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清水エスパルスのMF嶋本悠大選手は途中出場したファジアーノ岡山戦の翌日、熊本の大津高で卒業証書を受け取りました。卒業式は試合前日の3月1日だったため出席できず、校長室で特別に式を開いてもらい、友人も駆けつけてくれたそうです。

「自分がものすごく成長できて、本当に楽しい3年間だった」と高校生活を振り返りました。ヘアスタイルも変え、改めてプロの道で生きる決意を語りました。

MF嶋本悠大「本当に大きな1年間だった」

―卒業した心境は。
もうほぼ卒業した気分でいたので（笑）あまり心境は変わらないです。友達も何人か来てくれました。

―大津での3年を振り返って。
自分のサッカーに対する考え方をまず変えてもらった。高校でものすごい成長できて本当に楽しかった。

―自分の中で変わった部分は。
自分のプレーに自信を持てるようになった。それまでは周りに任せて流れでやっていた。自分が主になってプレーできた3年生の1年間は本当に一番大きな１年間だった。

―主体性を持とうと思ったきっかけは。
高校自体が自立をテーマにしている。先輩にも敬意を持って上下関係も学んだ。周りを見て行動できるようになった。

―プレミアリーグファイナルも勝った同級生はどんな存在か。
自分一人だけではこのプロの世界に入れなかった。ボランチに畑（拓海）がいて、後ろに（五嶋）夏生、FWには（山下）景司とスーパーな選手がいた。自分もその中で評価してもらって背番号10を付けた。いろいろな選手が周りにいたおかげで今の自分があるという感じです。

―岡山戦の自分のプレーを振り返って。
ヴェルディ戦よりは長く出場できた。フレッシュな状態なのに、アディショナルタイムに1回カウンターを受けるミスをしてしまった。そこの部分は本当にまだまだ。一つのミスでも失点してしまうのがプロの世界。そのミスを0パーセント近くまで減らせるように頑張っていきたい。

―シュートチャンスも1本あった。
体勢が難しく、ボールの芯を捉えて打つのを意識したが、あまりミートできずに外に流れていってしまった。航也君だったら枠にいってる。まずああいうシュートを枠に入れるというのは意識したい。

―J1の試合に出て感じたことは。
今の状態ではボールが来てもすぐに奪われると思っていたが、練習してきて少しずつスピードにも慣れてきて思った以上にやれている。

自分から仕掛けに行くとかそこら辺は全然できていない。周りを生かすプレーばかりになっているので自分から積極的に仕掛けてシュートを打っていきたい。

―次節のガンバ大阪には同じ高卒新人の名和田我空選手がいる。
小学校のころから知っている選手。周りを生かせてチャンスメークもシュートもうまい。ボールを持たせたら怖い選手。まずは自分のコンディションを上げてメンバーに入れるようにしたい。

―名和田選手は開幕スタメンだった。
キャンプ映像ではスタメンで「もしかして」と思っていたが、本当に出てすごいと思った。開幕戦はあえて見ないようにしました（笑）

自分は我空より攻守ともにハードワークできると思っている。サイズもあって我空にできない部分もできる。走る量も負けない自信はある。