地域福祉を考える会 フリースクールを開校 不登校児童の学びの場に
認定NPO法人地域福祉を考える会(細谷毅義理事長)が4月1日、不登校の児童らの学び場となる「いせはらフリースクール風の谷」を開設(伊勢原1の24の15)。現在6月1日(日)の開校に向けて準備を進めている。対象は小学校5年生から中学3年生(他の学年については応相談)で、活動日は月曜日、火曜日、木曜日の午前10時から午後3時。
「人を孤立させない地域づくり」を目的に、高齢者と電話を通じてつながり合う「友愛電話」や障がい者らのための成年後見事業、学習サポートやこども食堂など幅広い支援活動を続けている地域福祉を考える会。フリースクールの代表を務める時乗洋昭さん(=人物風土記で紹介)は、高校の校長や通信制高校の立ち上げに携わり、不登校の生徒や保護者と関わってきた。そうした長年の教育現場の経験から、子どもたちのために「何とか力になりたい」との思いを巡らせていたところ、同法人の活動に参加するなどの縁が生まれ、フリースクールの開校が実現した。
週3日で月額3千円
スクールでは子どもたちが自由におしゃべりや読書、ゲームなどができる居場所スペースと学習スペースを配置。居場所スペースでは、見守りや話し相手として2人のスタッフが寄り添う。
学習スペースでは学習支援として午前中に個別学習、午後に各種講座を開く。算数(数学)、国語、英語のほかプログラミングなどを行う。「国語は読解力のトレーニングを行い、読み取りや理解力を養い、教科書を正しく読めるようにする。算数に関しても個別の能力を把握し、各々に合った学びを提供していきたい」と時乗代表。さらに「一歩踏み出せずに苦しんでいる子どもたちに、自分の足で進むための助けになる環境をつくっていきたい」と話す。
文化会館で講演・意見交換会
開校にあたり講演会「学びカフェ@風の谷」を5月17日(土)に市民文化会館で開催する。午後1時30分から3時40分まで。事前申込制。1部では「今、求められている学びの場とは〜だれ一人取り残さないために〜」をテーマにトークセッションを実施。細谷理事長、前教育長の山口賢人氏らが登壇する。2部では1部を受けて意見交換を行う。問い合わせは同会【電話】0463・95・6665へ。