しいイチジクのタルトでした。
イチジク1個分は使われていそうなボリュームです。熟したイチジクのみずみずしい甘さと、ほろほろ崩れるタルト生地がたまりません。
秋の旬の味覚を一気に味わえて、ぜいたくな気分です。
栗や芋などの素朴な甘さから、イチジクやぶどうのような酸味のある甘さまで、同じスイーツでもいろいろな甘さを楽しめて飽きずに食べられました。
どれも気になる種類豊富なドリンク
糀 Cafe dining ユーカリのアフタヌーンティーでは、ドリンクを2杯注文できます。
コーヒーや紅茶といった王道のドリンクも捨てがたいですが、ここでしか味わえないオリジナルのハーブティーや甘酒ジュースも気になります。
悩んだ末に、筆者は1杯目にカフェオレを注文しました。
カフェオレは、両手で支えるほどの大きなカップになみなみと入っていました。表面のフォームミルクはふわふわできめが細かく、コクのあるカフェオレで甘いスイーツが進みます。くすんだ黄色の器も、秋らしくて素敵です。
2杯目は、ハーブティーの「潤」を注文しました。筆者は普段ハーブティーを飲みませんが、せっかくなのでチャレンジしてみます。
ハーブティーはガラスのポットで運ばれてきました。ティーカップに注いだ瞬間から、華やかな香りが広がります。
「潤」はウーロン茶がベースになっていて非常に飲みやすい味でした。後味もさっぱりしていて、濃厚な甘さのスイーツと良く合います。
友人は、カモミールが入ったハーブティーの「月」を注文しており、こちらもあっさりとした味わいで香りに癒やされました。
ポットには約2杯分のハーブティーが入っていたので、友人とお互いのハーブティーを1杯ずつ交換して楽しみました。
最初は「2杯で足りるかな」と思っていましたが。1杯あたりの量が多かったので大満足です。
おしゃべりしながらゆっくりスイーツとお茶を楽しみ、心も身体も満たされたハロウィンアフタヌーンティーとなりました。
おわりに
倉敷ハロウィンアフタヌーンティーは、秋のフルーツと遊び心のあるスイーツをたっぷり楽しめる特別なアフタヌーンティーでした。
筆者は過去に夏と冬の倉敷アフタヌーンティーに行ったことがありますが、今回は初めて秋のフルーツを楽しめたので、新しい倉敷アフタヌーンティーに感じられました。ハロウィンは10周年にピッタリのテーマだったと思います。
糀 Cafe dining ユーカリのアフタヌーンティーはどれも優しい味で、食べ終わった後に気持ちが温かくなりました。スイーツもドリンクもボリュームたっぷりなので、お腹を空かせて行くのがおすすめです。
次回の倉敷アフタヌーンティーは、2025年1月15日(水)~3月31日(月)まで開催されます。いちごを使った冬限定のアフタヌーンティーは、この時季にしか食べられません。寒い冬のご褒美に、ぜひ足を運んでみてください。