ドキュメンタリー映画『浦安魚市場のこと』が再始動? 浦安文化の記録と記憶を残すプロジェクト開始
2022年12月に公開された、浦安魚市場の閉場までの1年半を追ったドキュメンタリー映画『浦安魚市場のこと』。
渋谷イメージフォーラムでの公開を皮切りに全国へと順次展開し、地元・浦安の舞浜シネマイクスピアリでの上映は4週間延長するなど話題となりました。
浦安魚市場は2019年3月、施設の老朽化などを理由に60年以上の歴史に幕を閉じました。映画は、2018年春から閉場するまでの期間、浦安魚市場で働く人たちに密着。町のアイデンティティーが危機に瀕するときをカメラで追いました。
現在、映画『浦安魚市場のこと』の一般販売用Blu-rayと図書館流通用DVDの製作に関して、クラウドファンディングが実施されています。
浦安文化の記録 誰でもアクセスできるように
古くから漁師町だった千葉・浦安には、かつて魚市場がありました。工場汚染水の影響で漁業権を放棄し埋立地となった浦安にとって、魚市場は漁村だった町のシンボルでもあったのです。
映画『浦安魚市場のこと』は、主にいくつかの魚屋さんとその家族に焦点を当て、浦安魚市場の最後の1年を物語として描いています。また、ドキュメンタリー映画以外にも、展示映像や写真集も制作されました。
展示映像は、12軒のお店の人々へのインタビュー映像をもとに構成。2018年12月から2019年3月にかけて、浦安魚市場内でも展示上映が行われました。
今回、この展示映像とドキュメンタリー映画を浦安文化の記録と記憶として残すほか、誰でもアクセスできるようにするため、Blu-rayとDVDを制作することを構想。クラウドファンディングを実施しているといいます。
リターンではパンフレットや写真集も
同プロジェクトでは、高画質で本編と特典映像を収めたBlu-rayと、図書館流通用DVDの2種類を製作します。
一般販売用となるBlu-rayには、映画本編(98分)と展示映像「Dear Fish Market」(50分)、本編予告編を収録。主に図書館流通用を想定するDVDには、映画本編(98分)が収められます。
支援募集は2025年11月12日まで。目標金額は50万円で、リターンは<Blu-ray1枚+パンフレット1冊(8800円)>のほか、<Blu-ray1枚+パンフレット1冊+写真集1冊(1万1000円>などがあります。
詳細は、クラウドファンディング・プラットフォーム『MOTION GALLERY』の専用ページで確認できます。
※2025年7月28日時点の情報です
(サカナト編集部)