「逃げずにやり切ること」 母校旭中で競泳・小堀選手が講演
東京、パリと2大会連続でオリンピック日本代表に選ばれた、競泳女子自由形の小堀倭加選手が2月25日、母校の旭中学校(細川恵校長)で講演を行った。
小堀選手は6歳から水泳を始め、高校1年のインターハイで初優勝。高校3年時には自身初の日本代表入りを果たした。高校時代から「日本代表としてオリンピックに出場すること」を夢に掲げ、2021年に東京五輪に出場。2024年には2度目となるパリ五輪代表となった。
夢を叶えるために
檀上に立った小堀選手はまず、自身の競技人生をグラフで振り返り、「苦しい時期の後には良い結果が出た。みなさんも諦めないでほしい。困難を乗り越えることで夢が近付く」と語った。
夢を叶えるために大切なこととして、「努力する」「継続する」「やり切る」「考える」の4点をあげ、少しずつでも努力を積み重ね続けること、逃げずにやり切ることの大切さを説いた。
小堀選手は最後に後輩たちに向けて「私が中学生の頃にはオリンピック選手になるとは思っていなかった。この先に起きる変化や出会いを楽しんでほしい。大きな夢を持ってもらい、苦しさの先にある、夢が叶った時にしか味わえない喜びを感じてほしい。そして、苦しい時に今日のことを思い出してもらえれば」と呼び掛けた。
講演終了後には質問の時間が設けられ、後輩から「モチベーションを維持するには」と問われた小堀選手は、「目標を持つこと。私もパリ後に引退を考えたが、目標としていた決勝進出は果たせなかったので、それを叶えたい、また挑戦したいという思いが、今のモチベーションにつながっている」と話した。