元一中校長原田和子さん 美しい日本語ジャカルタで 文科省シニア派遣で出発
茅ヶ崎市立第一中学校の元校長の原田和子さん(61)が、ジャカルタ日本人学校チカラン校に赴任するため4月4日、現地に向けて出発する。
原田さんは文部科学省の在外教育施設シニア派遣教師に昨年応募し、12月に合格通知を受けた。現地の小中一貫校で、主に国語のほか、書写(書道)などを教える。「やはり現場が好き。美しい日本語を教えたい」と声を弾ませる。
原田さんは赤羽根中や第一中などで国語の教諭を務め、同校初の女性校長になった。2024年度は、拠点校指導教員として新任教諭の指導などを担当していた。
3月に行われた離任式では子どもたちに「海外で暮らす夢をこの歳で叶えることができた。諦めたら絶対に叶うことはないが、諦めず努力を続ければいつか叶うことがある。夢に向かって努力を続けてほしい」と話した。放課後には「いつか派遣教師になりたい」という教諭や、「話を聞いて山村留学への挑戦を決めた」という生徒が早速に訪れたという。「教育は、子どもの心に種を蒔く仕事。種を蒔かなくては芽は出ない。美しい花を咲かせることを願って」