【リアル給与明細】医療系の接客業。貯蓄がないと住宅ローンは無理?将来が不安です……【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【25歳 医療系接客業】
【リアル給与明細】25歳、医療系接客業の場合
プロフィール
25歳、男性
医療系接客業
▼現状
仕事内容は、放射線業務
労働時間は月165時間、残業は3時間
ボーナスは100万円程度
【相談内容】満足のいく貯蓄ができません。住宅ローンも借りにくい状態と聞きます。将来、家を建てられるか不安です。
解説するのは……
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
現在のお給料は平均と比べると?
質問者さんと同年代の同業種の平均年収は約391万円*です。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約415万円ですので、質問者さんのお給料額は、平均よりやや高い水準と言えそうです。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
将来の住宅購入に向けてのポイント
質問者さんは、「貯蓄ができず、将来、家を建てられるか不安」とのこと。
確かに、住宅購入は人生の中でも大きな買い物なので不安に思うことも多いですよね。
それでは、住宅購入計画について解説します。
1.ライフイベントを考慮した将来計画
住宅の購入にあたっては、結婚、出産、転勤、親の介護など、ライフイベントが大きく影響します。
これらのライフイベントを含めて、将来計画を検討することが大切です。
質問者さんは25歳で、今後、様々な変化が予想されます。
その時々に合わせて、計画を見直していくことが重要です。
2.住宅購入資金計画
実際に、住宅の購入をについて資金計画を考えてみましょう。
年収に対する住宅ローン借入金額の目安は、一般的に6〜7倍とされています。
また、住宅ローンの返済は、手取り収入の20〜25%以下が理想です。
住宅取得のための資金計画などをシミュレーションできるサイト*もあるので、利用してみるのも良いですね。
住宅購入にどれだけのお金がかかるのか、住宅ローン返済はどのくらいかという点について把握するだけでも、漠然とした不安が少なくなります。
*……参考:住宅金融支援機構「資金計画シミュレーター」
3.貯蓄
住宅購入計画にあわせ、毎月、少しずつでも貯蓄をはじめましょう。
はっきりとした目標が見えると、貯蓄を頑張るモチベーションにもなります。
将来的な資産形成には、貯金だけでなく、資産運用も検討してみるとよいですね。
無理をせず、長期的な視点で住宅購入を検討していきましょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりもやや高い水準です。
・住宅資金計画をシミュレーションしてみると不安も軽減されます。
・住宅購入という目標は貯蓄のモチベーションになります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。