開山700年の遊行寺 大イチョウ、本堂に荘厳な光
西富の時宗総本山遊行寺で7日から、市指定天然記念物「大イチョウ」や国登録有形文化財の本堂などがライトアップされた。開山700年を記念した演出で、同寺が手掛ける初の催し。荘厳な雰囲気に包まれた光のコラボレーションを一目見ようと現在、市内外から多くの人々が足を運んでいる。
初日は午後4時30分に鐘がなると、境内に設置されたLED照明が一斉に点灯。普段は見られない光景をカメラで撮影する人の姿が目立った。また大書院や中廊下には、藤嶺学園藤沢中・高校の生徒と、湘南工科大学総合デザイン学科中尾研究室が共同制作した光のオブジェも展示。湘南台から訪れた30代のカップルは「冬の澄んだ空気の中で光に照らされるお寺にうっとり。クリスマスのイルミネーションもいいけれど、日本人だからこそ感じる”エモさ”はまた格別」と言ってほほ笑んだ。同寺の庶務執事で、イベントの実現に奔走した大森拓道さんは「多くの関係者のご協力で素晴らしい催しを開催することができた。歴史的建造物と樹齢を重ねた木の見事な佇まいをたくさんの人たちに見てもらえれば」と述べ、ゆっくりと辺りを見渡した。
会期は22日(日)まで、午後4時30分から8時。雨天決行、荒天中止。問い合わせは同寺【電話】0466・22・2063。