どんど焼きで健康祈願 八幡大神で団子配布
一年の無病息災を願う恒例の「どんど焼き」が1月13日、上平間の八幡大神(小泉愉孝宮司)で行われた。参加者らが持参した正月飾りなどを燃やし、その火で餅や団子を焼いて食べて五穀豊穣や健康を祈る行事。地域によっては「どんと焼き」とも呼ばれる。
10年以上続ける八幡大神では毎年総代会が主催し、今年は約500組の紅白団子を無料で提供。午前11時からの開始を前に、境内の外まで順番待ちの長い行列ができ、用意された団子は次々と参加者に手渡された。集まった近隣住民らは細長い竹の棒の先に手作業で付けた団子を、正月飾りなどを燃やした火にかざして食し、一年の無病息災を願った。
先頭に並んでいた上平間在住の40代の夫婦は「5歳になる双子の娘の七五三もここでお参りした。娘たちは毎年団子を楽しみにしているので、地域にこうした伝統行事があることがうれしい」と笑顔を見せた。
小泉宮司は「今年は比較的穏やかな新年のスタートを迎えることができた。毎年どんど焼きを実施することで、当たり前の日常のありがたさを多くの方が感じていると思う。今後も環境に配慮しながら続けていきたい」と話した。
なお、丸子山王日枝神社(山本雅道宮司)では12日に予定していたが、事前の予報が雨だったため今年は中止した。