【困惑】「オーストラリア人気No.1 ミートパイ」がイオンに売ってたので食べてみた → ミートパイが分からなくなった
イオンが展開する冷凍食品専門店「@フローズン」で『FOUR’N TWENTY(フォーン トゥウェンティー)』なる冷凍ミートパイが大量販売されていた。ポップにはでっかく「オーストラリア人気No.1」と書いてある。
「ミートパイ」と聞いて我々日本人が抱くのは、漠然と「欧米の人が食べていそう」というイメージではないだろうか。調べたところミートパイは発祥こそイギリスだが、現在はオーストラリアの国民食として公式認定されているらしい。それは全然知らんかった。
こうなると「オーストラリア人気No.1」のミートパイは、必然的に「世界人気No.1」の可能性が高いことになる。果たして日本人の評価はどうか? 忖度抜きでジャッジしていこう。
・オーストラリアのおにぎり(仮)
この日購入したフォーン トゥウェンティーのミートパイは『ビーフパイ(ボロネーゼ風)』と『ビーフ&チーズパイ』の2種類。価格はともに税込328円。
“オーストラリアでは おにぎりのような存在”との説明書きがある。それくらい身近で気軽な食べ物って意味だね。
しかしながら、調理手順はおにぎりほど簡単ではない。「レンジで袋ごとチンしたのち、トースターかオーブンで加熱するとさらにおいしくなる」と書かれているのだ。それも赤文字で。
さすがに赤文字で書かれた工程を無視するわけにもいかず、私はレンチンからのトースターミッションを遂行。 “手軽さ” という観点においては、おにぎりが一歩リードしていると見ていいのではないか。
・今さら気づいた大切なこと
ジュー! と香ばしく焼き上がったミートパイがこちら。
ちょっと焦げたけど、個人的にはこれくらいのほうがおいしそうに見えて好き。
まず『ボロネーゼ』を食べて私が感じたのは「牛肉くせぇ」「肉が硬ぇ」「パイ生地うめぇ」ということ。見た目から勝手にミートソースみたいな味を想像していたが、 “甘さ” や “うまみ” といった要素がほぼ無い。そこにはただ、牛肉とパイ生地が存在しているのみなのである。
『ビーフ&チーズ』はチーズの影響で先ほどよりは牛臭さが減り、若干の甘さも感じた。日本人の味覚には断然こっちが合うと思う。何度も言うけどパイ生地がうまい。あとは……え〜と……相変わらず肉が硬い。
ここへきてようやく気づいたが、これまでの人生で数えるほどしかミートパイを食べたことがない私には、そもそもミートパイを語ること自体が不可能なのであった。「これがオーストラリアNo.1 ミートパイかァ〜」と思いながら黙って食べるしかない。オーストラリアの人がおにぎりを語れないように……。
・日本人たちの見解
とはいえ、それでは記事として心許ないので編集部の面々にも試食してもらうことにした。「いくらなら買う?」と訊いてみたので、回答も併せてご覧ください。
サンジュン「一瞬うまいけど、後から全然うまくない。圧倒的にコクが足りない。こんなにうまみの無いこの色の料理、他にある? 俺は買わないけど、買わなきゃいけないとしたら200円かな」
御花畑「パイはおいしいけど、味が薄いね。でもオーストラリアの料理って、こういう味なイメージがある。私は買わないけど、300円くらいなら妥当かな? 輸送費等を加味すると」
古沢「メチャメチャおいしいですね! ビーフシチューみたいで好きです。200円……いや、250円くらいの価値はあると思います!」
……といったふうに、日本人の中でも若干好みが分かれるらしいことが判明したオーストラリア人気No.1 ミートパイ・フォーン トゥウェンティー。@フローズン各店のほか、通販サイトでも購入可能だ。「いつでも好きな時に食べられる」という冷食ならではの強みもあるし、一度は買ってみてソンはないと思う……かな。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.