知っておきたいお墓参りの豆知識を言いたがり主婦・望月やすこさんが石材店で聞いてきました!
子供にちゃんとしたお墓参りを教えたい人、タブーのアレコレは本当?と思う人必読!
お墓やお墓参りの豆知識について、言いたがり主婦の望月やすこさんに「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、内野菜美が話を聞きました。
お盆前に知っておきたいお墓参りの基本
望月:先日、藤枝市にある墓石店(有)佐野石材さんにお邪魔した時に、お墓参りの仕方や豆知識を聞いたのですが、それがすごくおもしろかったから、その受け売りを言いたいの!
鉄崎:お盆の時期にぴったりの話題ですね。
望月:そうなのよ。お墓参りに行く前にぜひ知っておいてほしい〜!今回のお話は、佐野石材代表取締役で日本石材産業協会副会長でお墓ディレクター、墓石管理士の佐野雅基さんにうかがいました。
内野:お墓ディレクターって初めて聞きました。
望月:普段から、お墓参りをする時に「あれやっちゃだめ」「これもだめ」って言われることが結構あって「本当にそうなのかな?」と思っていたの。例えば、夏は墓石がカンカンに暑くなっているとかわいそうだなと思って上から水をジャバジャバかけちゃうんだけど、テレビで水をかけるのは良くないって言ってたの。
鉄崎:かけちゃうよね。
内野:私もやります。
望月:他にも言われているのは黒い花がだめ、仏滅に行くのはだめ、午前中じゃないとだめとかね。でも、佐野さんに聞いたところ「先祖を敬う気持ち、愛があれば別にいい」と言ってましたよ。
祖父母4人の名前、すぐに言えますか?
望月:佐野さんによると、日本人には「お墓参りをすると幸せになれる」という考え方があるそうです。一方で、亡くなった人側から見ると「自分を思い出してくれることが幸せだ」とする考え方なんだって。
鉄崎:ほぉ〜、なるほど。
望月:ところで鉄崎さんとなみへいちゃんは、自分のおじいちゃんとおばあちゃんの名前、4人全員言える?
鉄崎:あ〜っ…。おじいちゃんはちょっと…。俺はおばあちゃん子だから、ばあちゃんの名前は分かるよ。
内野:私も申し訳ないですが、おじいちゃんは言えないかも…。
望月:それを自分に置き換えて考えてみたら、誰でも自分の名前を覚えてくれる孫を一番かわいがりますよね?
内野:確かにそうですね。
望月:だから、やっぱりお墓参りをする時は、先祖の名前をちゃんと覚えておくとか、親に聞いてからお参りする方がいいよね。佐野さんがお墓のセミナーを開くと、祖父母4人の名前を覚えている人はほとんどいないそうです。
お墓に酒やジュースをかけるのがNGな理由
望月:お墓参りにルールはないのですが、墓石に対してNGはあります。まず、塩をかける人がいますが、水を含んで塩水になると、酸性なので石が溶けることがあるそうです。塩をかけても濡れないうちにしっかりふき取ってください。
ほかに、故人が好きだったからと言って酒やジュースをかけるのもNG。石が吸収して変色するからです。ロウソクのロウを垂らすのも良くないそう。硬いタワシでこすると金具部分が石の表面を傷付けることがあります。
逆に、お墓の文字の中の汚れを中性のカビ取り剤や漂白剤などで取ることは良いそうです。ただし、成分が石に悪さをすることがあるので洗剤の成分を大量の水でしっかり洗い流してください。
鉄崎:へぇ〜。
内野:いいんですね。
望月:それから、石でできた花立てやロウソク立ては左右に動かせるって知ってますか?
内野:動かせるとは知りませんでした。
望月:周りが汚れている時は、移動させて掃除するといいそうですよ。だけど重たいし、石は硬いけれど案外もろいので、角をぶつけると欠けることがあるので注意して動かしてくださいね。
それから墓石は熱にも弱いので、つい墓石の上でまとめた線香に火を付けてしまいますが、ヒビ割れの原因になるのでやめましょう。
内野:そうなんですね。
カップ酒を供える時はスチール製のふたは避ける
望月:まだあります。カップ酒をお供えする時は、ふたがスチール製の商品はサビが出るので、避けた方がいいんだって。ビール缶は大抵アルミ製なのでよいと思います。
鉄崎:お墓にカップが置いてある率、高いですよね。アルミ製にしよう。
内野:まんじゅうも見かけますよね。
鉄崎:アリがたかっちゃって大変。
お盆のお墓参りはハウスキーパーの気持ちで
望月:まだあります。お盆で迎え火を焚いてご先祖様を家にお迎えするじゃない?だけど私の実家ではお墓参りにも行っていたの。けどよく考えたら、ご先祖様は家に迎え入れているんだからお墓は空っぽでしょう?
鉄崎:確かに!
望月:だから「お盆のお墓参りって意味あるの?」って佐野さんに聞いてみました。そうしたら「留守の間にこそキレイに掃除する“ハウスキーパーの気持ちで行きましょう」って。
内野:なんか現実的ですね(笑)。
最新技術!QRコード付き墓石の魅力
望月:最後に、佐野石材さんではお墓の展示をしていますが、最近はQRコード付きの墓石もあって、故人の思い出をデジタルで振り返ることができるんだって。
内野:私もやってほしいです。
鉄崎:俺も“墓マイラー”として毎年、11月は坂本龍馬さんの命日に京都の霊山(りょうぜん)に行ってお墓参りをしていましたよ。土佐藩の尊王攘夷の志士や桂小五郎、高杉晋作などかずら〜っと並んでいます。
望月:そんなわけで皆さん、お盆にはぜひ墓マイラーになりましょう。
鉄崎:皆さん、お仏壇の奥には宇宙が広がっています、ということで(笑)。望月やすこさん、ありがとうございました。
※2024年7月31日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。今回、お話をうかがったのは……望月やすこさん
静岡県内を中心に個人の撮影や取材撮影をするフリーカメラマン。撮影歴は20年以上。「人を笑顔にする撮影」と「面白いネタ探し」を得意とする。著書「子連れのタダビバ」シリーズ(静岡新聞社)では執筆も担当。ラジオ・テレビの出演など様々なメディアで活躍。公式ホームページ「フォーシーズン 望月やすこ」、インスタグラムもチェック。